吉野屋・千葉県浦安
東京湾・小柴沖のシログチ大爆釣!!
“本命”不調もシログチは絶好調!
「美味い!」。思わず大きな声を出してしまった。口にしたのはシログチのしゃぶしゃぶである。ここ2、3年、「シロギスのしゃぶしゃぶ」に嵌り、何かにつけてシロギス釣りに出掛けていた。実は3月16日もシロギスを狙って、千葉県・浦安『吉野屋』に出掛けた。翌日のイベントに備え、総勢9人で“しゃぶしゃぶ”の食材調達を兼ねて乗合船に乗ったのだ。
「船が1cmも動きませ~ん」。舵を握る高田義弘船長が嘆く。確かに潮が全く流れず、シロギスからの反応はほとんどない状況が続いた。左舷の大ドモ(船尾)には、『釣りビジョン』の沖釣り番組「関東沖釣り爆釣会」の先生役でお馴染みの飯妻武夫さんも乗っていたが、アタリがない事には、いかな名人でもどうにもならない。ところが、そんな潮ぐあいにも拘らず、シログチのアタリは頻繁にあった。特に最近流行の胴突き仕掛けを使っている人にはダブルで釣れる事も珍しくはなく“本命”の不調をよそにシログチの数はどんどん増え、用意の大型クーラーボックス2個の内、1個は午前中で満杯になった。
248尾の“爆釣”も!
午後1時を過ぎ、期待した下げ潮の時間帯になっても潮は全く流れず、シロギスの不調は続いた。9人のトップでもシロギス5尾、乗船前「ノルマは1人50尾」と言っていたが、1人50尾どころか9人で50尾も危うくなった。そこで「明日のイベントは、釣れた魚で何とかしよう!」と言う事になり、気合を入れてシログチ釣りに精を出した。
30数年前、船宿も同じ『吉野屋』で友人と2人でバケツ何杯(数は不明だが、300尾以上)ものシログチを釣った事を思い出した。その頃はシログチと言えば、簡単な釣り物の代表のように言われ、ビギナーや子供向きの対象魚といった感じだった。ところが、冒頭に紹介したように、その後、釣れる数が激減してしまった。だが、ここ数年、再び数釣りが楽しめるようになり、特に今シーズンは大釣りが続いている。この日乗船した飯妻さんも、つい先日、小柴港から乗合船に乗り、248尾という“爆釣”を達成している。
クーラーボックス2個が満杯!
潮の流れは、その後も変わらず、流石のシログチも決して「喰いがいい」状況とは言えなかった。それでもシロギス仕掛けのままで狙ったにも関わらず全員が20尾以上、30尾以上釣ったメンバーもおり、納竿の2時30分までにクーラーボックス2個が満杯となった。最初からシログチ狙いで釣っていれば、最悪の条件(潮が全く流れない)でも、間違いなく50尾以上の成績は上げられたはず。今シーズンのシログチの魚影はそれだけ濃い感じで、ビギナーや子供でも十分に数釣りが楽しめるはずだ。 『吉野屋』では、釣り場がほとんど同じ場所と言う事もあり、19日からシログチ&シロギスの乗合船を出し始めた。2種類の仕掛けを持って行けば、条件のいい日にはどちらも十分な数が釣れそうだ。ファミリー向けにこの春、一押しの釣りと言えよう。
シログチ、しゃぶしゃぶも天ぷらも大好評
さて、翌日のイベント(シロギス釣りの後、屋形船でシロギスのしゃぶしゃぶと天ぷら!)だが、対象メンバーが、初心者親子と言う事もあり、急遽、対象魚をシログチとし、屋形船では、シロギス&シログチしゃぶしゃぶとシログチ天ぷらに変更した。結果としては、これが大正解だった。
17日は、朝から雨が降り続く天候で、寒さも厳しく親子連れには辛い状況。正味2時間足らずで納竿したが、雨に濡れながらも小学校低学年の子供たちの中には2ケタ釣った子もおり、ほぼ全員が何尾かのシログチを釣り上げた。
屋形船での料理も前日に試食して全員が「美味い!」を連発していたシログチしゃぶしゃぶは勿論、シログチの天ぷらも大好評だった。
ファミリーフィッシングにもピッタリ!
今回の経験で食材としてのシログチの美味さを見直した。苦し紛れの「シログチしゃぶしゃぶ」だったが、シロギスとは違った旨味があり、十分に“それ”だけのために出掛ける価値があると思う。また、三枚に下ろした半身を天ぷらにしたのだが、これまた実に美味かった。シログチ釣りは、ビギナーや子供にも手軽に楽しめるので是非ファミリーで出掛けて頂きたい。
(野口 哲雄)
今回利用した釣り船 |
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千葉県浦安『吉野屋』 〒279-0004 千葉県浦安市猫実5-7-10 TEL:047-351-2544 (定休日:毎週火曜日) 詳細情報(釣りビジョン) 吉野屋ホームページ |
出船データ |
イシモチ予約乗合 料金:男性:8,500円、女性:7,500円、子供:4,500円※餌付き |