釣りビジョン

2014.7.1号

船宿 まる八・東京都平和島
東京湾で「海の女王」シロギスが乱舞!

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東京湾のシロギスが絶好調だ!連日のように束釣り(100匹以上)が記録されている。ここに来て、盤洲の浅場(水深10m未満)で釣れ出し、日増しに釣果は伸びていると言う。そんな話に我慢し切れず、21日(土)、東京・大森平和島の『船宿 まる八』に出掛けた。当日は梅雨の切れ間の曇り空、風も微風で絶好の釣り日和。ベテランと一緒のビギナー女性、会社の仲間達も乗船しての束越え(100匹以上)4人、噂に違わぬ好調さを体感した。

アクセス抜群!

『船宿 まる八』は、首都高1号線・平和島ICからも近く、京浜急行・平和島駅からも徒歩10分程だ(船宿に連絡すれば、駅まで送迎してくれる)。
午前7時前に到着すると、土曜日という事もあり、多くの釣り人で賑わっていた。主人の飯島正宏さんが笑顔で迎えてくれた。桟橋の船にも既に多くの釣り人が乗り込み、船縁には貸し竿も数多く立てられていた。

この2隻の船がシロギス釣りに出ます
『船宿 まる八』の受け付け事務所はここです
好調のシロギスに女性陣も多い

『船宿 まる八』の駐車場は事務所前、広くて楽々駐車できる
『船宿 まる八』の看板

ポイントは盤洲、東京湾を横断

この日、舵を握った高橋広司船長が出船前、船上でビギナーにリールの操作や餌の付け方等をレクチャー。上乗り役の高橋郷さんが乗り込み、定刻の7時40分に総勢19人の釣り人を乗せて出船した。南東に進路を取って東京湾を横断。前方にアクアラインが、左後方には東京ベイブリッジやスカイツリーの姿が見える。アクアラインの橋を挟んで南北に広がる盤洲がこの日の釣り場。航程40分程で到着した。

活気ある出船前の意気込みが伝わってくる
高橋広司船長はビギナーに「仕掛けは大丈夫」と見て廻る
出船前、「こうして釣るんだよ」と釣り方をレクチャー

朱色の鉄橋は羽田空港の誘導灯

ベテランとビギナーが和気あいあいもヒイラギ攻めに閉口

エンジンがスローになり、ミヨシ(船首)からシーアンカーが投入された。シーアンカーが潮に馴染むだところで「やって下さい。水深3m」と船長。左舷ミヨシの木村泰洋さんが、隣のビギナー鈴木智恵さんに餌を付けて釣り方を教えながら竿を出した。3番目は私。4番目以降は山崎陽子さん率いる5人組。会社の釣り同好会のメンバーとか。トモ(船尾)は鎌田憲行さん、トモから2番は船越一生さん。右舷にはミヨシにキス釣りが大好きと言う下村宏樹さん、2番目は他社の取材の方、3番目からは調稔也さんの会社の同僚5人組。トモは斉藤賢治さん。投入間もなく竿先を引き込んだのは銀色に輝くヒイラギ。トモでもミヨシでも胴の間(中央)でもヒイラギが舞う。たまに釣れるシロギスもピンギス(今年生まれた小型)ばかりで30分程で移動となった。

確か、こうやって糸を出すのよね
木村先生に教わった通り、こうやってアタリを待つのよね
教わった通りに待ってたら、最初に釣れたのはヒイラギだわ

シーアンカーが投下された。魚のいる場所に流れて!
同好会のリーダーなんだから負けられないわ
私の1尾めもヒイラギだよ

活発な喰いにビギナーも歓喜

アクアライン橋の下を潜って盤洲の南側に移動した。何隻もの釣り船が縦に並ぶように流している。我々に船の船長も他船にならって根ぶちのカケ上がりに沿って船を流し出した。すると、木村さんに指導を受けていた鈴木さんの赤い竿先が持ち込まれ、良型シロギスを釣り上げてニッコリ。続いて右舷胴の間の清野吉玄さんの竿先がグングン引き込まれ、一斉に同僚の目が集まった。しかし、姿を見せたのはカワハギに似たギマ。左舷胴の間の小学3年生の岡田陽也君、お父さんの達也さんも顔負けのシロギスを釣り上げて嬉しそうな顔。圧巻だったのは鈴木さん。木村さんの指導がよかったのか連続で良型をゲット。指導しながらも木村さんをはじめ、四隅に陣取ったベテランの下村さん、鎌田さん、船越さん、斉藤さん等も絶え間なく竿を上げ下げして数を伸ばしていった。

