第26回「釣りビジョン」番組審議委員会 議事録
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開催年月日
2014年10月9日(木)13:30~15:45
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開催場所
株式会社釣りビジョン(東京都新宿区西新宿三丁目9番19号)
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出席者
番組審議委員:6名出席
- 岡田順三(JGFA名誉会長)
- 工藤貴史(東京海洋大学 准教授)
- 鈴木康友(株式会社つり人社 代表取締役社長)
- 松井義侑(公益財団法人日本釣振興会 名誉顧問)
- 山田邦子(タレント)
- 來田仁成(一般社団法人全日本釣り団体協議会 副会長理事)
(敬称略、50音順)
オブザーバー:2名出席
- 飯島正宏(東京湾遊漁船業協同組合 理事長)
- 清水 司(一般社団法人日本マリン事業協会 振興室長)
(敬称略、50音順)
(株)釣りビジョン:11名出席
- 有澤 僚(代表取締役社長)
- 岩崎信夫(取締役管理部長)
- 武笠 徹(第一制作部長)
- 佐藤静雄(第二制作部長)
- 池上浩之(第三制作部長)
- 濱田充良(営業企画室長)
- 野口哲雄(釣りルール担当部長)
- 高橋和義(人事担当部長)
- 吉田 諭(編成制作管理部長)
- 江守麻理香(デジタルコンテンツ部長)
- 塚越真美(事務局)
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議案
(1) 番組に対するご意見(クレームについて)
(2) つり環境ビジョンの取り組みについて
(3) プレジャーボートの取り扱いについて
(4) その他
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審議
上記の議案に関して審議を実施した。審議内容については以降の通り。
当社 : 開会宣言 13:30
【議案1 番組に対する視聴者のご意見(クレーム)について】
- 当社
- 2014年4月から9月までの間に視聴者の方々から届きましたご意見について、該当映像を交えながら個別に審議いただきたいと思います。
- 当社
- まず「5Lton」(ブラックバス番組)について、悪ふざけ、いじめているようにしか見えないというご指摘についてご審議願います。
- 委員
- 釣りビジョンは視聴者の数が飛躍的に増えてきているので、プロデューサーもナレーターも、もう過ごしレベルを上げて、おとなしめにした方がいいのではないでしょうか。
- 委員
- 医療関係の方からの顔色悪いというご意見はどうなのでしょうか。無理やり食べさせるのはいけないとおっしゃられていますが。
- 当社
- 無理やりと言うわけではなく、卵ご飯がすごく好きで、量は異常ではあると思いますが、実際現場では出演者の方が「ちょっと調子が悪い」というときには内容をかえたりはしております。
- 委員
- それでは現場での視聴者のご意見はどうですか。
- 当社
- 出演者の方はこの番組にでる前と出た後では、圧倒的にファンのつき方が違います。たとえばフィッシングショーでも、サインの列ができるようになりました。特にこの方は子供に愛されています。
- 委員
- それではもう少し下品さの比率を下げるということでいいのではないでしょうか。
- 委員
- 釣りビジョンがどういう方向を目指していくかと思います。色々な番組を作りたいのであれば、これもひとつの番組だと思います。真面目な番組があるのであれば、対極にこういうのがあってもいいのではないかと思います。釣りビジョンが「これがいい」としているのでればいいと思います。
- 当社
