かめだや・東京都羽田
“極美味御免” 東京湾の秋季ブランド・アジ
到着順に乗船して着座
『かめだや』は、東京と神奈川の境を流れる多摩川に架かる大師橋の袂にある。出船1時間前の午前6時30分に到着。乗船名簿に記入して「7」と書かれた札を受け取った。直ぐに荷物を船着き場まで運び7番目に並んだ。暫くすると「第十二かめだや丸」が着岸。順に乗り込み着座した。7時15分頃、蒲田駅に迎えに行っていたワンボックスカーが帰着。“電車組”も乗船して7時30分、野口勝弘船長の操船で出船となった。
期待と不安半分でスタート
釣り人は私を入れて16人。ほぼ満席だ。週始めから悪天候が続いたため、好天を待ち兼ねた釣り人が押し掛けたらしい。船は東京湾に出ると、右手に鶴見つばさ橋、横浜ベイブリッジを見て南下、50分程走って富岡沖に到着した。船長は「ここは先週好漁だったけど…」と言う。「水深は20.5m、底から2m前後をやって下さい」とアナウンスが流れ、期待と不安半分でスタートした。
何故か取り込みは左舷側ばかり
暫くは誰の竿も曲がらない。しかし、コマセが効き始めたらしく左舷ミヨシ(船首)2番目で小型ながら船中第1号が上った。トモ(船尾)側でも魚を取り込む姿が見える。その後、胴の間(中央部)のベテランさんはダブル、トリプルが続き、僅か30分足らずで12匹を釣り上げた。しかし、魚を取り込むのは左舷側ばかり、右舷側からは「コマセは撒けど…」と嘆き節が聞こえる。アジ釣りではよくある現象か。
浅場でLTだから強烈な引き込み
どうやら潮が右舷から左舷側に流れている模様。私の座席は残念ながら右舷側。疑心暗鬼で竿を出してみると、3匹まではポンポンと釣れたが、後が続かない。1時間ほどコマセの詰め替えに精を出すが3匹のまま。アタリが遠い。そんな中、左舷ミヨシの郡司さんが絶好調の様子。置き竿で35cm超サイズを“連釣”。おまけにマダイまで上げてしまった。聞けば3本バリ全てにアオイソメを3cmの長さで付けているとのこと。ここは好調な人の真似をするに限る。すると、私の竿もいきなり押さえ込まれた。水深が浅い上にLT(ライトタックル)だから強烈な引き込み。ドラグを緩めてかわし乍ら上がってきたのは38cm級の大アジ。それもたて続けに2匹。私の左側の内田健さん(船橋市)も良型を4匹上げた(巻頭写真)。
終了間際に“入れ喰いタイム”突入
大物は上がったが、正午を過ぎても私の釣果は7匹。この時点では「今日は1桁釣果かも」と覚悟した。しかし、このままでは終わらなかった。午後1時を回って、船長は船を岸寄りに移動させた。ここは型より数が期待できるポイントとのこと。ここから快進撃が始まった。サイズは中・小型ながら頻繁にアタリがある。特に終了間際には“入れ喰いタイム”に突入した。こうなると船長も終了の合図を出し辛い。延長した後、少々心残りな沖上がりを迎えた。
北関東から毎週通う人も
最終結果は8~48匹。“ゲスト”にマダイ、ホウボウ、サバ、イシモチ(シログチ)が交じった。帰路、船長に聞くと「トップは何とか50近くまで行ったけど、スソ(最少)のお客様にもう少し持たせてあげたかった」とのコメント。帰宅後、庭で新鮮なアジを焼いていると隣家の猫が顔を出した。秋の深まりとともに、東京湾のアジが一年中で最も美味しい季節を迎えた。常連さんの「北関東から毎週通う人もいる」との言葉も頷ける。
(釣りビジョンAPC・谷口 晴治)
今回利用した釣り船 |
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東京都羽田『かめだや』 〒144-0043 東京都大田区羽田2-31-13 TEL:03-3741-1258 詳細情報(釣りビジョン) 羽田かめだやホームページ |
出船データ |
アジLT料金:¥9500-(餌・氷付き) ※女性2割引 子供(中学生以下)半額! 貸し道具:無料 出船7時30分頃~沖上がり15時00分頃 出船予定(曜日で釣り物が変わるので注意) 月 : アジ&シロギス(リレー釣り) 火 : 定休日(祝を除く) 水 : シロギス 木 : アジ&シロギス(リレー釣り) 金 : アジ 土 : アジ/シロギス(2艘出し) 日・祝 : アジ/シロギス(2艘出し) |