長孝丸・茨城県平潟港
2017.9.08号
茨城県・平潟沖で大型マダイ&ホウボウ絶好調!
茨城県平潟港『長孝丸』ではスロージギングで狙うホウボウと、テンヤマダイが絶好調だ。テンヤマダイは平潟港から航程約10分の場所で4~5kg級の大型マダイが連日浮上。直近の9月7日にも4kg級を頭に船中3名で26匹と大釣りをしている。釣り人の希望によって前半はスロージギングでホウボウや根魚を狙い、後半はマダイを狙うスタイルで出船している『長孝丸』。ホウボウとテンヤマダイの近況を山田宜紀若船長に聞いた。
ホウボウがこの時期に釣れるのは異例!?
「今の時期、例年ホウボウは釣れた試しがないのですが、今年はなぜか活性が高いですね。原因は自分にもわかりません。でもいるのは確かです(笑)」と若船長。ホウボウはスロージギングで狙うのだが、若船長が現在使用しているタックルは、竿はエバーグリーンのロングフォールジャーカー1.5ozにリールはSHIMANOオシアジガーリミテッド1500、道糸はスーパーファイアーラインの1.5号600mにFGノットでリーダー(フロロ)5号3mをセット。
ジグはシーフロアーコントロールのアーク、スパンキーが現在ホウボウや青物がヒットしているおすすめのジグだ。 ジグにはシーフロアコントロールのJAMフック4/0をフロントとリアに2本ずつセット、リングは3~4を用意しよう。ジグはアークやスパンキーでなくてもスロー用130~160gであればOKだ。
「アクションはボトムまで落として糸フケを取り、自分の目線まで竿先を上げます」。スロージギングはラインスラッグを出すのが基本とされているが船長はラインスラッグを出さずに竿先を下げながらハンドルを一回転する。それを5~6回繰り返す。その誘いで底から約5mまで誘いをかけているイメージだ。
それでも潮が動かずアタリが出ない時にはボトムから目線まで素早く誘い上げて、ピタッと目線で止める。その止めた反動でラインスラッグを10~20cmとわずかだが出すのがポイント。
ホウボウのアタリは非常に明快でゴツンッと出るのでわかりやすいものだとか。ゲストではワカシ・イナダ・ワラサなどの青物も交じるので楽しみも倍増だろう。
大型マダイを取るにはドラグ設定0.8kgが重要!
「例年であれば、マダイもこの時期は数がバンバン出るはずなのですが、今年は数があまりでない分、型が良いですね。ここ数日は海底に変化のある水深15~30mくらいを狙っています」。若船長のマイタックルはひとつテンヤ専用竿にリールはステラ3000番、道糸はPE0.8号200m、リーダーはFGノットでフロロ2.5号5mをセット。
「ひとつテンヤマダイで大型を取るのに一番重要なのはドラグ設定0.8kgです。数字がリールに書いてあるわけではないので、よくわからない方は魚が掛かってアワセを入れた時にドラグがジッと出るくらいの設定がちょうど0.8kgくらいです。数字がわからない方はそれを基準にしてほしいですね」と若船長。
使用するテンヤは3~5号が船長流だ。「カラーは特に拘りはないですが、オレンジゴールドや赤金が良く釣れていますね」。餌は冷凍のサルエビ。7日に船長自身が釣った釣り方は、ボトムまで落としてすぐに糸フケを取り一回頭上まで大きくシャクる。そのまま止めずにテンションをかけながらゆっくり再びボトムまで落とす。
テンションをかけたままボトムに置いた状態で2~3秒待つ。アタリが出なかったらもう一度頭上までシャクリ上げる。再びテンションをかけながらボトムまで落とす。着底したら再び2~3秒待ってアタリがでなかったら再び頭上まで大きく誘い、今度はテンションを掛けずにラインスラッグを出すために竿先を一気に下まで落とす。
これが一連の船長の釣り方だ。「今の時期はアタリがすごく小さいんです。4kgを越えるような大型のマダイでもチョンッと小さいのが竿先に出る程度。通常であれば小魚かと思うくらいのアタリですが、そこで迷わず即アワセをしてください」。
魚が掛かったら竿を立てて弾力を活かして巻いていけば大ダイGETです!」。スロージギングは1年中出船だがホウボウはいつまで続くかわかならいので早めの釣行がおすすめだ。「ひとつテンヤは10、11月が例年一番釣れる時期ですからね、ぜひ遊びにきてください」と若船長も太鼓判を押した。