- 弊社の番組で「Fishing Cafe」と「温故知新」という釣り文化度の高い番組あります。そういう硬い番組、「NHKのBSでやるような番組を作ろう」というのが元々の趣旨の番組です。それと対極にあるのが、こういうようなバラエティ、そしてその中間にあるのが、それぞれ釣り人の個性、スタイル合わせた番組、これがミドルのところに相当数あります。それが各ジャンルに分かれているという形になっております。弊社の番組は非常にバラエティ・種類にとんでいます、その一部です。
- 委員
- 子供さんにバスって真剣に釣りばかりしているのではなく、こういう面白いのもあるということを見せる為のバラエティであって、今回の内容については度が過ぎるのではないでしょうか。
- 委員
- おそらく程度問題ですよね。程度はやはり人それぞれなので、私が見た感じだと今回のものは大丈夫な程度かなと思いますが、人によっては、ひどいなと思う人もいるとは思います。
- 委員
- もう少し釣りに関係がある面白いことであればいいと思います。
- 当社
- その手のもあります。お褒めのご意見も頂いております。
- 委員
- 絵の具を溶かした水を飲んだとありますが、そういった商品ですか。
- 当社
- 実際テレビで飲んでいたのは、カキ氷の蜜を水で薄めたものです。絵の具というのはあの後に「もう一本ちょうだい」とおっしゃって「ちょっと待ってくださいね」って絵の具を入れてかき混ぜて「はい」って渡したら、「ぜんぜん違うやん!」というのがオチにありました。
- 当社
- もう少し上品に、改善を心がけたいと思います。
- 当社
- 次に「ENJOY FISHING」という番組で、川に入るときにウェーダーをはいて、ライフジャケット着けていなのが非常に危険だというご指摘について、ご審議願います。
- 当社
- 以前の番組審議委員会で、慣例としてライフジャケットを着けないような鮎釣りとか、そういうものは無理にライフジャケットを着けるのは映像としておかしいのではないかということで、慣例に従いましょうということになりましたので、現在はそのように行なっております。その中においてウェーダーをはいて川に入るということなので、この時はしていないという状況になっております。
- 委員
- ウエストベルトしているので問題ないでしょう。基本的に鮎釣りや渓流釣りの時にライフジャケットは着けない方が安全だと思います。
- 当社
- 今のところその時の基準に基づいて撮影しております。ただ現場からは、今回のようなご意見もありますし、今年の夏に鮎釣りの大会で亡くなられたりしているので、ライフジャケットを着けた方がいいのではという意見もあります。
- 委員
- それは間違いです。ベルトをきつく締めておかないと転んだときに水が入って風船になって流れて死んでしまうことが良くあります。あの事故はライフベストを着けていたら安全かというとまったく関係ありません。
- 当社
- 私どもの考えとしましては、やりこんでいる方は慣例にならってそれでいいと思います。ただそうではない出演者の番組では、当然指導はしますが、「念の為にライフジャケットを着けておきましょう」というのがいいのではないでしょうか。初心者の場合は、川のこともわかってないと思うので、何かの救命具をつけて撮影した方がいいのではないかとも思います。
- 委員
- そうですね。「念のためにライフジャケットを着けましょう」とテロップを流すのがいいですね。そうでないと慣れた人が事故を起こした時に「ライフジャケットを着けていなかったからだ」とそういう風に解釈が変わってくると怖いですから。
- 委員
- 鮎の釣りでライフジャケットを着けないといけない、大会をやってはいけないというのは鮎釣りを知らない人です。着けないと何かあったときに危ないと言っていると、鮎釣りがだめになってしまいます。フライフィッシングでライフジャケットを着けていたら釣りになりません。
- 当社
