儀兵衛丸・神奈川県 長井港
2016.10.8号
先発隊魚群リーチ! 亀城根(かめぎね)でカワハギ待機中!
相模湾・長井沖の亀城根(かめぎね)は周年通してカワハギが狙える好釣り場。10月初旬現在亀城根周辺の水温は24℃前後。9月末の26℃から比べると2℃近くも下がり、いよいよ海も秋の気配ムンムン。秋は季節の変わり目で夏の潮と外から入ってきた潮が混ざり、濁りが入る。その潮色になるとともに15cm級=ワッペンサイズのカワハギの大群が押し寄せてくるのだ。大群の先発隊が入る直前、魚群リーチの状況を長井港『儀兵衛丸』梶ヶ谷孝宏船長に話を聞いた。
数釣りを楽しむには10月後半~12月頭がベスト!
「昨年のパターンでいくと10月末頃に突如としてカワハギのワッペンサイズの群れが大量に亀城根周辺に入ってきましたね。もう、そうなると仕掛けを落とすと着底して数秒で餌をとられてしまいます。ワッペンより大型を釣りたい人にとっては少しストレスがたまる時期かもしれませんね(笑)。
昨シーズンはこの状態が約1ヶ月は続きましたね」。と船長。
そういった状況になれば数釣りする人はショート便の実釣4時間程度でも良型交じりで50匹釣る人も出てくるのだ。カワハギの数釣りはこれからが本番!まさに魚群リーチと言う訳だ。
「餌のアサリは200粒位入った冷凍剥き身が船宿で扱っているものですが、餌にこだわる方は自分で持って来ていただいても構いません」。と船長。
船長のアナウンスで底質を見極めよう!
夏後半の最近は、底から1~2mカワハギが浮いていたため仕掛けを浮かせて“本命”を狙っている人が多かった。しかし、ここ数日28cm前後の良型も顔を見せるものの、“本命”の型は小さめ。そのため、シンプルな仕掛けでオモリを着底させて誘いをかける人が、釣果を伸ばしているそうだ。
基本的な釣り方は、タタキ、弛ませ、効き合わせの3種類の組み合わせやアレンジだ。着底したら素早く糸ふけを取り、そこでまずは空アワセ、もしくは効き合わせを入れる。
ワッペンの多い時期にはその時点でカワハギが餌に群がり、かなりの餌がなくなっているだろう。もし餌が残るようであれば、仕掛けを底に這わせて餌が潮にあわせて漂うようにみせる“弛ませ釣り”や、底をコツコツ叩く“タタキ釣り”。上下に誘う“誘い釣り”も有効だ。「底質は少し移動しただけでも砂場に石が転々とするところもありますし、大型の石がゴロゴロしている場所もあります。亀城根周辺は主となる所が岩礁地帯ですので、根掛かりが多い場所から少ない場所まで実は3段階でアナウンスの内容を使い分けています」。
(1) 「この辺は根掛かりするよ」。
(2)「ちょっと多い事もあるよ」。
(3)何もいわない(笑)
船長のちょっとしたアナウンスに耳を傾けると底の様子がより鮮明に頭に描けると言う訳だ。
ショートでもロングな釣り時間(^^)
『儀兵衛丸』オリジナル仕掛けは乗船前に受付で購入できる。2組セットの固定式の仕掛けは1枚100円。ハリを交換できる仕掛けは2組入って200円。替え針が各200円。『儀兵衛丸』で購入できる仕掛けのハリは袖針5号と7号を使っているのが特徴だ。
枝スはともに2.5号。オモリは25~30号を用意。根掛かりもある場所で潮が速い時には30号で統一する事もあるため30号は余分に用意しておきたい。
10月半ば現在、狙っている水深は10~20m。水温がこれから低下していくとカワハギの狙いタナは少しずつ深くなっていき、30~40mを狙う事もあるのだが、その限りではないとの事。
「亀城根の特徴は、冬場の寒い時期でも10~20mで釣れる事がよくあるので、冬でも浅場のダイレクトなカワハギの引きを楽しみたい人はおすすめですね」と船長。『儀兵衛丸』が釣りをするポイントは陸が見えているような場所でやる。そのため船酔いが心配な人でも安心して気軽にショート便で利用できるというわけだ。
ショート便2便制で乗船料金はどちらも5,000円。午前7時出船、沖上がり午前11時、後半は11半出船で午後3時半沖上がり。「ショート便は短く感じますが、移動時間が少ないため実釣時間は4時間近くとれるので、意外と皆さま満足して帰ります。1日通して釣りをしたい方は+3,000円の8,000円で一日通してできます。まだ暑い日がありますので、4時間くらいで集中力が切れてしまうと言う人や、家族サービスなどであまり時間が取れない方はショート便をうまく活用していただいていますネ」。と船長。
10月末には魚群フィーバーとなるであろう長井沖のカワハギ釣り。今シーズン、カワハギ釣行まだの方はカワハギのおちょぼ口と対決しに出掛けてみては如何だろう?