春盛丸・神奈川県長井漆山港
神奈川県・城ケ島南沖のヤリイカ、今後が楽しみ!
前日の好釣果に沢山の釣り人
午前7時出船と聞いていたので、少し余裕を持って5時30分頃到着した。港で受け付けするシステムだ。出迎えてくれた『春盛丸』の女将・沼田典子さんに聞くと、我々2人を除いて16人の予約が入っているとの事。早速、沼田孝章船長に挨拶すると、前日はトップが60尾の大釣りだったそうで期待に胸が膨らんだ。
いきなりの5尾掛け
船は16人分の期待を乗せて定刻より15分早い6時45分出船した。目指すは前日好調だった城ケ島南沖。航程30分程で到着。船を慎重に旋回させた船長から投入合図が出た。投入器から勢いよく飛び出た仕掛けが海中に沈んで行く。すると、すぐに右舷ミヨシ(船首)の武田さんから「乗ったヨー!」の声。電動リールが唸っている。手際よくイカが次々に取り込まれ、全部で5尾。しかし、残念ながら“本命”のヤリイカではなく全部スルメイカ。早速、手際よく捌かれて船上干しに。ミヨシ2番目の須藤さんにもスルメイカが釣れて来た。
“直結仕掛け”に軍配、ブランコ仕掛けはサバに大苦戦
他の人にもアタリはあったが、穂先がブルブル震え明らかにイカの反応ではない。あちらこちらから「サバに邪魔されて底まで届かないよー」との悲鳴が聞こえる。早速、半数近くの人がブランコ仕掛けから直結仕掛けに変えた。直結仕掛けはサバには強いが波やオマツリに弱い。ブランコ仕掛けはその逆。どちらを選択するかで釣果に大きく影響する。
その後、大半の釣り人がヤリイカをキャッチしたが、数は伸び悩む。5尾掛けの武田さんも暫くは音沙汰なし。最終的には4尾を追加した。反対側の左舷ミヨシに座った石田さんは直結仕掛けで、着実に釣果を伸ばしていった。見ればバケツの底がイカで見えない。
右側胴の間(中央)に座ったこの日の紅一点・小島弘美さんは「可愛いの釣っちゃった」と苦笑い。それでも初獲物は嬉しい。左側胴の間の前田涼君(中学1年生)も苦労の末、良型をキャッチして思わずニッコリ。
手ぶらで帰すわけにはいかない
その後も投入が繰り返えされたが、釣れるのはベテランの人ばかり。初心者には微妙なアタリが取り辛いのか空振りが多い。たまに掛かっても途中でバレてしまう事が多かった。船長も懸命に船の旋回を繰り返すが良い群れにあたらない。無線で僚船から情報収集するが、他船も苦戦を強いられている様子。右舷大ドモ(船尾)に座った常連の土屋さんも「悪い日に来ちゃったね」と我々を気遣ってくれたが、結局、そのまま沖上がりの時間を迎えた。
最終結果は、トップ21尾(左舷ミヨシの石田さん=ヤリイカ17尾、スルメイカ4尾)、残念ながらオデコ(0尾)が1人だけ出てしまった。それを耳にした土屋さんが「手ぶらで帰すわけにはいかない。これ渡してやって」と取材陣に託された。こうして透きとおったヤリイカが“オデコ氏”に渡った。
「今後が楽しみ」と船長
港への帰路、船長にインタビュー。「潮温や潮色は昨日とほとんど同じだったけど、反応も少ないし、今日は太陽光が強すぎたかも知れないですね。今後は状況に応じて沖の瀬方面も狙いたいと思います。まだ日によって多少ムラはあるようですけど、確実によくなっているから、今後が楽しみですね」。
(釣りビジョンAPC・谷口晴治)
今回利用した釣り船 |
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神奈川県長井漆山港『春盛丸』 〒238‐0316 神奈川県横須賀市長井6-9-36 ※カーナビ入力は横須賀市長井6-3-13 電話:046-856-1548 詳細情報(釣りビジョン) 春盛丸ホームページ |
出船データ |
ヤリイカ予約乗合 料金8500円(※女性は1000円引き。子供割引あり) 集合 午前6時 出船 午前7時 沖上がり 午後2時 電源・投入器完備、氷無料 |