- 釣りができるところで「良い子のみなさんは川に近づかないように」という看板が多いですが、それは近寄らなければ安全だという間違った方向性のひとつです。色々な経験をしているから危険もわかるといることもあるわけです。ただ釣りを始めようという時に、川には動く石や他にも色々ありますから、そこで転んでみて色々経験していくと段々と「これ動くな」と慣れてくるかと思いますが、初心者の人はどうなのでしょうか。
- 委員
- たとえばスキーの競技、百何十キロのスピードでとても危ないですが、スキーをやめろという話はないですよね。素人が考えれば山登りだって危ないです。磯釣りも岩の上にのって、危険だと思われます。まったく知らない人はそういうふうにおっしゃるので、常にこういう技量の違いでいろんな釣り方があるっていうのを常に見せていかないといけないと思います。
- 当社
- そうですね。そういう技量の違いにより、安全対策をとりましょうということを入れておきましょう。
- 委員
- 「初心者の方はライフジャケットを着けて川に入りましょう」みたいな、そういうのを常につけるのはどうでしょうか。
- 当社
- この番組の10月にOAしている分は、鬼怒川でカジカ釣りをしているのですが、その回はライフジャケットを着けています。それと補足的になりますが、ブラックバスのオカッパリの釣りに関しては全番組でライフジャケットを着用しています。
- 当社
- やはり技量に合わせてという考え方を導入していくのが、今後の釣りビジョンとしてはよろしいのかなと思うのですが、いかがでしょうか。
- 委員
- いいと思います。
- 当社
- 次に「Go for it!」(ブラックバス番組)の中で、一面がごみだらけのところでどうして釣っているのかというご指摘について、ご審議願います。
- 当社
- 宮崎県の野尻湖というところで、ここ一箇所だけだったのですが、たまたまバスが釣れるか釣れないかという場面でしたので、放映してしまったという経緯はございます。
- 委員
- 仕方ないですね。
- 当社
- 以前昔糸を回収するシーンを入れようという話をしました。それはどうなっていますか。
- 当社
- そういうチャンスがある時はいれるようにしています。
- 当社
- これは日本釣振興会のゴミ拾いの清掃をかけていただきましょう。
- 委員
- 掃除したほうがいいですね。こういう場所こそまずやるべきですね。
- 委員
- 全体としては少しずつきれいになってきていますよね。
- 当社
- 日本釣振興会のほうで、ゴミ拾いを大々的に始めて、だいぶこういう湖もきれいになったと思います。ただ、日本釣振興会だけの力ではなかなかできないところもありますので、日本釣振興会と日本釣用品工業会が「つり環境ビジョン」ということで、色々な道具やお金を集めて、「放流活動」「清掃活動」「釣り場の確保」と、三大事業にまい進されていますので、そういうところにもお願いして、きれいな釣り場を作っていくということに、釣りビジョンも協力して頑張っていきたいと思います。
- 当社
- 全国で釣り場をきれいにしようとボランティアでわざわざ参加してくれて、ある会は参加者から会費をとってゴミ集めをしています。その集まった会費でゴミの最終処分をするという形をとっているグループもあります。拾ったゴミを、収集してもらうと産業廃棄物ということでお金かかるのです。そういうところにもいろんな形でご協力していければというふうには思っています。
- 委員
- 今回のところは釣りビジョンさんのところにこういう意見がきたので、これを機会にみんなでゴミ拾いやろうと地元のバスフィッシュマンに声をかけて、日本釣振興会の支援はないのでしょうか。
- 当社
- 宮崎だとないのでしょうか?
- 当社
- あることはあります。
- 委員
- つり環境ビジョンの経費を使って釣り場の掃除をして、釣りビジョンでまた取材をしてと、そういうことをやったらいいのではないですか。
- 当社
- そうですね。
- 委員
