明進丸・茨城県・日立久慈港
2017.4.22号
シーズン開幕!日立沖のマコガレイ
4月1日常磐沖のマコガレイが全面解禁。解禁当初10℃前後だった海水温は13℃に上がりようやくマコガレイの活性も上がってきた様子。マコガレイは基本的に低水温でも口を使わないことはないのだが、解禁当初は時化続きだったことも影響し、灘よりは水温が特に低く底荒れもしていた。さぁ、これからが本番!今シーズンのマコガレイの状況は如何に?日立久慈港『明進丸』関裕二船長に聞いた。
小突きで誘う釣りが日立沖での釣り方だ!
マコガレイ釣りで使用する竿は1.8~2.2m、8:2調子のカレイ専用またはカワハギ竿を使用する。それに小型両軸リールをセット。道糸はPE2~3号100mにカレイ専用の片天ビンをセット。
オモリは40号、釣鐘型でもナス型でもOK。仕掛けは全長85cm~1mの3本バリ。幹糸は4号、20~30cm間隔で入れる枝スの長さは3号5cmを使用。
『明進丸』ではカレイの中でもマコガレイを専門に狙っているため、常に小突く釣りとなります。そのため、一日小突いていられる軽めの安定性の良い竿と小型両軸リールがおすすめです」と船長。
小突きは10~20回後ステイで喰わせる
狙う水深は20~40m、船長から合図がでたら投入し、着底後糸フケを取りすぐに小突き始める。小突きの高さは竿先が30cmくらい上下するイメージ。あくまで、水中で仕掛けを踊らせて餌をアピールするのが狙いだ。小突きで常に底を感じながらマコガレイにアピールしよう。
10~20回連続で小突いた後は小突いた秒数と同じくらいの秒数をオモリが着底した状態でとめよう。その後は竿先を見ながら利きアワセをする。利きアワセはあくまで仕掛けの長さ分までで留めよう。
その時に竿先が揺れるくらいの小さいアタリがあれば、マコガレイが餌を咥えている状態なので、再びオモリを着底させて小突かないで多少道糸を弛ませてマコガレイが飲み込む時間を作る。その待ち時間は30~40秒。
その後、糸フケを巻き取りゆっくりと竿を利き上げる。そこで前回と同じような小さいピクピクッとアタリがあればそのまま巻き上げ開始。強いアワセはスッポ抜けの原因となるため禁物だ。「マコガレイ特有の小さなピクピクッというアタリがわかるような先調子の竿がマコガレイ釣りには必須と言うわけです」。
一回利きアワセてこなかった場合は再び小突き⇒待ち⇒ききアワセの繰り返しとなる。
ゲストに応じて仕掛けやオモリカラーをチェンジ
4月現在はゲストのアタリは少ないのだが、これから水温の上昇や釣り場によってゲストの種類やアタリが変わってくる。
ショウサイフグ、アイナメ、ナメタガレイ、マガレイなどの嬉しいゲストが多いのだが、本命のマコガレイを釣りたい人はショウサイフグが多く釣れる場合にはシンプルな仕掛けへとチェンジしたり、食いが悪い時には仕掛けやオモリも派手にしてみたりすることも一つの手段だろう。
餌は青イソメ2パック以上の量があるので一日釣りをするには十分。船長のおすすめの青イソメのハリへの掛け方は1本のハリに3匹ずつ頭の硬い部分の下をチョンガケする方法。それ以外にも色々な方法があるので、餌の付け方はどのような付け方でも良いそうだ。
マコガレイ釣りは6月後半から7月中旬まで
マコガレイは夏に向けて体力を蓄えどんどん厚みが増していく。20日には49cmの大型も交じり、出船した日には必ず40cm超えの座布団級の大型が釣れている。更にマコガレイの釣り場では超高級魚のナメタガレイも交じっていると言うから申し分なし。
「マコガレイ釣りで釣れるゲストはいらないゲストはほとんど交じりません。まだマコガレイ釣りをしたことがない方は是非一度釣りを体験してみて欲しいですね」。と船長からのメッセージだ。