庄幸丸・千葉県勝山港
大型揃い!洲ノ崎沖のヤリイカ絶好調!
大型揃い!洲ノ崎沖のヤリイカ絶好調!
高級イカとして知られるヤリイカ、そのシーズンは結構長いが、大型が中心になる春はシーズンの終盤。しかし、今シーズンはシケの日が多かった。そのせいか、この時期になっても各地で好成績が続いており、釣り人を喜ばせている。悪天候の合い間を縫って内房勝山港の『庄幸丸』に出掛けた。
前日は、大型が絶好調!
4月19日午前4時30分。まだ暗い勝山港に到着すると、マダイ船の庄司剛船長が満面の笑顔で出迎えてくれた。「今日のイカはいいでしょう。昨日も大型ばかりずいぶん釣れたよ!」と、いきなり嬉しい情報。
この日は、マダイ船とヤリイカ船の2隻が出船。月曜日にも関わらずどちらも満船の盛況ぶりだ。そのマダイ船には5月13日(午後10時)放送予定の『釣りビジョン』人気番組のひとつ「大漁!関東沖釣り爆釣会」のロケ隊も乗込んでいた。ノッコミ期に入ったマダイは、当たれば2kg以上の良型が出ている。
釣り場までは航程1時間
午前5時、ヤリイカ船は定刻通りに出船。天候は晴れ、北寄りの風が少々という絶好の釣り日和りに恵まれた。ヤリイカ船の舵を握る庄司徳勝船長は、浮島を右に見て一路洲ノ崎沖を目指す。およそ1時間で洲崎沖に到着すると、既に10隻余りの釣り船が船団を形成していた。潮回りをして、一斉に仕掛けを投入。水深は170m。
「潮が速いな、1回上げた人は入れないで待っててね。タナは底から10mくらいを探ってみて」と船長。すると、オモリが着底と同時にアタリが出たらしく船中のあちらこちらで電動リールの巻き上げが始まった。
「今は潮が速いからイカが乗ったら追いノリを待たないで上げちゃって下さ~い」と、船長から続いてアナウンス。幸先良くヤリイカを取り込む釣り人、30cmを超える良型のアジを上げた人もいた。
船長は、全員の仕掛けが上がったのを確認して魚探反応を探す。そんなことが何度も繰り返されたが、日が高くなるにつれて速かった潮が緩み始めた。
7点掛けをする人も
潮の流れが緩み出すと、1回の流しに数回仕掛けを入れ替えられるようになり、多点掛けが目立つ様になった。そんな中、7点掛けを達成した釣り人も出現。サバの邪魔も少なく、たまに交じるスルメイカを開いて船上干しにする人もいて、和やかムードが船上を漂う。
そんなノリノリ絶好調の時でも大型に狙いを絞った誘い方があると船長。「誘いは強くシャクるんじゃないよ。ゆっくりと竿の振り幅を大きくね。細かくちょこちょこ動かしていると小さいイカが先に付いちゃうからね」と釣り方をマイクでアナウンス。
5本ヅノのパーフェクト!
ヤリイカ釣りの撮影も順調に進んだので、私も道具を降ろしてみた。すると着底と同時に竿先にフワフワした感触。船長のアドバイスでは、この最初のアタリを取ったら竿先を上に向けて10m程ゆっくり手で巻いて追いノリを狙う。その後電動リールの低速で巻き上げ、ドラグはぎっちり締めこむ、これが基本だ。
仕掛けを上げてみると5本のツノにパーフェクトでヤリイカが乗っていた。すぐに仕掛けを降ろすと、またすぐにアタリが出て巻き上げに入る。だが底から40mも巻き上げた所で急に竿先が軽くなった。仕掛けを上げてみると上から3本目のツノにはヤリイカの足が食い残され、下半分の仕掛けは切れていた。どうやらサメの仕業の様だ。
全員が大満足の好成績!
その後、中だるみの時間帯も少しあったが、終了1時間前頃からもう1度“ラッシュ"が訪れ、終わってみればトップは67尾の大好漁。全員が満足の結果となった。私はといえばヤリイカ20尾、スルメイカ3尾、アジ1尾。7割がパラソル級というこれまた大満足の釣果であった。
最後に気になっていた今シーズンの洲ノ崎沖のヤリイカはいつまで続くのかを庄司船長に聞いてみると、「去年は6月頃まで続いたけど、今シーズンもこの分なら少なくとも5月半ば頃まではやれるんじゃないかな」と話してくれた。
(津端 雄大)
今回利用した釣り船 | 千葉県 勝山港『庄幸丸』 〒299-2117 千葉県安房郡鋸南町勝山236 TEL:0470-55-3005 (定休日:7月、8月、9月の祭礼・船止等の行事日はお休み。ご計画前にご確認下さい。) 詳細情報(釣りビジョン) 庄幸丸ホームページ |
---|
出船データ | 午前ヤリイカ乗り合い料金=9000円(氷付)HP内に割引券あり 船にて各種イカ仕掛け販売有り 仕掛け 1組 500円 港集合 4:30 出船5:00 帰港 14:00 |