釣りビジョン

2011.2.1号

新修丸・神奈川県金沢八景
良型連発!東京湾で真冬のカサゴ釣りを楽しむ!!

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カサゴ釣りの老舗船宿『新修丸』
東京湾で30年以上カサゴ釣りに拘り続け、周年乗合船を出している老舗船宿がある。金沢八景・野島の『新修丸』だ。カサゴは1年中安定して釣れる魚で、その手軽さと奥深さで多くのファンがついている釣り物。今は大型が狙える時期とあって、真冬でも足繁く通う常連さんは多い。
出掛けたのは1月22日(土)。金沢八景・野島に架かる夕照橋の袂にあり、『新修丸/カサゴ』と大きな看板が掲げっているので分かりやすい。駐車場は店から徒歩1分程の近さだが、初めて行く人には少々分かりにくいが、スタッフに聞けば案内してもらえるので安心。

“特餌”は生きたドジョウ

とっても親切!石田和也船長
出船は朝7時半。この日はカサゴとカワハギの2隻出しで大いに賑わっていた。笑顔がステキな女将さんも朝から元気一杯。そしてカサゴ船で舵を握るのは石田和也船長。ソフトな物腰で親切丁寧な対応が素晴らしい23歳の頼れる若き船長だ。今回使う仕掛けは「新修丸オリジナル」の胴突き2本バリ。オモリは20~30号。餌はサバの切り身を中心に“特餌”として生きたドジョウも用意されている。まずは早速、道具の説明と餌の付け方を船長に教わったのでその動画を見て欲しい。ドジョウはハリ付けが特に重要なので必見!

仕掛け図
新修丸オリジナル!カサゴ仕掛け
餌のドジョウとサバの切り身

“マル秘スポット”でアタリ連発!

定刻に船宿桟橋を離れ、猿島へと向かった。船長の作戦では、1日中猿島沖周辺の水深20~40mを狙うと言う。約20分で到着。「はい、どうぞ!」と船長の合図でまずは水深35mの根周りからスタート。海は朝の内多少のウネリはあったが、この時期としてはナギの部類だ。しかし、開始1時間は全くのノーバイト。だが、船長は焦ることなく小移動を繰り返し、更に起伏の激しい根周りのポイントで船を止めた。「始めの釣り場は様子見。でもここは自信がある本命スポットなんですよ!」と船長が言っている間にバタバタとカサゴが釣り上げられた。どうやら“マル秘スポット”らしく、その後もアタリが続いた。

この日は自分を含め10人が乗船!
ファーストヒットは女性に!
一気にバタバタと釣れた!

根掛かりを恐れず底を攻める

カサゴは“根魚”と呼ばれ、起伏の激しい複雑な地形の岩礁帯に生息し、テリトリーを持つ魚だ。雑食性の大食漢で自分のナワバリに入って来たエビや小魚などを食べている。釣り方もその習性を考え、なるべく海底に沿ってオモリをトレースしてやることが大事-と船長。だからこまめな底立ち取りを常に行おう。根が複雑で荒い場所ほど良いカサゴが居付く。根掛かりを恐れずに底立ちと魚からの魚信に神経を集中することが最大のコツ。

ヒット連発のお父さん!
他にドンコもゲット!
このサイズなら申し分ない

オモリを軽くした途端、アタリ連発

船内の誰もが数・型共に十分なお土産を確保した10時過ぎ、私も左舷胴の間(中央)に入り、船宿で借りた道具を出した。この日は12時40分に下げ潮が止まる時間を迎える。その前に少しでも釣っておきたかった。釣れている人の餌を注目したが、正直ドジョウでもサバでも、上バリも下バリでも、ほとんど法則性はなく、どんな組み合わせでも釣れていた。そこで、まずは上下のハリにサバを付け、オモリ30号でスタート。しかし、魚からの反応は一切なく、試しにオモリを25号に変えた。するとこれが大正解。オモリが軽くなった分、細かく底立ちを取るようにするとアタリが連発。あっという間に6尾のカサゴをゲットした。しばらくして「そろそろ潮が動かなくなってくるよ」と船長のアナウンス。ならば少しでも魚にアピールするようにと、下バリにドジョウを付け、そして更に細かく正確に底を取った。これが功を奏したのか再びアタリが連発。“ツ抜け”(ふたケタ)を達成した。
私の隣の大ドモ(船尾)では一人、別次元の釣りを展開。反応がなければ、思い切って遠投し、まるでヘビーキャロライナリグを使ってブラックバスを釣るように、遠くから仕掛けを引いてくる釣法で良型を連発。聞けば、やはり元バスマン。その発想はさすがであった。

良型揃い!
1日楽しんだ!
これも良型!

竿頭は、27㎝を頭に25尾

結局、沖上がりの14時半まで、潮止まりなどあまり関係なく終始ポツポツと釣れ続き、最終的には私の隣にいた大ドモの人が27㎝を頭に25尾でトップ。スソ(最低)でも9尾という真冬とは思えない好釣果だった。私も24㎝を頭に18尾を釣り大満足。カサゴは、食べても非常に美味しい魚なので是非チャレンジして頂きたい。

カサゴ釣りサイコー!
本当に良い日でした
この日のトップはこの方!

(鈴木 恭介)

今回利用した釣り船
神奈川県金沢八景『新修丸』
〒236-0025 神奈川県横浜市金沢区野島町10
TEL:045-784-2636 定休日:毎週木曜日
詳細情報(釣りビジョン)
新修丸ホームページ
出船データ
乗船料金:土日祝日8,000円、平日7,500円(餌、氷付き)
貸し道具:500円(竿&手巻きリール)
駐車場1日:500円
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