2024年11月28日公開
毎年のことながら、足早に過ぎ去る鮎釣りシーズンの終わりに、寂しさを感じている今日この頃・・・。でも、今年も釣りきった!シーズン最終となる記事は、短く、熱い夏を走り抜けた回想編!魚だけでなく、釣り人との出会いもたくさんあった2024年の感動、そして発見をまとめていく!
【開幕】〝日本一早い解禁〟を迎える埼玉県荒川から!
4月29日(月)に開幕の荒川からシーズン開始
2024年鮎シーズンの開幕は、毎年恒例ともなっている〝日本一早い解禁〟を迎える埼玉県荒川にて!半年ぶりに通すハナカン、水面を煌めかせる鮎のアタリ、これらは何度味わってもドキドキが止まらない、たまらない瞬間である。
年々、夏の猛威は増す一方だが、今年のゴールデンウィークも夏日が連発。荒川では放流鮎たちが安定せず難しい釣りを強いられた。しかしこの状況を前に、色々と考えながら釣りを楽しむことができたおかげで、非常に有意義な開幕戦となった。さらに、このタイミングで大会にも参戦。初戦はまさに〝日本一早い鮎釣り大会〟。久しぶりの大会は思うような結果が残せなかったが、改めて「あの緊張感」の虜となったのである。
6月は解禁祭りじゃ!1日(土)は人気河川・葛野川へ
6月に入ると、いよいよ多くの河川が解禁を迎える。この頃、渇水と豪雨と言う強烈な天候の変化に翻弄された。毎週「どこの川なら竿が出せるのだろう?」と予測しながら、ある意味〝賭け〟の釣行が続いた。
鮎釣り師が心待ちにする6月1日!今年は週末と重なり、多くの河川が賑わいを見せていた。増水のスタートとなった山梨県葛野川での釣行は今年初の震える寒さのスタートとなった。しかし鮎釣り師たちのやる気は凄い!夜明けと共に並ぶ鮎竿は圧巻である。これぞ桂川水系。釣果も裏切ることなく、怒涛の入れ掛かりを楽しむことができ「いよいよシーズン本番だな~!」と感じられた瞬間でもあった。
大会にも参戦した栃木県の黒川
シーズンも本番を迎え、訪れたのは初釣行となる鹿沼黒川。今年第1回目となる「一魚一会CUP」へ参加し表彰台に乗れた嬉しい思い出の地となった。地元の河川を盛り上げていこう!と言う地元の方々のパワーを感じるこの川はぜひ来シーズンも訪れたいものである。
来シーズンも要チェック!な河川・山梨県道志川
6月中ばには再び怒涛の入れ掛かりを味わうことが!それは山梨県道志川の解禁であった。ポイントは貸切状態でひたすら鮎と向き合う時間に夢中になった。今年の道志川は鮎がベストタイミングで放流され、成長が早く解禁から良型鮎の姿を多く見ることができた。これは来シーズンも要チェックの河川となるだろう。
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【盛期】 日本海側はウワサ以上の鮎の遡上量!新潟県能生川へ
解禁から2ヶ月が経ちいよいよシーズンも盛期へ。この頃「今シーズンはどうやら日本海側の遡上が凄いぞ!」との噂が飛び交っていたため、情報を集め遠征に備えた。しかし、7月も天候は不安定。思った場所への釣行が叶わぬ日が続く中、一棲の望みをかけて釣行したのは新潟県能生川だ。地元の方との親交により叶った初河川での釣行。そこでは噂を超える多くの鮎たちの姿を目にすることができ、今年の日本海側河川の凄みを感じる釣行となった。
サイズ・数共に申し分無し!さらに鮎の味は美味。漁協の方からも「記事読みました!」と嬉しい連絡も頂いた。今回釣行した能生川では来秋、サーモンフィッシング(有効利用調査)も始める予定との事で益々楽しみな河川となるだろう。
【夏休み】志賀に始まり四国に終わった鮎な夏
どこもかしこも鮎!アユ!香魚!な滋賀県安曇川
梅雨も明け、いよいよ夏本番!待ちに待った夏休みの到来だ!まず訪れたのは〝年に一度は訪れたい〟癒しの滋賀県安曇川。例年、サイズはそれほどでもなかったが、今年は一味違った!〝日本一〟と言っても過言ではない数釣りの聖地ということに加えて、型も良いときたもんだ!大いに癒された夏休みのスタートとなった。
ここでは新たな友との出会いもあり益々鮎釣りの世界が広がった!足を運ばなければ出会えなかった人たち。こういう縁をこれからも大事にして行きたいものである。そして、今回も「縁」が私を未知の場所へと連れて行ってくれた。
清流の絶品鮎に舌鼓
お次は、いつか竿を出してみたいと願っていた、京都南丹。かやぶきの里に流れる清流美山川での釣行も叶ったのである。いつもパソコンの画面上で見ていた景色。それが目の前に広がったときの感動は言うまでもない。
8月半ば、晴天続きで美山川も渇水が続いていた。美山鮎を掛けることは簡単ではなかったが、良型鮎の引きは強く素晴らしい釣行となった。そして、記憶に残ったことがもう一つ。それは鮎の味。それはもう感動的で〝来シーズンも絶対に味わいたい〟と思わせてくれる絶品鮎であった!
