こなや丸・千葉県長浦
午後釣りでも十二分に楽しめる東京湾・長浦沖のアジ
船の席順は、先着順で選べるシステム
26日(月)の11時過ぎに国道16号線脇にある『こなや』に到着。店の前にある午後アジ船のプレートは2番、つまり先着者はこの時点で1人と言う訳だ。ここでは、先着順に釣り物別のプレートを取り、店内で受け付け(同時に乗船名簿記入)を済ませ、料金を支払い、乗船用のプレートを貰って船着き場に向かう。この時のプレートの番号が乗船順位になる。実に合理的なシステムだ。 天気予報は曇り空と言う事だったが、正午を過ぎる頃から小雨が降り出し、北寄りの風もかなり吹いていた。普段の行いの悪さを反省しながら船着き場に向かった。結局、出船時間には小生を含めて9人が乗船した。先週まで「暑い暑い」と言っていたのが、まるで嘘のような陽気。合羽を着こんでも冷気が肌を刺す。「暑さ寒さも彼岸まで-」と言われるが、先人たちの知識には毎度のことながら感服させられる。活発なアタリにも船長は不満!
「今日は、午前船もパッとしなかったし、あまり期待しないで下さいよ」と、舵を握る小沢一慈船長。ほとんど一年中、アジ船の舵を握っており、長浦沖から木更津沖一帯にかけての釣り場は、彼にとって庭のようなものである。「何とかしてくれる」と高を括っていた。小生の期待は裏切られなかった。出船から2時間程は何人かが型を見た程度だったが、20分程走った沖のブイ回りで群れに当たった。コマセカゴの着底と同時に1m程リールを巻き、2、3回コマセを振って50、60cm上げると、すぐにクククッと小気味よいアタリが来た。釣れて来たのは14、15cmのアジが2尾。いきなりのダブルに気をよくしたが、次もその次も同じようなサイズで、船中でもたま~に20cm前後が交じってくるものの小アジが圧倒的に多い。それでもアタリが続くので、結構楽しんでいたが、船長はサイズの悪さに不満だったようで、間もなく移動の合図。
20cm超の良型アジがダブル!
10分程走って、再び投入の合図。今度も1投目から明確なアタリが来たが、手応えが違った。少々竿が硬いのでアジの口切れを心配しながらリールを巻いて来ると、海面下に20cm超の良型アジが2尾見えた。1尾は上唇にしっかりハリが掛かっていたが、もう1尾に掛かったハリは、今にも外れそうな状態だった。これを皮切りに次々にアタリがあり、3回に1回はダブルで釣れて来た。しかし、1尾の時も2尾の時も3、4回に1回はバレてしまった。明らかに竿の硬さが問題のようだ。30号のビシなので、かなり柔らか目の竿でよかった-と後悔したが後の祭りだ。
トップ48尾、2番手45尾の好成績
その後、何回か場所替えを繰り返したが、サイズはどんどんよくなり、28cm級の大型も交じって来た。しかも、半分以上が俗に“シロアジ”と呼ばれる幅の広い魚体のアジ。細身の“クロアジ”に比べれば数段味がいい魚だ。
この日、小生は、右舷のミヨシ(船首)に座ったが、結果として“最もいい場所”を選んだようで、移動の度にアタリが続いた。
結局、午後5時過ぎに納竿するまでに48尾のアジを釣り上げ、船の竿頭(2番手は45尾)になることが出来た。スソ(最低)は15尾だったが、9人の平均釣果は軽く20尾を超えていた。前半戦の小アジを除いても全員が10尾以上は釣っており、タタキ、刺し身で食べるのには十分な数を確保することが出来た。
女性、子供にも手軽に楽しめるライトタックル
この日の釣り場は、深い所でも15、16m、浅い所では10m未満の所もあった。30号のライトタックルだけにビギナーや女性、子供にも手軽に楽しめる。秋の行楽シーズン。釣りを楽しむには最もいい季節の到来だ。是非、ファミリーで出掛けて頂きたい釣りである。アジが沢山釣れたら、自家製の干物を作ってみるのもいいだろう。干物の作り方を紹介しているサイトはいくらでもある。素材がいいだけに絶品のアジの干物が出来る事請け合いだ。
(野口 哲雄)
今回利用した釣り船 |
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千葉県長浦『こなや丸』 〒299-0265 千葉県袖ヶ浦市長浦1-1-111 TEL:0438-62-2707(定休日:毎週火曜日) 詳細情報(釣りビジョン) こなや丸ホームページ |
出船データ |
午前、午後とも乗り合い料金=7500円(コマセ、付け餌、氷付) 貸しビシ=無料。ただし、紛失した場合は1500円。 女性5500円、中学生まで3500円 |