- 協議会を立ち上げないといけないですね。地元の行政がよっぽどやる気になってくれないとできないですね、すごく難しいです。
- 委員
- 大阪では行政に協力してもらいましたが、なかなかそれが理解できない自治体が多いです。
- 当社
- そうですね、まだまだ日本釣振興会のそうゆう活動も全国に知れ渡ってないということなので。逆に知っている方だとこの場所は日本釣振興会でやったほうがいいのではないかと、釣りビジョンもそこのメンバーだからというご意見がくると思いますが、そこと釣りビジョンとは分断されていて理解されていないという、私たちの放送という面が強く見られていて、そういうことにも活動しているんですけども、なかなかご理解されていません。
- 委員
- はい。
- 当社
- 次に「Rock'n Fish」(ソルト番組)の出演者のしゃべりが下品だというご指摘ついてご審議願います。
- 委員
- 釣りしているときは自分と向き合うから喜んだり叫んだりするのですからこうなりますよね。
- 委員
- 魚に言っている分にはいいのではないでしょうか。
- 委員
- すごく下品とは思わないです。
- 委員
- 気持ちが素直に出ていていいかもしれないですね。いいのではないですか。
- 当社
- わかりました。
- 当社
- 次に「RUN&GUN SALT」(ソルト番組)の出演者のしゃべりが早口で不愉快だというご指摘についてご審議願います。
- 委員
- 滑舌がよくないのでしょうか。
- 当社
- 舌っ足らず的なところはあります。
- 委員
- まだ慣れてないのではないですか。
- 当社
- そうですね、それはあります。
- 委員
- みんなこうなりますよね。問題ないと思います。
- 当社
- 次に番組の演出について、出演者が運転中のインタビューは止めるべきだというご指摘についてご審議願います。
- 委員
- 止まっているとき手を離れているのは問題ないし、しゃべっているのもかまわないと思いますが、運転のシーンはハンドルをハの字形にもってなきゃいけない決まりがあるような気がします。
- 当社
- そうですか。
- 当社
- 色々な番組でこういうシーンはあります。
- 委員
- 運転していると集中しなくなりますよね。なるべくはやらないほうがいいのではないでしょうか。状況によって必要なときはあるかもしれませんが。
- 当社
- 一般的に地上波でも車の中で会話しながらのシーンというのはあります。運転して会話しているシーンを出してはいけないということではないと思います。脇見や事故につながるようなことや、話し込んでしまうのであればやはり止まろうということだと思います。程度を考えてやったほうがいいですね。
- 委員
- ロングインタビューはまずいかもしれないですね。今日の意気込みで「がんばります!」とかそのくらいはいいのではないでしょうか。
- 当社
- なるべく運転中はインタビューを控えるということで。
- 当社
- 今回のケースは運転中で出演者が自分の車を運転していましたが、だいたいのケースは、後ろの席に座って、シートベルトをして、前から撮影しています。
- 委員
- わかりました。
- 当社
- 次に「沖釣りGallery」で、沖のヒラメの釣りですか、一人何匹も釣る出演者に船長が「その仕掛けはどんな風になっているのか」と聞いたところ「内緒」と答えたのが納得いかないというご指摘についてご審議願います。
- 委員
- 仕掛けというものは、本来は自分で考えるものですから、ほんの冗談で「秘密だよ」と言ったところでなんの差し支えもないと思います。
- 委員
- 結局教えなかったのですか?
- 当社
- いえ、番組の中には入っていませんが、最後は教えました。乗合の船で他のお客さんより何枚も釣れていたので、どうしてそれほど釣れるのか船長が不思議に思って、実際に釣り終ったあとに、船長にこんな仕掛けでと話したそうです。
- 当社
- それは本当に仕掛けがかわっていたのですか?
