広川丸・神奈川県走水港
走水港・『広川丸』のアジ釣り入門編!
まずは勇気をだして船に乗ろう
釣りを知らない人達から「何か難しそうだし、素人が乗ったら迷惑がられそう」と敬遠されがちな沖釣りが、実は最も手軽にできる釣りなんです!と声を大にして言いたい。
今回は、「1度は釣り船に乗ってみたいけど…」と躊躇している方々に是非読んで頂きたい-という思いで綴ってみました。さあ、ちょこっと勇気を出して船に乗ってみよう!
今回の“舞台"は、走水港の『広川丸』。まずは船に乗るまでの手順を紹介しよう。
知ったかぶりは禁物だ
釣行予定日を決めたらまずは電話を掛けよう。当日の空席状況を始め、判らないことは何でもこの時に聞いておく。「何を聞いたら良いか判らない!」という方は恥ずかしがらずにそれを素直に伝えれば、一から親切丁寧に教えてくれるので心配無用!逆に何も聞かなければ船宿側は「知っているもの」として対応するので、この場合「知ったかぶり」は禁物だ。ちなみに、道具のレンタルが必要だったり仕掛けを購入したい場合などもこの時にお願いしておけばバッチリだ。
出船30分前には受付を済ませよう
『広川丸』は、港近くに待合所がある。遅くとも出船30分前にはこの待合所で受け付けを済ませよう。ちなみに受け付けとは、乗船名簿に「氏名、住所、連絡先」を記入し乗船料金を払うことだ。この時にその日の釣座(船での座る場所)も選択する。もちろん、仕掛けの購入もこの時に。
話しは前後するが、『広川丸』の駐車場は2箇所ある。車を停めたらキーを店に預けるのだが、スタッフに一声掛けて待合所内の専用ボードにキーをぶら下げておく(これは場合によっては出船後車の入れ替えを行うため)。
さあ、いよいよ乗船場へ移動。待合所から港へは徒歩1分。クーラーBOXや重い荷物は軽トラで運んでくれる。もうひとつ絶対忘れてはいけないのがクーラーBOXに入れる氷。これは無料で貰えるので港に移動する前に受け取って下さいね!
いやいや、かな~り前置きが長くなりましたがいよいよ出船です!
ここで自分からのアドバイス!!乗合船は見知らぬ者同士が一緒の船で釣りをする、言わば運命共同体。船長や仲乗りさんに挨拶をするのはもちろん、同乗の釣り人にも「おはようございます!今日はよろしくお願いします!」と気持ち良く挨拶できれば、その日一日に楽しい釣りが約束されたようなものである。
朝から15mの強風
取材日は3月20日(土)。翌日に吹き荒れることとなる「春の大嵐!」の前日。朝から約15mの風が吹いていた。しかし当日は実に様々なお客さん13人が集まり、朝からワイワイ♪ムード!その顔ぶれは多くの常連さんにシーバスマンのお2人や最近広島から東京に転勤してきたという2人組等々。これは楽しい釣りになりそうだ!
釣り場には港を出て約7分で到着。沖から陸を正面に見て右手側には猿島が見える。『広川丸』のアジ釣りはアンカーを降ろし、船を固定しての釣り。それため船長はベストポイントにステイするために魚群探知機とにらめっこしながらピンスポットを絞るのである。この時期狙う水深は様々だ。船長がその都度マイクでお知らせしてくれるから聞き逃さないように!
また『広川丸』では、釣り人に色々なヘルプをしてくれる「仲乗り」安田隆史さんが同乗しているので、困ったことがあったら何でも彼に相談すれば全て解決してくれる。ビギナーには頼もしい存在だ。
し・か・し、この日は、風が強くなるばかりで海は大荒れの様相を呈してきた!
それでもお客さんはポツリポツリとアジを釣り上げていくが、いかんせん状況が悪すぎる。今回の取材テーマはあくまでも「誰でも気軽にできるアジ釣り入門」。これでは台無しである!そして船長や隆史さんのコメントを撮影しようにも風がボーボーで声が拾えない…「う~ん困った」。しかし、こればかりは仕方が無い。この企画の初取材を幸先良くクリアしたかったが、いきなり再取材となってしまった。(トホホ……)
春の大嵐を跨いで再取材
再取材は2日後の3月22日(祝日)。「春の大嵐」を跨いで行ってきました!この日は子供さん2人を含む15人が乗船し相変わらず賑やかな『広川丸』であった。多少のウネリや風も残っていたものの天候も回復し待ちに待った釣り日和に皆さんのテンションもアゲアゲ!
釣り開始からしばらくはイシモチやドンコなど多彩なゲストが華を添える。ドンコは見てくれは悪いが鍋でも刺し身でもビックリするぐらい美味しい魚。また、今回乗船した子供さんだが2人共実に釣りが上手い!慣れた手つきで竿をしゃくり、次々に魚を釣り上げて行く!
ひとつ大事な事を言い忘れました。ここ走水沖のアジは非常に美味しい!と評判で、“関アジ"と同様に「走水のブランドアジ」と呼ばれている。
さて再取材も船上での“仕事"は、ほぼ終了と思っていたその時!最後にドラマがおこりました!女性のお客さんが1本のハリにオキアミを付けて釣っていたところ、なんと4kgのマダイが釣れました!これ実は最初からマダイを狙っての快挙です。いや~こんなことも起こるから沖釣りはタマラナイ。
そんなこんなで実釣取材は無事終了。でもこれで終わっちゃ~入門編は完成しない。そう、釣ったら美味しく食べる!のが沖釣りの楽しみのひとつ!
まだまだネタは尽きないが、『広川丸』では、今後1年間で何回かの取材を予定しています。また追々とご紹介して行こうと思います。まず今回は入門編です。生粋の沖釣りファンの皆さんには物足りないかも知れませんが今後にご期待下さい。
(鈴木 恭介)
今回利用した釣り船 | 走水:広川丸 〒239-0811 神奈川県横須賀市走水2-867 TEL:046-841-8002(定休日:毎週火曜日) 詳細情報(釣りビジョン) 広川丸ホームページ |
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