まごうの丸・神奈川県茅ヶ崎港
相模湾の秋マダイが好スタート!
『まごうの丸』では、現在“マダイ五目船”として乗合船の看板を出している。日によってはイナダ・ワラサなどの嬉しい“ゲスト”も多数釣れるためである。出船1時間前の朝5時30分に到着、東の空がやっと白み始めたばかり。遅くなった夜明けが秋の訪れを告げていた。
水深65mでスタート
この日は私を除いて7人が乗船。定刻に出船した。湘南のシンボル“エボシ岩”を左手に見て、船は茅ヶ崎沖でスローダウン。まずは水深65mの釣り場で仕掛けを下ろした。釣り方は、相模湾では最もオーソドックスなコマセ釣り。ここでマダイ船(第十七まごうの丸)担当の石黒由省(いしぐろ・よしみ)船長に基本的な道具と釣り方を聞いた。
船中初マダイは2.1kg級
この日のファーストヒットは、開始から約1時間30分程経過した頃だった。左舷大ドモ(船尾)に座った人の竿が満月に。そのやり取りの途中なんと右舷大ドモの人にもヒットした。先に取り込んだ左舷の人は3㎏級のワラサだったが、右舷の人が釣り上げたのは、2.1㎏の立派なマダイだった。
再び両舷の大ドモでヒット
そして30分程経った頃、再び左舷大ドモの釣り人にヒット。今度は1㎏級の“本命”マダイをゲットしてホクホク顔だ。ハリスを2m長くして8mに、また底から1mが基本的な指示ダナだがプラス1mの計2mのタナで待ったらヒットしたとのこと。さらに続いて右舷大ドモにも再びヒット。週に3回は『まごうの丸』に乗っているという常連さん。潮がたるい日にはハリスを長くしコマセを3分の1程度詰めて釣るそうだ。この日はあまり潮が動かなかったので10mのハリスを使い見事結果を出した。
今度は両舷のミヨシでダブルヒット!
その後、江ノ島沖の水深70mラインの釣り場に移動した。この頃には、太陽が雲間から顔を出し気持ちの良い快晴となった。そして、今度は両舷のミヨシ(船首)でダブルヒット! 共に1㎏級のマダイをキャッチした。2人共ハリスは基本の6m(3号)とのこと。相変わらず潮はたるい状況が続いていた中での2尾、結局のところタイミングの良し悪しで食ってくるということか。
良型アジの“お土産”確保
時間は進み11時過ぎ。アジやサバが釣れ出した。中には小型シイラも交じったが、ここで左舷胴の間(中央)の釣り人が500g級ながら“本命”をゲット。「アジかと思ったよー」と苦笑いしていたがマダイはマダイである。その後、正午に再び茅ヶ崎沖へ戻り、水深66mラインを狙ったが、マダイは釣れなかったものの良型アジが、あちらこちらで上がり、“お土産”を確保出来た。
今年はマダイの“アタリ年"
午後1時前、茅ヶ崎沖の沖目へ移動して、この日最も深い水深98mラインを狙った。その移動直前、ようやく私にも竿を出すチャンスがやってきた。「沖上がりまであと30分。ドラマを起こしますよ!」と意気込んで船宿のレンタルタックルで釣り開始。しかし、あえなく撃沈。その後、他の釣り人にも“本命”のアタリはなく、1時30分の沖上がり時間となってジ・エンド。結局、この日は数、型ともひと息の成績だったが、船長は、「まだまだシーズンは始まったばかり。それに今年はマダイの“アタリ年”だと思う!」と期待のコメント。『まごうの丸』HPにも連日「絶好調!」の文字が躍っているように、好釣果が連発している。今後の展開に大いに期待したい。
(鈴木 恭介)
今回利用した釣り船 |
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神奈川県 茅ヶ崎港 『まごうの丸』 〒253-0061 神奈川県茅ヶ崎市南湖6-12988 TEL:0467-86-5938 定休日:第1、3火曜日(11月は、2、16、30日) 詳細情報(釣りビジョン) まごうの丸ホームページ |
出船データ |
乗船料金:\9,500(アミコマセ・氷1個付、オキアミ別料金) 貸し道具:預かり金システム(\1,000) ※千円をいったん頂きますが破損等なければ道具返却時に全額お返しします。 出船・6:30~沖上がり・13:30 |