2017年10月15日公開
10月1日、今年も千葉県・外房、大原沖のヒラメ釣りが“解禁”を迎えた。“解禁日”4日後の5日、大原港『あままさ丸』に出掛けた。この日は、前日までの強風とウネリが残り、いわゆる“悪い海”にも拘らずLT(ライト・タックル)専門でヒラメを狙う3人の“強者”が集まった。
4時15分に“ログハウス”で受け付け
前夜は、『あままさ丸』と提携している宿(『あままさ丸』HPに問い合わせ先等掲載)に泊まり、ゆっくり休んだ。当日は早朝4時15分、『あままさ丸』の事務所(通称“ログハウス”、場所はHP参照)に集合。受け付けを済ませたらすぐに車で船着き場へ。荷物を下ろして車を駐車場に移動、煌煌と明かりが点る「あままさ丸」に乗船した。4時45分、「海がゴチャゴチャしていますので、キャビンに入って下さい」という天野正毅船長のアナウンスとともに出港した。
1投目で、いきなり!!
1時間程走って釣り場に到着。太東沖の水深40m前後の場所を狙う。「浅い所も釣れてますが、数は多めでも小型が多くなる。今日は深めのポイントで“型狙い”で行きます」と船長。普段は船を“横流し”で釣ることが多いが、この日はスパンカーを張って風に船を立てた。
さあ、待ちに待った今シーズンの1投目だ。左舷大ドモ(船尾)のさいたま市の平野政幸さんに早速アタリ!LTロッドが大きく曲がっている。慎重にリールを巻く。重そうだ!時折、グググッと鋭く暴れ、ギューンッと走った!「えっ?走った!?」、1kg前後のカンパチだった。右舷大ドモの港区で寿司店を営む永野圭祐さんにも来た!物凄い引き込みだ!竿は曲がりっ放しでほとんどやり取りさせてもらえずハリス切れでバレた。大型のカンパチだったのだろうか。
すぐにヒラメ・ラッシュが始まった!
仕掛けを交換し、餌のイワシを付け直し、気を取り直して、再投入した永野さんに直ぐにアタリ。「船長、ヒラメっぽいよ」。船長のタモ入れで見事今シーズン初ヒラメをゲットした。続いて、左舷胴の間(中央)の川口市の五十嵐克司さんにもアタリ。「酔い止めは飲んだのですが、もうすでに船酔いしています」と、照れ笑いしながらも釣り上げたヒラメはデカかった!2.3kgのこの日一番の大物だった。平野さんは五十嵐さんの釣りの師匠だそうだ。平野さんも1.5kg級のヒラメを釣り上げた。朝の20分程で、早くも全員がヒラメをゲットした。
餌の付け方&釣り方講座
ここで、『あままさ丸』専属F・A(フィッシング・アシスタント兼アドバイザー)の松嵜好昭さんも左舷ミヨシ(船首)で竿を出した。『あままさ丸』では、頼めば松嵜さんが分かりやすく釣り方を教えてくれるため、初心者も安心して釣行できる。また、釣り会などのグループ釣行も、松嵜さんがタモ入れなどのサポートをしてくれる。私も松嵜さんから餌の付け方からタナ取りを、実演を交えて教えてもらった。親バリは口の中から上顎の硬いところの真ん中に刺し抜き、孫バリは背びれの付け根に刺す。素早く餌を付けて、素早く下ろす。通常は30~50cmオモリを底から持ち上げてアタリを待つ。
その後もヒラメは釣れ続き、ヒラマサも顔を出した!
永野さんに再びアタリ。「重いだけだなぁ」と永野さん。「と言うことは、ヒラメの可能性が高いですよ」と船長。無事に釣れたが、船長から「リリース・サイズだなぁ」の声。リリース直後は腹を上に向けて浮いていたが、すぐ“正気”に戻り?元気に潜っていった。五十嵐さん、平野さんも型のいいヒラメを追加した。 永野さんが、「ヒラメ釣りは何が釣れるかわからない。“本命”はヒラメですが、“青物”だったり、ハタなどの根魚だったり、釣れるのは嬉しい高級魚ばかり。ホントに楽しい釣りです」と話してくれた直後だった。永野さんのLTロッドが海面に突き刺さった。そのまま浮いてくる気配がない。少しずつ巻くが一進一退の攻防の末、何とか浮かせたのは、3kg級のヒラマサだった。
終盤は“横流し”でポイントを広く探ったが…
10時30分頃、釣り場を大きく移動して船長がスパンカーを畳んだ。風が少し落ち着いてきたので、“横流し”で浅めの場所を広く探ってみるとのこと。水深は30m前後。五十嵐さんが1kg前後のマダイを追加したが、ここでタイムオーバー。11時30分頃、沖あがりとなった。
船長が「型狙い」と言っていただけあって、この日釣れたヒラメの大半が1kgオーバー。トップは五十嵐さん、2.3kgを含むヒラメ4匹にマダイ、イナダで、まさに「タイやヒラメの舞い踊り」だ。五十嵐さんは、今回でヒラメ釣り2回目。初回はオデコ(0匹)を食らったという事で今回即リベンジ成功。しかも、竿頭!永野さんと平野さんはヒラメ2匹ずつ。永野さんにはヒラマサ、平野さんにはカンパチが交じった。
今回利用した釣り船
出船データ
料金=1万2,000円(餌込み、氷付き。学生・女性割引あり=エサ別)
レンタルタックル=無料(カッパや長靴のレンタルもあり)
集合=午前4時15分
出船=4時45分(要予約時に確認)
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。