伊藤遊船・千葉県江戸川放水路・行徳
今年の夏休みは、電車でハゼ釣り!!
渋滞を避けて電車でGO!
8月、世の中は夏休みの真っ最中。高速道路は何処へ行っても渋滞の嵐である。折角ストレス発散に釣りに出掛けても、行きと帰りにイライラしどうしでは、意味がない。まして子供たちは、車の中ですぐに飽きてしまう。そこで、今回のテーマは「電車でハゼ釣り」。地下鉄東西線・妙典駅までは、都心からでも30分足らず。妙典駅前にはコンビニもあり、飲み物、お弁当等を仕込んで、東西線高架下を真っ直ぐ江戸川放水路に向かって歩けば、確実に『伊藤遊船』に着ける。
何時に出掛け、何時に帰ってもOK
貸しボートの営業時間は、午前6時から午後4時(釣り場上がり3時半)まで。この時間内なら何時に出掛け、何時に帰っても構わない。一旦出船したら、帰港まで帰れない乗合船とは違い、家族連れで出掛けるには嬉しいシステムだ。
貸しボートの料金は、【写真①】の通り。仮に子供と2人で出掛けた場合、2人乗りのボートに貸し竿2本(1本300円)、仕掛け(2組300円)、餌(青イソメ500円)、氷(1個100円)と全て込みで平日なら4500円で済む。プラス電車賃に飲み物、お弁当を加えても1万円札で十分にお釣りが来る。このご時世では十分にリーズナブルな遊びと言えよう。しかも、獲物は江戸前の魚の中でもトップクラスの高級魚・ハゼである。銀座の天ぷら店では、1万円以上のコースでなければ食べられないという超高級“天種”だ。
10束釣り連発の魚影の濃さ
さて、肝心の今シーズンのハゼの模様だが、既に“放水路の名人”は、何度も10束釣り(1000尾以上)を記録しており、間違いなく“好漁年”である。猛暑が続く中、流石に終日竿を出す人は少ないが、3、4時間も釣れば“おかず”には十分な数が釣れている。
出掛けたのは、7月23日の金曜日。この日は、15時過ぎが満潮だったので、上げ潮を狙って11時過ぎに『伊藤遊船』に着いた。朝から猛烈な暑さで釣り人は少なかったが、それでも10隻程のボートが出ていた。
「このところ、船着場よりも上流の左岸側がよく釣れています」と『伊藤遊船』の女将・伊藤千鶴子さん。有り難い事にポイント近くまで船外機付きの船で送ってくれた。このところの猛暑もあって、船着場近くでやりたいと言う人以外は、全員、ポイント近くまで送ってくれるそうだ。また、ユニークなアイデアとして、船宿に何か用事(餌や仕掛けが足りない、トイレに行きたい等々)がある場合は、オールを逆さに立てておけば、スタッフがすぐに駆けつけてくれる。これなら安心して楽しめるというものだ。
いきなり14cm級の“ヒネ”
午前中から竿を出していた釣り人に釣果を見せてもらった。現在釣れているハゼは、6、7cmから10cm前後が中心だが、13、14cmの“ヒネ(前年の残り)”も1、2割は交じって来る。その人は、10cm以上を中心にビクに入れ、小型はリリースしながら釣っているとのことだったが、既に70尾近くのハゼが入っていた。 早速、隣にイカリを入れて竿を出してみた。『伊藤遊船』オリジナルの貸し竿にオリジナルの仕掛けを結び、餌の青イソメを3cm程に切り通し刺しにして沈めた。すると、すぐにブルッと明確なアタリで14cm級の“ヒネ”が釣れて来た。続いて10cm級、11cm級と良型が釣れたが、その後は7cm、8cm、7cmと小型が連発した。
猛暑を避け、午前中を中心に…
何ヶ所かポイントを替えてみたが、何処でもアタリが続いた。時折、川面を吹く風が心地よかったが、この日も猛暑は凄まじく、3時間程で頭がボーッとして来た。潮ぐあいに気を取られ、最も暑い時間帯を選んだ事を後悔した。50尾程のハゼをビクに入れたところで納竿したが、釣る気になれば確実に束釣り(100尾以上)は達成できる釣れっぷりだった。気象庁の予報では、この猛暑、まだ暫く続きそうだ。出掛ける時には午前中を中心にスケジューリングする事をお薦めする。
絶品!ハゼの柳川
さて、釣ったハゼだが、最もポピュラーなのは、天ぷらだが、12、13cmにならないと背開きにするにも簡単ではない。そこで『伊藤遊船』の女将考案の“ハゼの柳川”を調理してもらった。30分足らずで出来上がったものを食べさせてもらったが、実に美味かった。この料理なら小型のハゼでも全く問題ない。是非、一度試して頂きたい。
(野口 哲雄)
今回利用した釣り船 |
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千葉県東京湾奥 『伊藤遊船』 〒272-0111 千葉県市川市妙典2-2-14 TEL:047-358-5774 【定休日:毎週火曜日(ボートは無休)】 詳細情報(釣りビジョン) 伊藤遊船ホームページ |