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〝群れ〟次第で釣果上昇!河口湖ドーム船のワカサギ釣り<目標10束(1000匹)への挑戦!>

2025年03月15日公開

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河口湖の冬の風物詩とも言われている「ワカサギ釣り」。首都圏からのアクセスも抜群ということもあり、熟練の釣り師から家族連れ・カップルまで、幅広い層の釣り客で毎年賑わいを見せている。実はこの釣り、禁漁期間が設定されており、実際に釣りが楽しめるのは残すところ約1カ月間ほど。最後に〝群れ〟を捉えて、爆釣を味わおう!ということで、総勢18人でドーム船の釣りを楽しんできた!ひとまず「全員で10束」を目標に掲げてチャレンジ!

ボトムレンジのワカサギ連掛けを狙っていく!

河口湖のワカサギ釣りは4月15日まで。終盤戦の〝大釣り〟を夢見て、総勢18人もの大所帯でドーム船の釣りを楽しんでいくのだが、釣果の思わしくない日々が続いている・・・という情報もあったため、ひとまずは〝全員で10束(1000匹)超え〟を目標に掲げてみた。

当日は天候に恵まれ、まれにみる好天、かつ風は穏やかという極めて釣りに最適な日和となった。この日、お世話になったのは、『湖波丸』。朝7時になると送迎が始まり、小型ボートでドーム船へと運んでもらう。静かな波に揺られながら徐々にドーム船へと近づいていく・・・この瞬間はいつもワクワクする。まだ少し薄暗い中、雪化粧をした山々、そして静まり返る湖面はとても幻想的。さ~、いよいよ楽しいワカサギ釣りの始まりだ!

船頭の大塚さんから「朝が勝負!」と言われたこともあり、参加メンバーは手早く準備を進める一方、元来、のんびり屋の私は、あたふたしながら準備を開始した次第である・・・。そうこうしているうちに、船はポイントに到着。自分の釣り座の蓋を開けると、少し冷たい風が湖面から顔に向かってくる。清らかな水は夜の寒さを蓄えているようだ。

私のタックルは愛用の電動リール(DAIWA)に、穂先はの「クリスティアワカサギ 先調子 27M(DAIWA)」を使用。仕掛けは「快適ワカサギSS 定番ナイロン(DAIWA)」の7本針マルチ・狐タイプを装着した。こちらの針号数は1.0号、ハリスの長さは3.5cm、全長は99cmとなる。オモリに関してはタングステン素材の5gで、下針を付けることができるタイプを使用。朝は〝群れ〟が来ると読み、連掛けを狙って底にいるワカサギを狙うという算段だ。

〝群れ〟のタイミングが釣れるタイミング!この日のチャンスは〝朝〟だった

さっそく仕掛けを湖に沈めて誘いをいれていくが、しばらくはアタリがなかった。それでも、「朝が勝負!」という船長の言葉を頼りに、集中して粘り強く誘っていくと、ようやく一匹目がヒットした!小ぶりながらもキラキラと輝く姿に、テンションは急上昇!ふと魚探を見れば、赤く幅広い帯のような映像が・・・。実はこれ、大きな群れを成すワカサギ。事前情報として「前日は不調だった」という不安要素もあったが、当日は実に好調な滑り出し。連掛けになったワカサギが踊り、船内は盛り上がりをみせていた。ありがとー、ワカサギの神さま!

私も負けじと、エサを新しいものに換えながら連掛けを狙って投入すると「クンッ!」と小さなアタリを感じた。「掛かって!」と心の中でつぶやきつつ、ドキドキしながら仕掛けを引き上げると「ズンッ」とした重み、そしてワカサギの抵抗を感じた。すると、全部の針に!・・・とまではいかなかったが、4匹が連なって釣り上げられた!これは嬉しい!