- 当社
- はい。すて糸の長さが少し違うくらいです。
- 委員
- 内緒はだめですね、そこが知りたいじゃないですか。
- 委員
- 内緒にすると生意気に見えるのは確かですよね。
- 委員
- 番組なのですから言ってほしいですね。「あとで教えます」とかでもいいと思います。
- 当社
- わかりました。
- 当社
- 次に「すごかby九州」(堤防釣り番組)で、ロケを行った海釣り公園は、投げ釣り・撒き餌禁止であるというご指摘についてご審議願います。
- 当社
- 釣りの施設は、航路の手前までが釣りをしていいですよっていう範囲になっています。投げ釣禁止っていうのは、いわいるジェット天秤を付けて航路の中まで飛ばすことは止めてくださいっていうことと、もうひとつは施設の後ろの通行路、通路を通るときに振りかぶって引っ掛けてしまうので、安全のために投げ釣禁止ということ、この二つがよくあるパターンかと思います。
- 委員
- オーバーヘッドのキャストは投げ釣りに該当するけれど、アンダーハンドはいいと、そういった解釈もあります。
- 委員
- 今回の番組は違反なのですか。
- 当社
- 現場の看板には投げ釣禁止と書いてありますが、取材の時には釣り公園の方もいらっしゃって、オーバーヘッドは禁止で、ふわってやるのはいいと言われていて実際やっております。また今回のご意見がきてから、先方へ再度確認し「番組を見ましたが問題はありません」とおっしゃっていただきました。
- 当社
- うちは施設のルールに従って撮影していますので、そこの投げ釣りの解釈の定義の中に入っているということです。
- 当社
- コマセも確認しています。あのコマセの使い方は禁止ではないということです。
- 当社
- 恐らく危ない投げ釣りをする人がいたときに、「迷惑ですからやめてださい」と言うために書いていると思います。周りに迷惑かけないでふわっとやっている分にはいいでしょうし、コマセをまく時に1キロも2キロも撒かれてしまうと、そこに魚が集まってしまうでしょうから、みんなで楽しく釣り公園で釣ろうとしているのにそれはまた迷惑だという話だと思います。定義の意味合いを確認していく必要があるのかもしれませんが、弊社の撮影でいくと、必ずそれはルール定義されているのか確かめ放映しておりますので、これはその施設内ルールに従っております。
- 委員
- 日本釣振興会の方にお願いして、投げつりのルールを環境委員会の方でお願いしましょうか。
- 委員
- 何とかした方がいいかもしれないですね、これはいいっていうところが区別できるような言葉を普及させていった方がいいかもしれないですね。
- 当社
- 次に「弾丸BASSボーイ!」(ブラックバス番組)の番組内で、散歩中の犬について「こぎたいない犬」というナレーションを入れたものがその飼い主の方の目に留まり「これはうちの犬だ、どういうことだ」というお話を頂きまして、電話でお詫びし、番組を修正いたしました。
- 委員
- 修正したのではあれば問題ないでしょう。
- 当社
- 次に「伝心伝承」(磯釣り番組)で毎年必ず行く場所なのですが、長崎県の美良島という島が県指定の、島全体が天然記念物だというご指摘いただいたものです。申請をすれば問題なく撮影できるということで、テロップでその辺りの対処をさせていただいております。
- 委員
- 申し込みをすれば一般の人も釣りができるのですが?
- 当社
- 釣りは申請の必要はありません。撮影の問題だけです。島全体が天然記念物という認識がありませんでした。こういった国指定の天然記念物と、県指定の島全体の天然記念物がいくつかありまして、そこで撮影を行うには教育委員会に対して申請が必要であったことを知らずに撮影しておりました。それで視聴者からの指摘があり、後日申請をしました。今後は撮影する前に申請してくださいと教育委員会からご指導を受けております。釣り自体に問題ありません。そこでこういった映像を流す場合は、申請をしてくださいということで、その都度出すと言うことでこれ以降は出しております。道路で撮影するのに道路使用許可願いをださずに撮影をしていたのと同じことです。他にもこういったケースがあるようですので、注意していきます。
- 委員
- わかりました。
- 当社
- 次に、「トラウトGallery」のサクラマス釣りで、川の中でライフジャケットを着けていないのは危険だというご指摘についてご審議願います。さきほどと同じように、ライフジャケットしない文化の釣りなので、ベテランの方ですからということで、ライフジャケットをしておりませんでした。
- 委員
- 難しいですね、そこまで言われたら釣りシーン放映できないですよね。
- 当社
- これが釣りの文化だからということでよろしいでしょうか。
- 委員
- 経験のない人はちゃんとつけましょう。
- 委員
- 川の場合はキャリアのある人は流されたらそこにたどり着けるって考えてやっていますからね。だからなくてもいいと思うのですが、経験のない人はそれがわからないからそれは確かに危険ですね。
- 委員
- テロップに経験のない人はライジャケしましょうっていうのでいいのでしょうか?
