つり幸・神奈川県川崎
2017.10.08号
東京湾・絶好調!ライトなタックルで釣るアジ
一年中楽しめる東京湾のアジ釣り。今年は好調が続いているが、いよいよゴールデンシーズンに突入した。脂の乗り、サイズ、数の3拍子が揃っておまけに気候も最高。平均サイズ20㎝前後、大きいもので40㎝級も釣れていて、竿頭で100匹超えも続出している。「まさに絶好調です! 特に船釣りを楽しんでみたいという初心者、お子さん、女性には是非、今来てほしい」という神奈川県川崎『つり幸』の竹中亮船長に話を聞いてみた。
とにかく美味しい東京湾のアジ
東京湾のアジは外海から回遊してくるマラソンランナータイプと違い、一年中栄養豊富な東京湾内に居着いて生活しているため、非常に脂が乗っている。アジやサバなどの魚は脂が乗ると体色がほのかに金色掛かるが、その様相から東京湾のアジは「金アジ」とも呼ばれている。
大分県の佐賀関で獲れる「関アジ」も非常に美味しいブランド魚として有名だが、竹中船長は「美味しさはどこにも負けないと思っている」と自信をのぞかせる。
船釣り入門には持って来いだが、グッと奥が深いのも魅力
釣り方は至ってシンプル!
(1)ハリにアオイソメ(餌)を付け、ビシにコマセ(撒き餌)を入れる。
(2)海底まで仕掛けを沈めたら、少し巻き上げ、コマセを撒き、さらに少し巻き上げてアタリを待つ。。
(3)アタリがあったら巻き上げ、ビシが海面まで上がってきたところで巻き上げるのを止め、コマセ用の洗面器内にビシを置き、竿を置き、両手がフリーになった状態で魚を取り込む。 たったこれだけなので、初心者でも簡単に釣れる魚である。
とは言え、ほんの少しの違い、手際の良し悪しで釣果が大きく変わってしまうので奥が深い。
『つり幸』は初心者、お子さん、女性大歓迎の船宿。もちろん上級者も
希望者には出船前にレクチャーをしてくれるし、釣りの途中でも船長に相談すれば親切丁寧に教えてくれる。餌の付け方、仕掛けとタナ(魚のいる水深)の合わせ方、コマセの撒き方など、詳細は現場で船長に教えてもらうと良い。 しっかりコマセが撒けていない、タナが合っていないと「自分だけ全然釣れない…」となり、せっかく船に乗ったのに不満だけが残ってしまうので、遠慮せずに船長に相談してほしい。
軽い道具、細い糸、いわゆる「ライトタックル」で手軽にアジが釣れる、通称「LTアジ」。手軽な釣りなうえに半日コース(4時間強)なので、「試しに少しだけ船釣りに挑戦してみたい」という方にもオススメ。午後便もあるので、早起きが苦手な方も楽しめる。
レンタルタックルも充実しているので、手ぶらでもOK。虫エサ(イソメ)が苦手な方には、イカを食紅で染めた「赤タン」も用意されている。
また、川崎駅までの送迎も行っているので、車が無くても大丈夫。朝の出船時間までに都内から電車で行ける数少ない船宿の一つである。
設備の充実した大きくて立派な黄色い船が最大3隻出動できる体制となっており、週末ともなれば、レンタルタックルを持った女性や子供連れのお客さんがたくさん来ている。 秋の行楽シーズン、ご家族やお友達と『つり幸』で船釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。