2014.8.15号
伊藤遊船・千葉県江戸川放水路・行徳
楽しい・美味しい・涼しい「屋形船でハゼ釣り」
屋形船で花見をしたことはある。しかし、釣りは…。千葉県・行徳の『伊藤遊船』では、屋形船でハゼ釣りが楽しめる、との情報。8月3日(日)、仕立船が出ると聞き“突撃取材”を敢行した。
図々しくも仕立船に乗り込む
ご存じの通り仕立船内は仲間だけのプライベートエリア。そこに見ず知らずの人間が乗り込もうというのだから図々しいにも程がある。屋形船の出船時刻は9時とのこと。少し早目に着いて待ち受けると、8時15分頃からポツリポツリと釣り人が集まってきた。幹事役の浅野真一さん(浦安市)も到着、早速、取材をお願いすると、快く受け入れてくれた。と言うより『伊藤遊船』の伊藤千鶴子店主が頼んでくれたのだ。私は挨拶をするだけ。こうして“突撃取材”は無事スタートできた。
会社の仲間で「屋形船ハゼ」は初企画
9時過ぎ、浅野さんの合図で乗船が始まった。聞けば、全員がデザイン会社(東京・吉祥寺)の仲間とその家族とのこと。昨年まではマス釣り&バーベキューなどを楽しんできたが、今回初めて「屋形船でハゼ釣り」を企画したとか。船は9時15分、大人15人、子供4人を乗せて桟橋を離れた。東京メトロ東西線の鉄橋を潜り、ゆったり下流を目指す。船内の座敷では仕掛けの準備が始まった。
手本を示す船長が、いきなり2匹掛け
航程10分程で、高速湾岸線の手前に到着。船長がアンカーで船首と船尾側を固定して、デッキで釣り方講習会を開催。餌の青イソメは2、3cmに切ってハリに掛ける。「こんな感じで」と見本を提示。「オモリが底に着いたら糸を張って待つ。アタリがあったら、ひと呼吸もふた呼吸も待ってから上げるように。思ったより手強いですよ」と実演。「では、やって下さい」と仕掛けを上げると2匹掛かってきた。“聴講生”から歓声が上がった。いよいよ実釣開始だ。
大人も子供も「思い思いの釣り」を楽しむ
船首側のデッキは思っていた以上に広い。10人は楽に竿を出せる。窓を開けて座敷から竿を出す人もいる。手すりがあるから子供でも安心だ。デッキの左側で竿を出したのは近藤さん親子、両親の付きっきりの世話で凜人(りひと)くんが2匹掛けを達成した(巻頭写真)。座敷で釣りをしていた中口夏響(かのん)さん、小冷紗來(こびえさら)さんも大きなハゼを釣り上げてチョッピリご満悦。大人も子供も、親子もシングルも、上手も初心者も「思い思いの釣り」が始まった。私も途中で竿を出してみた。ポンポンと10cm級が上がったものの後が続かない。アタリはあっても掛からない。船長の言うとおり中々手強い。
数狙いは「ボート・ハゼ」懇親会なら「屋形船・ハゼ」
正午過ぎ、テーブルに“天プラ定食”が並べられた。食べ終わると、午前中の「大物コンテスト」の表彰式が始まる、仕立船ならではのひと時だ。後は、釣りを楽しむ人、おしゃべりする人、涼風を楽しむ人などそれぞれ。子供たちの“運動会や歌謡ショー”も始まったりして、15時過ぎには大満足の着岸となった。
この日、「ボート・ハゼ」は束釣り(100匹以上)続出、トップは470匹超とのこと。例年以上にハゼの“湧き”は好いようだ。数狙いなら「ボート・ハゼ」、涼しいところで懇親もという欲張り派は「屋形船・ハゼ」。今年も江戸川放水路にハゼ釣りのシーズンがやってきた。
番外編
別グループが社会貢献施策で清掃活動
当日、別の仕立船のグループが出船前に土手を清掃しているのを見かけた。毎年実施している社会貢献施策とのこと。20分程ゴミを集めて記念撮影の後、シロギス釣りに出掛けた。
(釣りビジョンAPC・谷口 晴治)
今回利用した釣り船 |
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千葉県江戸川放水路・行徳『伊藤遊船』 〒272-0111 千葉県市川市妙典2-2-14 TEL:047-358-5774 定休日:毎週火曜日(ボートは無休) 詳細情報(釣りビジョン) 伊藤遊船ホームページ |
出船データ |
屋形船 《仕立て》9:00~15:00 平 日:10人以上 土日祝:15人以上 料 金:1人10,800円(税込) (竿・仕掛け・餌・天プラ定食付) 《乗り合い》8:00~12:00 料 金:1人5,400円(税込) (竿・仕掛け・餌・天丼付) 事前に電話確認が必要 |