第23回「釣りビジョン」番組審議委員会 議事録
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開催年月日
2013年4月17日(水)14:00~15:35
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開催場所
株式会社釣りビジョン(東京都新宿区西新宿三丁目9番19号)
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出席者
番組審議委員:8名出席
- 安藤栄信
- 岡田順三
- 鎌田孝史
- 工藤貴史
- 松井義侑
- 山田邦子
- 横溝弘史
- 來田仁成
(敬称略、50音順)
オブザーバー:1名出席
- 公益社団法人東京都盲人福祉協会 会長 笹川吉彦様
(株)釣りビジョン:11名出席
- 有澤僚
- 岩崎信夫
- 武笠徹
- 佐藤静雄
- 池上浩之
- 濱田充良
- 野口哲雄
- 高橋和義
- 吉田 諭
- 江守麻理香
- 宮崎涼子
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議案
(1) 解説放送への取り組み状況について
(2) 番組に対するご意見(クレームについて)
(3) 番組取材上のコンプライアンス問題について
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審議
上記の議案に関して審議を実施した。審議内容については以降の通り。
当社 : 開会宣言 14:00
【議案1 解説放送への取り組み状況について】
- 当社
- 弊社では、目のご不自由な方々へ向けて、月に2番組の解説番組の制作を行っております。本日は、釣りビジョンの解説番組の内容についてご評価、ご意見を賜りたく、公益社団法人東京都盲人福祉協会会長 笹川吉彦様にオブザーバーとしてお越しいただきました。
- 当社
- 笹川様よろしくお願いします。
- オブザーバーオブザーバー
- 釣りビジョンが解説放送を始める当初から関わらせて頂き、及ばずながら番組作りにご協力させていただいております。現在、東京都では約3万9千人の目の不自由な方が生活されています。現在、聴覚障害の方へ向けた字幕放送はかなり進んで取り入れられていますが、それに比べて視覚障害の方向けの解説放送番組はまだまだ不足している状況であります。一般的に目が見えなければラジオがあるからいいのではという認識がありますが、実際調査をしてみると約92%の方がテレビからの情報を得ているとのことでした。なぜならテレビ番組の内容が時代の中心となっているため、私達にとっては番組に解説が入らないと理解できないのです。一番困るのは海外の情報で、放送では現地の言語を使われているので、内容が全くわからないことがあります。東京都盲人福祉協会としても総務省に働きかけをし、少しずつではありますが、解説放送が取り入れられてきています。これからも出来る限り解説放送に力を入れて頂けると、大変助かります。
今回、釣りビジョンの番組で解説放送を行われている中から2番組の内容を聴きました。目の不自由な方の中にも釣りが好きな方は沢山いらっしゃるので、大いに参考になり、励みになる番組であったと思います。
- 当社
- 今回番組を聞いて頂き、いかがでしたでしょうか?
- オブザーバーオブザーバー
- 1本目の「磯を駆ける」については、全体的に解説量が少ないと感じました。また、番組内でのバックミュージックが大きく、耳だけで聴く者としては、音と解説が重なり聴き取りにくい所があります。今後、音量などを調整して頂けると有り難いです。解説が単発で短い内容だったので、分かりづらい場面もありました。しかしながら、番組の全体像としては理解することができたと思います。
2本目の「旬の釣り・タナゴ釣り」の番組は、非常に良くできており、ナレーションと解説、出演者の声のバランスが絶妙で、バックミュージックもほどほどでしつこくなく、大変聴きやすい番組でした。
- 当社
- 1本目の「磯を駆ける」は海釣りの番組のため、音楽の他に波の音なども耳についてしまうようなことがあったと思います。出演者の声、ナレーション、解説については、音量を調節する必要があると感じました。2本目の「旬の釣り・タナゴ釣り」は内水面でもあり、周りの音がない状態で、音楽・ナレーション・出演者の声が非常に聴き取りやすくできました。結果、対照的な2番組となってしまい、内容がわかりやすい番組と捉えにくい番組ができてしまう事を再度認識いたしました。
