新明丸・神奈川県鶴見
東京湾・横浜周辺のハゼ、絶好のスタート!
ハゼ釣りは、是非延べ竿で!
ハゼ釣り、リールのない延べ竿を使った釣りがお勧めだ。秋のハゼは15cmを超えれば良型と言われ12、13cmが“標準サイズ”。小型の魚を楽しむためには、それなりの道具立てを心掛けたい。和竿(竹竿)が理想だが、今ではカーボンロッドの使いやすいものがあり、『新明丸』でも3mと3.5mのカーボンの延べ竿を販売している。ハゼ釣り=年配者の釣り-と思っている若者も多いようだが、実は延べ竿でのハゼ釣り、とてつもなく面白い釣りである。1度経験してみれば、その面白さに気付くはずだ。今シーズン、是非試して頂きたい。
ハゼ釣りに精通、高橋英夫船長
7日は、「昼頃まで雨」という天気予報だった。3連休の真ん中で翌日は「晴れ」の予報が出ていただけに、初出船に乗船を予定していた人も翌日に変更するかも…と心配しながら出掛けると、案の定、乗船者は小生を含めて4人と少なかった。定刻の7時45分、横浜周辺のハゼ釣りに精通している事では、同地区でも1、2を争う存在であろう高橋英夫船長の操船で出船した。
船は鶴見川を下り、右岸側に広がる運河群に入って行った。「やってみて下さい」。最初の場所で船長から声が掛かったのが8時丁度。9尺(約2.7m)の和竿を2本出して仕掛けを降ろすと、水深は3m足らず。この水深ならギリギリだが“ハネ込み(糸を手繰らず手元に仕掛けが来る)”で釣れる。
運河内は、お世辞にもロケーションがいいとは言えないが、水は驚く程きれいだ。最初の場所では、全員にアタリがなく、船長は対岸側に船を移した。
15cm前後の“いい型”交じる!
2、3回小移動を繰り返した時、小生の竿に小さなアタリが来た。そのまま竿を立てて合わせると、15cm程の丸々と太ったハゼが釣れて来た。この時期としては十分に“いい型”である。しかし、その場所では、その1尾だけで後が続かなかった。船長は、マメに小移動を繰り返し、実績のあるポイントを回って行く。すると、水深4m程の所で活発なアタリが出始めた。釣れて来るハゼは、小型でも12、13cmで15cm前後の“いい型”がかなり交じって来る。しかし、喰いはやや浅く、キッチリ合わせたつもりでも途中でバレてしまったり、2本竿の片方を合わせて置き、もう一方の魚を外していると、その間にバレてしまう事も度々あった。喰いが活発な時には、ハリが飲まれてしまう事も多いのだが、この時点(30尾前後)では、1尾も飲まれる事がなかった。
1度は束釣りを断念も…
その後も運河内を転々と移動しながら水深3~5mラインを狙ったが、ウロハゼ(マハゼに似ているが、やや体色が黒く、口が大きいのが特徴。食用魚になっているが、マハゼに比べ味はやや落ちる)が多い場所もあり、シロギスが交じった所もあった。それでも正午までに50尾を超えるハゼが釣れたが、「束(100尾)には遠く及ばないな…」と思っていると、「上げて下さい。移動します」と船長。時計は既に12時を回っており、船着き場に2時帰着を考えると、残る時間は1時間ちょっとだ。それでも船長は、船を運河群から出し、横浜港内・新山下方面に向けた。そこは昨年も大きな実績が挙がっている首都高速湾岸線・新山下出入口の下、何軒かの船宿の船着き場が点在している場所である。
17㎝の大型も顔を見せた!
到着するとすぐに活発なアタリが出始めた。片方の竿を取り込んでいると、もう一方の竿にアタリが来ることも度々あり、暫しの間入れ喰い状態。そして、ひと際強烈な手応えで、この日一番の良型も釣れて来た。ゲージを当ててみると17cm
ジャスト。丸々と太っており重量感タップリ。
時計は既に1時を回り、残り時間は30分足らずだ。しかし、ここでの釣れっぷりは、1度は諦めた束釣りも望めそうな勢いだったので、時間ギリギリ(1時40分)まで粘ったが、数えてみると何と98尾。束に2尾足らずの残念無念な結果となった。
8日に139尾、9日には175尾!
しかし、翌8日には139尾、9日は175尾と釣果は急上昇。今シーズンの横浜方面のハゼは、間違いなく“好漁年”と考えてもいいだろう。少なくとも11月一杯は、延べ竿での釣りが楽しめる横浜周辺のハゼ釣り。今シーズンは、是非是非一人でも多くの若者達に「この釣りの面白さ」を体験して欲しいものだ。
(野口 哲雄)
(カメラ・兵頭 誠司)
今回利用した釣り船 |
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神奈川県鶴見『新明丸』 〒230-0051 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央5-13-24 TEL:045-501-2081 (定休日:毎週木曜日) 詳細情報(釣りビジョン) 新明丸ホームページ |
出船データ |
時間:午前7時45分出船、午後2時船着き場着 乗合船:6,500円(エサ付き) |