- 当社
- 経験のある出演者の番組にテロップを流すよりは、経験のない出演者の番組で「彼女は慣れていなのでライフジャケットを着けています」というふうにテロップを流すのがいいのではないでしょうか。今回のような番組のときは何も入れないのが普通だと思います。逆に海外の撮影は、海外の現行のルールに従うというふうに以前の番審で扱っていただいたと思います。海外のバスフィールドではライジャケ付けてやっていません。村田基さんは腰にポーチのライジャケ付けてくれていますが、一般的にはライジャケを付けないので、海外の釣り人が出てくるときにライジャケつけていない番組が放送されるというのは今後もでてくると思います。
- 委員
- 素人の方は危険だと思うでしょうね。
- 当社
- その辺をどう啓蒙していくのかが大事だと思います。
- 委員
- わかりました。
- 当社
- 次に、「バスGallery」の出演者の風貌が不潔で不快である、カメラに向かって話すときはサングラスを外すべきだというご指摘について、ご審議願います。
- 委員
- いいのではないでしょうか、問題ないと思います。
- 当社
- わかりました。
- 当社
- 次に「モンドリアンファイター」(ブラックバス番組)で、民家の周辺で朝から大声で笑いすぎではないかというご指摘について、ご審議願います。
- 委員
- 出演者のキャラですからね。どれだけ迷惑なのでしょうか。
- 当社
- ワイヤレスマイクで拾っていますので、大きめには聞こえております。
- 委員
- 絶叫しているわけではないですものね。普通だと思います。いいのではないでしょうか。
- 当社
- わかりました。
- 当社
- 次に「根魚!コーストパトロール」(ソルト番組)で、出演者の方がライフジャケットの上にライトを装着していることについて、落水した際に膨張が阻害され危険ではないかというご指摘についてご審議願います。
- 当社
- こちらはライフジャケットに装着するライトとして販売されており、胸のところにマジックテープで着けております。ご指摘はライフジャケットが開かないのではないかということで、今はそれをやめるようにしております。
- 委員
- 本当に開かないのですか
- 当社
- テストはしておりません。販売メーカーに確認してみましたが「開くとは思いますが、必ず開くとは言い切れません」とおっしゃっていました。今はやめています。
- 委員
- やめているならいいのではないでしょうか。開くか開かないかわからないのに、開きますとは言えませんよね。
- 当社
- わかりました。
- 当社
- 次に「第4回クロダイ(チヌ)釣り選手権大会」で、魚から針を外さずに糸から切ってリリースしているというご指摘に関しまして、ご審議願います。
- 当社
- 大会と言うことで、こちらからは「ちゃんと針を外してください」というのが撮影上言いにくい場面ではあったのですが、このシーンを使わなければいいというのも考えたのですが、大会の流れを追っていく中で、このシーンを入れたかったといというのがあります。
- 委員
- 難しいですね。針を外さない方が魚に優しいという説もあります。魚を持って外さなくても、自然に外れるのですよね。しかし、一般の視聴者だとそれはおかしいという意識になりますよね。釣りをかなりやっている人だとそうは思わないと思います。
- 委員
- そうですね、あの方が魚へのダメージが少ないです。ただ荒っぽいなと思いますが。
- 委員
- 釣りビジョンは何百万世帯の人が見ていますからね。
- 当社
- 今はトラウトもタッチしないようにしています。魚は手の熱で焼けて、うろこが取れたりする方が病気になったりする可能性が高いわけですので。どっちがいいのかというのはどこかでお話をする機会を作ったほうがいいですね。
- 当社
- どうしてもこういう大会の番組でテロップを流すのもなかなか難しいので、つりステーションや他の番組の中でそういうことをやっていきたいと思います。
- 委員
- やはり魚にもダメージ少ないし、それでいいのではないでしょうか。
- 当社
- 針はどんな遅くても数ヶ月以内には取れるそうです。唯一取れないものは歯を持っている魚の歯にかかったとき、それだけは唯一とれないそうです。唇とか間合いにかかった針は全部数ヶ月くらいで取れるそうです。実験されているそうです。