- 当社
- 音量については、技術的に研究し、調整して参ります。
- 当社
- 解説内容については、ナレーションも含めて今後工夫する必要があると思いますがいかがでしょうか。
- オブザーバーオブザーバー
- 番組の流れ全体としては理解できていますので、ナレーションも解説も両方必要だと思います。
- 当社
- それでは、実際に委員の方にも解説放送を一部ご覧頂き、ご意見をお願いします。
- 委員
- やはり、「磯を駆ける」のバックミュージックのビート音は大きく聴こえますね。
- 当社
- 音楽と解説部分はトラックが違うので、音量を調整するなど対応して参ります。
- 委員
- どこまで解説していくかは難しいですね。
- 当社
- あまり解説を増やすと、出演者の声やナレーションと重なって聴きづらくなってしまうので、難しいところです。
- 委員
- 目をつぶって聴いていましたが、解説の内容が少ないと感じました。
- 委員
- 感嘆符があるよりも、解説を増やしていくほうがいいかもしれません。
- 当社
- 他社の解説放送よりも、内容は多く入れてありますが、もう少し増やす必要があるかもしれません。
- 当社
- 「旬の釣り・タナゴ釣り」では、釣り場の背景や情景など極力解説を入れてみました。
- 当社
- また、目の不自由な方の中では、中途視覚障害者の方が多いとのことで、過去に釣りをされていた経験値を基に解説内容を考えております。
- オブザーバーオブザーバー
- お話の通り、中途視覚障害者の方が圧倒的に多いため、一般的な生活も経験していますし、釣りをされていた方の知識も豊富です。目が不自由でも釣れる種類もあるので、楽しまれている方もいらっしゃいます。今後も解説番組の充実を図って頂きたく、よろしくお願いします。
- 当社
- 弊社では、解説番組の指針が無い中、試行錯誤で制作しておりますので、良かった点は標準内容として解説番組の中に取り入れて参ります。引き続き東京都盲人福祉協会様にはご指導頂きたいと思っております。
【議案2 番組に対するご意見(クレームについて)】
- 当社
- 次に、2012年11月~2013年3月までに弊社に対して視聴者の方々より多々頂戴しているご意見について、該当映像を交え個別にご審議頂きたいと思います。
- 当社
- はじめに、「5L ton」について、観ていて不快だというご意見に対しご審議願います。
- 当社
- 当番組は、釣りのオカッパリの楽しさを表現するために、出演者のキャラクターを設定して他の釣り番組と差別化を図っています。そのため、誇大な演出になっているかもしれませんが、バラエティーと位置づけて制作しています。
- 委員
- 個人的には面白く、釣りとバラエティーは相性が良いと思いますが、視聴者の方があまり認識していないで観ると、このようなご意見が来てしまうかもしれません。
- 委員
- 出演者の人柄が潰されている気がします。面白く見せることと、釣りを楽しく見せることは違うのではないでしょうか。少し過剰な演出だと思います。
- 委員
- 出演者は、とても真面目でセンスのある釣りをされる方です。また、この番組をきっかけに、とても子供に人気が出ていらっしゃいます
- 委員
- あえて、変えないといけないとは思いません。
- 当社
- 様々な釣り番組を制作している中で、キャラクターを設定し、新しい市場へのアプローチとしての意味合いも含んでおりますので、このスタンスで制作を進めて参ります。
- 当社
- 次に、「Az-ing Lab.2nd」において、出演者のマナーや魚の扱い方に問題があるというご意見に対しご審議願います。
- 当社
- 場所に関してのコンプライアンスは守って撮影しております。日没から深夜11時位までに撮影し、大きな声を発していたことにマナー違反ではないかというご意見もございました。
- 委員
- 大きな声で、番組を盛り上げようとしているのは、伝わって来ました。
- 委員
- アジは食べないのですか。
- 当社
- もちろん持ち帰って召し上がっておられます。
- 委員
- 猫にアジをあげるシーンには抵抗がありました。
- 委員
- マナーとして魚を地面に置いているのは良くないと思います。
- 委員
- リリースシーンは入れなくても良いのではないでしょうか。
