2024年08月06日公開
8月一杯まで狙えるイサキと8月から本格化するワラサ。剣先沖の人気2魚種を同時に釣ってしまおうというのが、神奈川県・松輪江奈港『あまさけや丸』の“イサキ&泳がせワラサ予約乗合”だ。小気味良いイサキの引きと、ワラサの強烈な引きを堪能してきたぞ!
5~8月は4時30分集合&5時30分出船
松輪江奈港の『あまさけや丸』は、保有する4隻の釣り船を駆使して、とくに腕が良いと評判のマダイ釣りは通年、また季節ごとの旬な釣り物にも対応しており「仕立て&予約乗合」で出船中。
家族経営ならではのアットホームな雰囲気も魅力で、初心者からベテランまで安心して利用できるうえに、仕立ては5人まで45,000円、3人から出船の予約乗合は1人9,000円(どちらもエサ・氷別料金となるが、詳細は船宿まで)と、料金設定もお得。
当日はAM4:30に港の駐車場(500円/24h)に到着。5:00前に女将さんが到着したタイミングで乗船名簿に必要事項を記入すると、程なくして乗船準備が整った。大型の新船『第二十三あまさけや丸』に乗り込む。
人数が少ない時はイサキと泳がせの2本出しもOK
イサキの仕掛けは、南房や外房などで行われている片テンのコマセ釣りのものとほぼ同じ。ただし、『あまさけや丸』の特製仕掛けはウイリーの4本バリ仕掛けとなっている。詳しくは仕掛け図を参照していただきたい。
泳がせワラサで使用するオモリは150号が標準。潮の流れが緩ければ120~130号、速ければ180号を使用する。ハリスはフロロ16号より太いと喰いが悪くなるそうだ。ハリは〝1本で鼻掛け〟で概ね問題ないと思うが、親バリ&孫バリでもOK(孫バリも丈夫なシングルフック推奨)。
朝一番はイサキ釣りからのアジを釣っての泳がせワラサ
5時15分頃、舫を解いて港の外で待機し、時間が来たらイサキ釣り場へと一直線に走り出す。「オモリは60号で統一。タナは上から20~13mまで探ってください」と言う鈴木涼太船長のアナウンスで第1投。
ラインの色変わりやマークを見ながら20m送り出して止めた後、小さく鋭くシャクってピタッと止めウイリーを漂わせる。喰わなければリールを0.5~1回巻いて、シャクリ、止め、喰いを待つ。これを繰り返して水深13mまでを探ったら、もう1度20mからやり直す。喰わなければ回収してコマセを補充。仕掛け回収時は、コマセが少し残るようにコマセカゴのスリットを調節すると、イサキやタカベなどが調子良く釣れた!
“エサのアジ”を釣って、泳がせワラサがスタート
「上げてください、エサのアジを釣りに行きます」と言う船長のアナウンスがあった。移動した先で「上から42~37mまで探ってください」と船長。タックルや仕掛け、釣り方は、イサキと同じで良い。
船長によれば、マアジに交じって釣れるマルアジが泳がせのエサに最適とのこと。海水ポンプの桶にアジが10匹前後溜まったところで元のイサキ釣り場に戻る。ターゲットのワラサは主にイサキ釣り場を回遊しているとのことだ。
早速アジを泳がせると、右舷ミヨシ(船首)の松戸さんの竿が根本からひん曲がった!ワラサのタナは上から18m、浅いのでアタリはダイレクト!引きは超強烈だ!リールのドラグはキツめでも抗えずミチイトが出されていく。魚が水面近くまで上がってくるのが見え、船長のタモ入れで無事取り込まれると、「デッカ~っ!」と歓声が上がった。松戸さんはその後立て続けに2匹追加して計3匹の釣果。怒涛の時間帯がやって来た!
ワラサは全員にアタリ!今後はアジ&泳がせやコマセ釣りも有望!
この“時合い”で、泳がせの仕掛けを下ろしていた全員にワラサのアタリがあった。右舷大ドモの内田さん、続いて私にも!どちらも4kg前後の丸々太った個体だった!左舷大ドモの中野さんにも2発アタリがあったが残念ながらどちらもミチイトが切れてバレてしまった。
すでに3匹釣果のあった松戸さんはもう1匹追加して計4匹に!その後、さらに追加して最終的に5匹でフィニッシュし見事竿頭となった。イサキやアジは泳がせのエサで消耗もしたが、それでも10匹前後ずつ持ち帰り美味しく頂くことができた。
今後の動向を鈴木涼太船長に聞いた。「ワラサは主にイサキのポイント周辺を回遊しているので、“イサキ&泳がせ”や“アジ&泳がせ”で今後も狙っていきます!また、このところコマセマダイのゲストとしても掛かり始めていますので、今後は泳がせだけでなく、コマセ釣りも本格化するでしょう!今年もワラサは有望です。是非、遊びに来てください」
今回利用した釣り船
出船データ
料金=11,000円(アミコマセ、氷付)
仕掛け=特製イサキ仕掛け 700円(2組入り)
駐車場=24時間まで500円(二輪車は無料)
集合=4時30分(港)
出船=5時30分(準備出来次第離岸)
レンタル=貸し竿セット(手巻き 1,000円、電動 2,000円)
※詳細は問い合わせ
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。