- 委員
- 編集の仕方でカバーできるとこもあったかもしれません。切れたところを見せずに、放流しているところだけだったら何も問題なかったのではないでしょうか。
- 当社
- JGFAも今フックを必ず外してリリースっていう定義になってないですよね。なるべくならはずせるならはずした方がいいですが、外すためにダメージが大きくなるなら切った方がいいですよね。それもチモトで切るか長くしたほうがいいかという意見もあるので、その辺はどちらがいいかは言えませんが、ハリスをつけといたほうがいいと言う人もいます。
- 当社
- 一番は魚のダメージが少ない方法でということだと思います。
- 当社
- 一人そういう研究をされている方がいらっしゃって、「Fishing Cafe」で取材して来年の三月に放送する予定になっておりますが、学生のときから釣りで魚はどういうふうに変化していくのか、釣れやすい魚、釣れにくい魚はどうしてなのか、飲み込んでしまった針がどうなるのか、実際チモトで切ったところで針はどうなるのか、ということを調べて、ほとんどの場合は溶けてしまうということで、下手にとるよりもそのままにした方がいいという研究結果を出していらっしゃいました。
- 委員
- そういう話を聞きたいですね。
- 当社
- 次に、芹川ダムでマナーの悪い釣り人が増えた為、番組撮影の際に遊漁券購入などマナー説明のシーンを入れ込めないかというご要望があり、番組内で啓蒙しております。
- 当社
- 以上が、今回ご意見がきたところです。
【議案2 つり環境ビジョンの取り組みについて】
- 当社
- つり環境ビジョンの取組みについてということで、公益財団日本釣振興会と社団法人日本釣工業会のほうで合意して、道具のほうからお金を徴収して、放流活動、釣り場の清掃、釣り場の開放の三大事業に今まい進しております。そういうものができましたので、弊社としてもそれを応援していくと言うということでの取組みをご説明させていただきます。
- 当社
- 弊社も媒体として、公共的な電波を使っておりますので、どこに偏ることのなく、公共の福祉に即した活動だということでされていますので、それの周知広報をさせていただいておりますというのを皆さんにご了解いただきたいと思います。
【議案3 プレジャーボートの取り扱いについて】
- 当社
- 前回からの経過を報告致します。
- 当社
- 2014年8月28日に1回目の「プレジャーボートの協議会(仮称)」を開催しました。プレジャーボートのマナー、ルールを周知徹底していくために釣りビジョンのスタジオ番組の中で新コーナーを作り、定期的に「日本マリン協会」を中心にテーマごとに話して頂きます。テーマについては、「東京湾遊漁船協同組合」組合員を中心に東京湾や、関東周辺の海で、プレジャーボートと釣り船の問題点などを洗い出していただくことになりました。また本協議会には、それにかかわる方々に少しでも協力していただけるように、日本釣振興会内で年に数回程度の頻度で開催していく方向性を決定いたしました。前段階として7月26日初回放送のスタジオ番組の中で「隅田川の花火大会」のルールについてお話頂きました。その後10月4日初回放送のスタジオ番組の中で、「みんなで学ぼう・ボートスタイル」というタイトルで、新コーナーを開始いたしました。これからテーマごとに、定期的に月1~2回の頻度で放送していく予定です。
- 当社
- 何かご意見はございますか。
- 委員
- 一番大事なことは、海は自然なのです。潮の流れとか風とか、そういうことをわかっていらっしゃらないプレジャーボートとのトラブルなのです。ですからこういう協議会ができてきたら、プレジャーボートの人たちに自然をわかってほしい、潮の流れがあって、風の流れがある、問題解決するためにはその部分をやっていかないといけないのかなと思います。ひとつずつのトラブルの中でそれはどうしてなのだっていうのをこちらで出していきたいと思います。
- 委員