- 当社
- ご指摘の通り、魚を大切に扱い、美味しく戴くという場面も必要だと思います。今後の番組作りに反映して参ります。
- 当社
- 次に、「うなぎなう!」において、小さいサイズのうなぎは放流したほうがいいというご指摘や釣り方について誤りがあるというご意見に対しご審議願います。
- 当社
- この番組は、釣りビジョンで初めて制作した「うなぎ」の番組です。釣り方については、千差万別だと思いますが、いかがでしょうか。
- 委員
- このような釣り方もあると思います。
- 委員
- うなぎのサイズも小さくないので、問題ないと思います。
- 委員
- 特に、問題にする必要はないと思います。
- 当社
- この番組は、釣り好きではないファミリー層などに、水辺に行くきっかけになればと制作致しました。このような番組を少しずつ増やして行きたいと考えております。
- 当社
- 次に、「大漁!関東沖釣り爆釣会~特別編集」において、テロップに不適切な表現方法があったというご意見に対しご審議願います。
- 委員
- 素直に解釈すれば、問題はないと思いますが、テロップの表記の仕方が良くなかったと思います。
- 当社
- 表現方法に誤りがあったと反省しています。
- 当社
- 厳重注意とし、リピート放送用に再編集を致します。
- 当社
- 次に、「フライフィッシングGallery」において、竿を水面に叩きつけるシーンが問題だというご意見に対しご審議願います。
- 委員
- 釣れなくて悔しそうな表現はよく出ていると思います。
- 委員
- 悔しがるシーンが長いので、気になるかもしれません。
- 委員
- 道具に八つ当たりするのはよくないと思います。
- 当社
- フライの番組をいくつか制作しておりますが、感情の起伏が出るような番組は少ない中で、このような感情表現がある番組も良いのではと思い放送しました。
- 委員
- 確かに悔しい気持ちがわかるので、面白いと思いました。
- 当社
- フライをやられる方は紳士的な方が多いと思いますが、浜名湖でこのような釣り方もあるという新しい試みで、少し力が入り過ぎたかもしれません。
- 委員
- 道具は大切にするべきですね。
- 当社
- 今後、道具は大切に扱うようにいたします。
- 当社
- 次に「俺たちのバスフィッシングR」について、代役の出演者の表現が不適切であったというご意見に対しご審議願います。
- 当社
- この方は、レギュラーの出演者の療養中に、代理でこの番組に出演して頂きました。療養中の出演者に対する発言が行き過ぎていたというご意見です。
- 委員
- 代役の出演者の背景があまり知られていなかったからではないでしょうか。
- 当社
- 番組ホームページにプロフィールなどを紹介して参ります。
- 当社
- 次に、「こちら東海です。」において、エキストラ的な出演をしている方が、過去に逮捕歴のある容疑者だったので、嫌悪感を抱いたというご意見に対しご審議願います。
- 当社
- 出演に際しては、所属先及びご本人から承諾を頂いており、過去の経歴までは把握できずこのようなご意見が来て、弊社では認識したところです。また、当番組の放送は終了しております。
- 委員
- これはしょうがないと思います。
- 当社
- 当社では、社会的責任を果たされている方にご出演して頂くようにしております。
【議案3 番組取材上のコンプライアンス問題について】
- 当社
- 次に、番組における取材上のコンプライアンス問題についてご審議願います。
- 当社
- 当番組で、釣り禁止エリアでの撮影を行なっており、すぐに放送を中止いたしました。
- 当社
- 事前に港湾管理課長に確認をしたところ、釣りは可能と言われ撮影しました。しかし、釣り禁止の看板が放送に映り込んだので、再度確認したところ、港湾の外側のみ釣りが可能だったとのことで、誤った認識がありました。視聴者の方からもご指摘を頂き、急遽放送を中止した次第です。
- 委員
- 画面に釣り禁止という文字が出るのはしてはいけないミスだと思います。
- 委員
- 疑わしいものは扱わないようにしたほうがよいと思います。
- 当社
- 必ず事前にコンプライアンスを確認しておりますが、今後、釣り方やエサのルールなどの調査をし、明確にしていく必要があると考えております。今後も色々とご意見いただきたくお願いいたします。
以上で番組審議委員会を終了いたします。
終了時間 15:35
以上