いざ、大祭で賑わう夏の四国へ!
旅は続き、いよいよ私の大好きな四国へ。よさこいに、阿波踊り・・・四国各地で夏の大祭が繰り広げられていた。街の賑やかさを抜け向かったのはあの「仁淀ブルー」。美しい青に包まれた仁淀鮎たちは良型で引きも抜群!そして、言葉では説明できないほどのロケーションの素晴らしさ!実際に訪れ、一度は体感していただきたいフィールドだ。目の覚めるようなブルー、そして煌めく美しい鮎たちの虜となることだろう。
仁淀川を後に東へと車を走らせ向かうは、我が鮎釣りの故郷安田川。ゆったりとした時間が流れる〝やすだじかん〟の中で、改めて鮎釣りを見つめ直させてくれる。胸のスッとする時間を過ごすことができた。
非常にスローに流れる時間。でも掛かる鮎は大型!掛かった瞬間に走り出し、強烈な引きを見せてくれる。ここ数年、この時期に訪れると高確率で良型鮎たちに出会うことができている。個体も天然海産が多く、背中のシュッとしたスタイルの良いものばかり。香り高く、とても味も絶品。来夏、日本の原風景残る安田川で鮎たちとの「やすだじかん」を過ごしてみてはいかがだろうか?
夏は短し!ここまでで、早くも8月が終わろうとしている。長期連休の締めくくりは、私が鮎釣りを始めたきっかけとなった友人による「鮎釣り全国大会日本一連覇!」。素晴らしい瞬間を共にすることができ、感動の中、私の〝鮎な夏〟は終わりを迎えた。
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【終盤】数釣りから大鮎狙いに変化する終盤戦。最後は特別採捕で納竿!
カモメが飛ぶオーシャンビューの鮎河川
遅い秋の訪れ待ちつつ、いよいよ終盤戦のスタートだ。9月~10月にかけてはラストスパートで北へ南へとハードな遠征の日々が続いた。まず訪れたのは絶好調の日本海側河川・富山県小川へ!もうここへ通って10年は経つだろうか?目の前には日本海が広がり、海の魚も釣れてしまうと言う稀なロケーション!
天然遡上の数がその年の釣果に大きく影響を与える河川だ。と言うことは・・・今年は遡上が多く最高の年となった。汽水域で釣れる鮎達は2段3段と引き大きく竿を曲げた!小川では新たな友との出会いもあり、笑いの絶えぬ楽しい釣行となった。
岐阜の名川・長良川の大会参加で優勝!
少しずつ秋の気配が見えてきた頃今シーズン最後の大会参戦となる岐阜県長良川へ。今年の長良川の鮎の数には驚いた!踏むほどの魚影!さらに、ウインドパークでの大会は、なんと優勝することができ忘れられぬ思い出となった。
利根川のリベンジで後半に強い那珂川へ
9月も半分が過ぎいよいよ大鮎シーズン突入!群馬県利根川では仲間が良型鮎を掛ける中、オデコと言う洗礼をうけ、栃木那珂川でリベンジ釣行へ。手にした鮎は大きく育った良型鮎!この頃になると後半に強い那珂川の本領発揮で釣果も鰻登りとなっていった。
最後の数釣りを求めて日本海側河川へ
数釣りシーズンもまもなく終了となるだろう・・・というタイミングで向かったのは富山県井田川であった。やはり最後の最後まで日本海側河川のパワーは凄まじく、数、型共に完璧!23cm前後の鮎たちに、クタクタになるまで遊んでもらった。
初場所で大鮎チャレンジ!
そして遂に、大鮎チャレンジだ!向かったのは初河川となる岐阜県根尾川。地元の方や名手たちに囲まれての大鮎釣り!身幅が広く、重量感たっぷりの根尾鮎は期待通りの力強い引きを見せてくれた。来シーズン以降も大鮎狙いに外せない場所となったことは言うまでもない!
納竿は特別採捕にて
数釣りにも大鮎釣りにも大満足の今シーズンも大ラス!特別採捕期間の神奈川県中津川では錆もない若い鮎たちが多くみられ、思わぬ入れ掛かりを味わう事ができた。そして今シーズン最後の1尾は背掛かかりと言うでき過ぎな納竿となった。
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2024シーズン総評!
2024年鮎釣りシーズンに訪れたのは12県20河川。初釣行となった5河川では新たな鮎や友との出会いがあり、感動と発見の連続であった。そんな中、今ーズンはなんと言っても日本海側河川の好調さが際立ち、特に北陸地方は最後の最後まで好調を保っていた。
今シーズンも体力の限り「鮎な夏」を走り抜けた素晴らしいシーズンとなった。釣れても、釣れなくても、チビ鮎でも大鮎でも、向き合えば向き合うほど鮎釣りにのめり込んでしまう。この楽しみは新たな楽しみを生み出してくれる。兎にも角にも、釣りは楽しく!安全第一で!
2025年、また皆様にお会いできることを楽しみに・・・私の2024鮎完!