吉野屋・千葉県浦安
東京湾の“夏ダコ”絶好調!2桁釣果も!!
前週の土・日は2日間共1~10尾!!
出掛けた前週の土・日曜日(15日、16日)、『吉野屋』のマダコ釣果は2日間とも1~10尾。乗船者は土曜日が9人(10尾、7尾、6尾…)、日曜日は雨で4人(10尾、5尾、4尾、1尾)と少なかったが、それでもオデコなしでトップが2桁と言う釣果は凄い。しかもこのところ全般にサイズもよく、毎日のように2kgオーバーの大型も釣れている。この時期は、“冬ダコ”のシーズンとは違い、4kg、5kgと言った超大型は滅多に釣れないが、700、800gから1kgオーバーの食べ頃サイズが期待出来る。年に1、2回しか出掛ける事はないが、このところ幸運な事に出掛ける度に竿頭(とは言っても5、6尾だが)になっていたので、「今回も…」と目論み、「今夜は“東京湾の宝石”が食えるぞ」と宣言して出掛けたのだが…。
前日は8尾、6尾、5尾、4尾…船中33尾!
舵を握るのは、『吉野屋』の“タコ船長(実際は中々の好青年です。念のため)”こと千田貴之船長。前の日にも10人を乗せて0~8尾、2番手6尾、3番手5尾、4番手4尾…船中33尾の好成績を上げていた。ただ、この日、前日と大きく違った事が一つ。乗船者数だ。好天無風の絶好の釣り日和、しかも日曜日である。「片舷釣りは無理かな…」と思いつつ出掛けたが、案の定、片舷釣りのリミットである10人は軽く超え、最終的には小学生1人を含む17人が乗り込んだ。
何故、片舷釣りが有利かと言えば、潮の流れが速くさえなければ船を横に流す事も可能になり、全員が常に“潮上”を狙える好条件で釣れるからである。両舷に釣り人が座れば潮ぐあいにもよるが、どちらか片舷、または船首か船尾が有利になったり、不利になったりしてしまう。しかし、大型船に17人、片舷に8、9人なら隣の釣り人との間隔も十二分に取れ、のびのびと釣りが楽しめる。気を取り直して右舷から2番目に座った。
水深12、3mからスタート
午前7時の定刻に出船。この日は、天気予報通りの晴天無風、これ以上はない釣り日和である。船はベタナギの東京湾を快調に走り、浦賀水道に差し掛かった辺りでエンジンがスローに落とされた。周囲の海上には10隻を軽く超える釣り船がマダコを狙っていた。船と船の間隔は意外と離れていた。中には船名が確認できない程遠くに位置している船もあり、釣り場の広さを物語っていた。
「お待たせしました。水深は12、3mです。根掛かりに気を付けて始めて下さい」と、船長からのアナウンスでスタートした。続けて「おかしいと思ったら、兎に角合わせて下さい。乗ったら遠慮せずに言って下さいね。海面でバレる事も多いので、タモ取りしますから」と船長。
手釣り道具は無料で借りられる
東京湾のマダコは、手釣りである。木枠に26号の渋糸を巻き、先糸として24、25号のナイロン糸を2m程結んだもの(『吉野屋』では、無料で貸してくれる)に、50号のオモリが付いたマダコテンヤを結ぶ。これに餌の石ガニを結び付ければ準備OKだ。初めての人には、出船前に千田船長が、丁寧に教えてくれるので安心して出掛けて大丈夫。
前方にテンヤを放り込み、道糸を張って(テンヤが底に着いた状態)、小刻みに誘いを掛けて(※やり方は様々で、千田船長は、底でコヅくよりもテンヤを少し浮かせた誘いを提唱している)“アタリ”を待った。“アタリ”と言ってもマダコの場合は、あくまでも“感触”である。千田船長が提唱するようにテンヤを浮かせていれば、単純に重くなるので比較的分かりやすいと思うが、小生のようなコヅキ派は、オモリがコツコツと海底に着いたり離れたりしていた状態が、そのコツコツが無くなるような感じを察知するしかない。それを察知したら、少なくとも10秒程待ってから、「エイヤッ!」とばかりに合わせるのだ。ここで重さを感じれば、ほぼ間違いなくタコが乗っているので、船縁に道糸を当てて、リズミカルに手繰ってくればいい。マダコ釣りの醍醐味は、この“アタリ”を察知してから合わせるまでのドキドキ感とギシッとした感じでテンヤにマダコが乗った瞬間の感触である。
この日の最大は2.5kg、トップは5尾が2人!
釣り始めて間もなく、小生の左隣、つまり右舷ミヨシ(船首)の釣り人が船中の初獲物を釣り上げた。500g程のサイズだったが、このサイズは柔らかくてタコ酢などで食べたら応えられない。「よ~し、俺も釣るぞ!」と張り切ったが、海底のテンヤに繋がる道糸からは、コツコツといった感じが伝わり続け、全く“アタリ”が察知できないまま時間だけが過ぎて行った。その間にも、初獲物を釣り上げた人は2尾目をゲット、両舷の大ドモ(船尾)を始め、あちらこちらで次々にマダコが釣り上げられていく。特に右舷の大ドモの人は、2.5kgのこの日最大を釣り上げ、その他にも2kg近い良型を釣り上げた。
後半2時間足らずで4尾!
圧巻だったのは左舷ミヨシの釣り人。午前中は、小生同様、何にも釣れていなかったが、後半の2時間足らずの間に4尾を釣り上げてしまった。
ああ、それなのに…もうお察しの事と思うが、小生には最後の最後まで「これは」と思う“アタリ”はなく、痛恨のオデコを喫してしまった。
結局、この日は小学生1人を含め、6人が最後まで快感を味わえぬまま終わってしまったが、トップは5尾(2人)、その他にも4尾、3尾の人が何人もあり、十分な釣果だった。翌25日(月)にも1~7尾の好成績が記録され、今シーズンの好調振りを裏付けた。
『吉野屋』では、8月一杯“夏ダコ”乗合船を出し、11月から再び“冬ダコ”に出船する予定。まずは近々、プライベートでリベンジに出掛けるつもりだ。
(野口 哲雄)
今回利用した釣り船 |
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千葉県浦安『吉野屋』 〒279-0004 千葉県浦安市猫実5-7-10 TEL:047-351-2544(定休日:毎週火曜日) 詳細情報(釣りビジョン) 吉野屋ホームページ 千田船長の釣果ブログ |
出船データ |
マダコ乗合 6時30分までに集合、7時出船、帰港16時頃 料金9,000円、餌付き 貸し道具は無料、テンヤ800円(船での販売もあり) |