- 今おっしゃったようなことも基本だけれど、例えばある地域で遊漁船のほぼ100%はフィッシングクラブに入っているので漁協だとか各県の水産課から情報はきちんと伝わっていますが、プレジャーボートの人には全く伝わりません。だから禁漁のところで釣りをしていることをわかってないのです。そういうのを徹底するのは大変だと思います。
- 当社
- この協議会をやらせていただこうと思ったのは、紳士的に普通にプレジャーボートを楽しんでいる人が大多数ですが、一部のおかしなことをなさっている方に、釣りビジョンはおかげさまで何百万人という視聴者がおりますから、番組でこういうことですよって知らせていくと、あれはおかしいよねって目で見られるようになってくれば、いいのかなと思います。まともな番組をやっていこうとしたときに、ご意見がたくさんきますので、じゃあ遊漁船の方はこういった対処をしますよ、プレジャーボートの方はこう対処しますよってなっていかないと、ご意見だけきて、それ無法者がいるのでどうしましょう、番組審議委員会のみなさんいかがでしょうか?とそこで止まってしまうと思います。ですので、協議会を立ち上げてさせていただいて、連絡がつくようにしたかたちにしておいて、番組をやっていこうかなと思っております。
- 委員
- あとどれだけ認知をさせるかという話だと思います。調べないとわからないことやルールといったことをメディアの中で知らしめていくことは非常に重要だと思うし、ある程度集大成になれば、各マリーナだとか船宿含めて、知らしめる活動を行うのもひとつなのかなと思います。ボートに乗って釣りをするという姿勢をもって何かをやったなかで、こういうことはいいとか悪いとかという部分の、啓蒙ができるような啓発できるような番組を釣りビジョンで作っていくのも面白いのかなと思います。いろんなメンバーが協議会に入っていただいてやっていくのがこれからのそういう意味でのマナーを守らせるって意味でも重要かなと思います。
- 当社
- そうですね。こういうことは守っていこうよとか、形象物をあげようよとか、反射物は必要だよとか、そういうのをどんどん積み重ねて、それをひとつのDVDなどにまとめて、それこそボートショーでみなさんに配っていただいてもいいですし、映像のモニターがあれば流してもいいですし、広報活動とマナーというものをアップしていけば、トラブルもなくなってうまく楽しむ人がふえるのかなと思っています。
- 当社
- もうひとつご報告があるのが、大阪でもこういうような会を立ち上げていただけないかと言うことで、日本釣振興会の副会長が、プレジャーボート協会の方もなさっているということなので、大阪の方でも、大阪特有の問題についてまとめていただこうかなと考えています。そうすると東西で整ってくると思います。こういう対話と言うか、こういうことはだめですよね、こういうことは釣り人にしてもらいましょう、釣り人イコールプレジャーボートで楽しんでいる方だったりするので、それには釣りビジョンっていう機能を使えばそれなりにわかる方が増えるかと思います。
- 当社
- マナー・ルールの啓蒙にがんばっていきます。
【議案4 その他】
- 委員
- 東北地方の番組ですが、前回、茨城の方は取材をしないと言われていたのですが、モニタリングでも問題ないと結果が出ているので、是非茨城でやってあげてほしいなと思います。
- 当社
- 今私たちも全部モニタリングのチェックをしています。特定の魚だけモニタリングオッケーであとはだめだった場合に、他の魚も釣れてしまったりすると、いろんな問題がでてくる可能性があるので、そういうことはやめておきましょうということになっております。数値はどんどん下がってきていますから、もうまもなく問題はなくなると思いますが。
- 当社
- 以前の番組審議委員会で決めていただいたように、東北地方の番組については、様子を見ながら、地元の理解を得ながらやりましょうという基準になっていますので、その中に茨城も当然入っています。釣りに関連している人はやってくださいというのですが、受け入れ側の地元はどう思っているのか、行政や周りの方々はどう思っているのか、そういったことを確認しながら動いています。
- 当社
- それでは長らくありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。以上で番組審議委員会を終了致します。
終了時間 15:45
以上