ヤザワ渡船・大阪府大阪北港
2017.4.08号
大阪湾半夜のメバル釣り好釣果!竿頭は50~60匹
「今年は当たり年!」釣り人の間でそんな景気のいい話も聞かれる大阪湾、半夜のメバル釣り。寒さも和らいできて、冬眠を決め込んでいた釣り師もそろそろ釣りのムシが騒ぎ出すころでは? そこで、週末は大型船2隻で今シーズン好調なメバルの半夜釣りに出船している、大阪北港『ヤザワ渡船』の矢澤明船長に聞いた。
今年の大阪湾はメバルの当たり年?!
「メバルの当たり年という話もありますが?」と聞くと、「確かに数は今年多いですよね。50匹、60匹釣るような人がいるときは、小型のメバルも多いですが、全体に数が上がりますよ(ヤザワ渡船では小型のメバルはお客さんが自主的にリリース)。逆に数が上がらない日は、20㎝前後のましな型が揃いますね。
条件にもよりますが、釣果にムラはあるけれど、これまでのところは例年に比べるといい感じで釣れてますね」と矢澤船長。
仕掛けや餌は?
「半夜釣りは午後4時半集合、午後10時納竿の釣りですが、夕方のまだ明るいうちは胴付き3本バリ仕掛け(ハリス0.6~0.8号)にシラサエビを刺して釣ります。釣り場は今のところ神戸空港周辺がメインです。水深は7~8mから深いところでも12~13m。オモリは30号統一です。比較的浅場の釣りなので、根掛かりしたときに何度も竿を強くシャクって根掛かりを外そうとしたりすると、メバルの群れが驚いて散ってしまいます。
仕掛けを切る時は手でラインを引っ張って切るようにしてください。また、オモリが着底したらトントントントンオモリで底を叩く人がいますが、これもよくない。メバルが散ってしまいます。
日が落ちて暗くなったら、仕掛けをサビキ仕掛けにチェンジしてもらいます。撒き餌、刺し餌は必要ありません。ハリス0.6~0.8号の市販されているメバルサビキだけでいいんですが、日によってよく釣れるサビキが違うんです。これが難儀なんです。ベイトや潮の色など、いろんな条件で釣れるサビキが違ってくるんでしょうが、正直なところよくわからんのです。
乗船前に店で受付を済ませてもらうんですが、釣具店もやっていますので、昨日はこれがよかったとか、このところはこれで釣れてるからこれを持って行った方がいいですよ、と商売抜きでアドバイスさせてもらっています」
誘いやアワセは?
潮がある程度動いているときは誘いは必要ありません。根掛かりしないように底取りするこことで誘いになります。オモリが着底したら、リールを少し巻いてアタリを待ちます。
穂先が軟らかく食い込みのいい竿なら、クッ、クッと竿先を押さえ込んできますから、竿を立てる感じで合わせて巻きます。水深が浅いので、追い食いを待たずに1匹ずつ確実に取り込む方が釣果が伸びます。サビキ仕掛けを最初から最後まで同じ仕掛けで通す方がいらっしゃいますが、サビキが傷むと極端に食いが落ちます。
魚が何匹も掛かるとハリ先も甘くなりますので、あまりケチらずに交換されることをおススメします。
メバルの“ショートルアー便”って…?
“プレミアムフライデー”におすすめのジャンルが登場! お客さんの要望で、昨シーズンから始めたルアー便だ。
「夕方4時半に出船して、20時30分頃帰港する文字通り“ショート”の“ルアー便”です。5g程度のジグヘッドにワームを刺して釣る方もいらっしゃいますし、ジグで狙う方もおられます。道糸はPE0.3号ぐらいのものを使用します。瞬発的な引きが強いメバルだけに、ヒットした時の醍醐味が若い人に人気があります。
ゲーム感覚の釣りで、魚を持ち帰らない方もいらっしゃいます。釣り場はやはり神戸空港周辺から新島周辺です。 “プレミアムフライデー”が定着してくれば、仕事を早めに終えて釣りに行けるちょうどいい釣りじゃないですかね」と船長。リクエストしてみてはいかが?