ここが勝負所!とばかりに、周りのメンバーも続々とワカサギを釣り上げていったが、時間の経過と共に、釣れるペースが落ちてしまった。やはり「朝が勝負」だったのだ。ピーク時には赤々と魚探に映っていた魚影が、10時を過ぎる頃には嘘のように消えてしまったのである。その後は、エサや誘い方を工夫することで、少しずつ数を稼ぐ展開に・・・。

そろそろ納竿というタイミングで釣果をチェックしていくと、トップは左舷みよしに釣り座を構えた吉村さんで、194匹!(ルール上、3月から使用OKとなった)2本竿にて釣果を伸ばしたようだ。他も続くか!と思いきや、平均約50匹。参加者18名で奮闘したが、目標の10束(1000匹)には届かず・・・。私の釣果はと言えば・・・トホホの47匹。

それでも終わってみればみんな笑顔!誰しもが冬の風物詩を楽しめたようだ。今回同じ目標に向かって楽しんだ仲間たちと「来年こそ1000匹を!」と誓い、河口湖を後にしたのであった。

 

釣果を伸ばすコツを竿頭に聞いてみた

今回のトップは194匹を釣り上げた吉村さん。どうすれば数を伸ばせるのか?個人的にも気になったので突撃取材を敢行。まず気になったのが2本の竿。こちらは左が〝置き竿〟で、右が〝誘い用〟という使い分けを行っていたそうだ。結果、今回は置き竿が功を奏したとのことである。水の動きに任せたエサの動きが絶妙な誘いになっていたのかもしれない。ちなみに、タックルセッティングは以下の通り。

【右】
竿:クリスティアワカサギCRTα(DAIWA)
穂先:クリスティアワカサギ先調子SS 34M(DAIWA)
【左】
竿:クリスティアワカサギCRPT II(DAIWA)
穂先:クリスティアワカサギ先調子SS 34M(DAIWA)
【仕掛け】
オモリ:クリスティア ワカサギシンカーTG DR-R 10g(DAIWA)
針:強攻(つよぜめ)」91cmの10本針(ハヤブサ)

良く釣れていたタイミングでは、手返しが悪くなるので下針はあえて未使用だったそうだ。「群れがいないときに付けておけば、もう少し釣れてたいたかもしれない」と総括していた。私も最初は下針を付けていたのだが、釣れているタイミングで「これだけ上にワカサギがいるなら、下針を付けて底ばかり気にするよりも、無い方がいいかもしれない」と判断。魚影が濃い時は外していたので、その予想が当たっていたのが嬉しかった。

【今回トップの吉村さんが使っていたその他の道具】
●叩き台:攻棚ワカサギマルチアクションテーブルハイタイプ(プロックス)
●エサ箱:14ベイトボックス(DAIWA)
●ミニテーブル:FOLDING TRAY 430(factory-b)
●針外し:クリスティアワカサギ ハリハズシ ホワイト(DAIWA)
●ハンガー:クリスティア ワカサギ 仕掛けハンガー(DAIWA)

河口湖の試みとワカサギの関係性

我々に、毎年安定した釣果をもたらしてくれる河口湖。しかしながら「なんで、こんなに釣れるのだろう?」と疑問に思っていた。調べたり、聞くところによると、その理由は、河口湖の漁協が定置網でワカサギを取り、卵を育て、稚魚を安定的に放流してくれているからだそうだ。この試みは釣り人にとって非常にありがたい。

それでも、ここ数年はワカサギの数が減少傾向にあり、結果として放流できる稚魚も大幅に減ってしまったとのことだ。産卵期を控えたワカサギを守るため、1月2月は釣竿1本のみ、ドーム船への送迎開始時間は7時、週に一回のお休みというルールも設定されている。今後も豊かなワカサギフィールドを残すために、我々釣り人にもできることがたくさんありそうだ。

カレーパウダーが絶妙にマッチ!釣行後はワカサギ料理に舌鼓

釣ったワカサギはフライにして〝カレーパウダー〟をひとふり。これが大正解!みんな大好きなカレー味で、母親も「美味しい!」と絶賛。サクサク&スパイシーな味わいに、思うように釣れなかった悔しさも吹き飛ぶというものだ(笑)。目標達成は成しえなかったものの、やっぱりワカサギ釣りは楽しく、美味しい!「来年こそ10束(1000匹)を!」と誓いをたてつつ、ワカサギ料理を堪能したのは言うまでもない。

※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

野々宮 このみ
海釣りが大好き。アジ、キス、タチウオ(天秤)、アマダイ、カワハギ、プレジャーで深場のロマンを求めてアカムツなどを狙っている。湖でのワカサギも。釣り以外の趣味はマンガを描く、コスプレ、宝塚観劇。皆様に分かりやすく、気軽に釣りを「やってみたい!」と思っていただけるような記事を執筆していきたい。
instagram:
@konominggh
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