隣に教えながらも小さいけど“本命”をゲットしました
「良い引きだったけど、これ何て魚」…「ギマ」って言うの!
場所移動。アクアライン橋を潜って盤洲南側へ、釣れるよ

ビギナーには負けられん、見てみろ大小のダブルだ
同僚と仲良く“本命”をゲット、思わずニッコリ

入れ喰い状態が続く

仕掛け図
私も竿を出した。12号のオモリ上部にハリス止めを付け、ハリス0.8号、40cm、ハリは袖の7号で、胴付き1本ハリ仕掛け。餌を3cmほど付けてチョイ投げ、竿を煽ってオモリが底に着く寸前にブルブルッとアタリがあり、20cm弱をゲットした。餌の残りをそのまま投げ入れると直ぐブルブルッ、力強く竿先を持ち込む。「良型か?」。リールを数回巻くと途中フッと軽くなった。「バレた!」。上げて見ると装着が悪かったのかハリス止めの先から無い。装着し直して投入すると直ぐにククッ。18cm級のレギュラーサイズに続き、20cmオーバーの良型を連チャン。これぞシロギス釣り。左隣の福田恵さんは青イソメが苦手とか。餌付けに苦労していたので少々手助け、直ぐに竿先を振るわせた。その後、船長から緑色のバイオ餌を貰って餌付けを解消、数を伸ばしていた。同好会リーダーの山崎さんとその隣の河原由貴さんも苦戦しながらもポツリポツリ釣り上げている。右舷の調さん率いる会社の同僚達からも歓声が聞えてきた。下村さんも良型を交えて入れ喰いを堪能していた。

“本命”をゲット、私と同じで可愛いでしょう!
僕も釣れたよ、お父さんのより大きいでしょ
我々ベテランも負けてられないね

そうそう、我々も頑張らなくちゃ、でもこれ小さいかな
私たちもオジさん達には負けないわよ
若者には負けんよ、ホレ、ダブルで来たよ

大型狙いの場所でマコガレイが

正午前、右舷ミヨシの下村さんが「1束に(100尾)になりました」と教えてくれた。他の四隅のベテラン勢も80尾を超えているとのこと。風が少し強くなった午後2時前、船長は「数も出たので型狙い(大型狙い)に行きます」と木更津沖の8m立ちに船を移動させた。ここはでは20cmオーバーが多いもののポツリポツリ。河原さんが苦戦していたので仕掛けを替えてやると、間もなく「引いてる」の声と共にリーリング。釣れて来たのは20cmオーバーのマコガレイだった。隣で山崎さんが羨ましそうな顔をしていたが、「私も引いてる」とリーリングを始め、上バリにシロギス、下バリにマコガレイの一荷釣り。リーダーとしての面目と獲物にニッコリ。
ここで南風が一段と強くなり、沖上がりの時間ともなり納竿。トップは右舷ミヨシの下村さんで145尾、左舷トモの鎌田さんが125尾、船越さんと木村さんも隣の鈴木さんの面倒見ながら1束を超えていた。私も入れ喰いタイムの正味1時間ほどで33尾。浅場のシロギス釣りは始まったばかりだ。

良い型でしょう、もうじき1束(100尾)ですよ
カウンターで正確に尾数を確認していますよ
「うれしい、カレイを釣っちゃいました」

「羨ましかったけど、私もカレイとそれもシロギスの一荷です」
お父さんだって息子や同僚に負けてられないよ。
大漁でした。帰る前に『船宿 まる八』さんで調理していきます

(釣りビジョンAPC・倉形 金幸)

今回利用した釣り船
東京都大田区大森・平和島『船宿 まる八』
〒143-0011
東京都大田区大森本町2-15-10
TEL:03-3762-6631
詳細情報(釣りビジョン)
船宿 まる八ホームページ
出船データ
シロギス乗合=8,800円(餌、氷付き)
女性7,100円 中学生4,500円、小学生4,000円
7時30分出船 3時頃沖上がり
駐車場無料・連絡すれば、平和島駅まで送迎してくれる
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