大貫丸・茨城県・日立久慈港
2017.2.22号
茨城県・日立沖の沖メバル抱卵中!
春の日立沖のメーンターゲットと言えば“沖メバル”だ。一般的な生息水深150m前後の中深場にいる沖メバルは、2~3月に産卵(卵胎生)を行うため水深50m前後の灘へと上がってくる。沖メバルの産卵前の荒食いに当たれば誰しもが簡単に抱卵メバルをゲット、更に数釣りができるのが今の時期なのだ。茨城県日立久慈港『大貫丸』大貫茂雄船長に状況を聞いた。
5本バリにパーフェクトもあるある♪
「今日(21日)もメバル釣りに行ってきたんですけどね、釣り場についたら魚群探知機に反応がバッチリでてました。これは期待できるぞ~って思ったらやっぱり1投目からヒットしてきましたネ~。5本バリ仕掛けに5匹のパーフェクト!絶好調です(笑)」と船長。
日立沖のメバル釣りは沖釣りの中でも非常に簡単な釣り物との事で、メバルの反応を船長が見つけて仕掛けを落とす釣りのため、魚がそこにいて、食い気さえあればそのまま特に誘いをかけなくても喰ってくるので、特段難しい釣り方はないのだそうだ。
「最近の釣果は平均で20~30匹は皆さん釣って帰られますね。みんな良いお土産になっていて喜んでもらっています」。
高級ゲストの大型のソイやアイナメも狙っちゃおう!
沖メバル狙いでおすすめのタックルは中型電動リールに道糸3、4号200m、竿はオモリ負荷80~100号胴調子2.4~2.7m、仕掛けの幹糸は4号、枝スは3号20cm、枝間は40~50cm、ハリはフラッシャー付き丸セイゴ12~13号、オモリは60、80号を用意しよう。船宿オリジナル仕掛けは出船前に受付時に購入できる。
「餌は食いの良いサンマ切り身を使用します。サンマ餌は1パック無料で付いてきますが、他にも用意したい方は活モエビ、ホタルイカ、サバの切り身を持ってくる人もいます。私のお勧めは5本バリの一番下バリに冷凍イワシの大きいものを付けるやり方です」。そうすることで、アイナメやソイなどのゲストが交じる可能性が上がるそうだ。
追い食いは掛かったタナから1m上げて待つ
ポイントは水深50~80mの岩礁帯周り。起伏の激しい根周りを攻める場合もあるため、根掛かりが多いポイントは船長がアナウンスで教えてくれる。「メバルは浮いているので、底に仕掛けがついたら底から1m上げます。あとはひたすら待つだけなので、簡単なんです。
そのため初心者の方が釣れるなんて事も良くあります。アタリがあったらメバルは口が大きいのですぐにハリ掛かりします。むこうアワセでヒットしますので、特にアワせる必要はありません。1匹ヒットしたらそのタナから更に1m巻いて底から2mのタナで追い食いを待ちます。
20~30秒待ってアタリがさらにくれば2匹目、3匹目と追い食いを期待できますが、それでアタリが無ければそのまま上げましょう。オモリは60号と80号が必要。潮の流れや水深によって使い分けます。潮が速い場合は水深50mでも80号の方が、仕掛けが安定するので釣果が伸びることもありますネ」。
メバル仕掛けは全長が3mと長いので、風が吹いている時にはオモリや仕掛けが自分の竿をセットした場所の風下にくるように必ず置こう。
釣り人なら誰しもが経験する事だが、移動の合間に風が吹いて仕掛けがグシャグシャで、せっかくの時合なのに一人だけ手前マツリなんて悲しい事だけは絶対に避けたい。
2~3月は沖メバル、4~5月はクロメバルが狙い目♪
現在の水温は例年より少し高い12℃、沖メバルの丁度好むくらいの水温だと船長。4~5月になれば水温は13~14℃に上がりクロメバルが30m前後で釣れ始める。日立沖のメバル釣りはこれからが本番だ!