長栄丸・千葉県御宿岩和田港
千葉県・南房総、御宿沖のジギングゲームでワラサ爆釣!
釣り場は、岩船沖水深50mラインがメイン!
出掛けたのは4月5日(金)。この日は私を含め3人が集まり、定刻通り朝5時半に出船。最初の釣り場は港から航行約30分の岩船沖。「ではやってみましょうか、水深51m。ここは前日良かった場所です。今は中層から底までパラパラとワラサの反応が出ていますので通常のジギングスタイルで狙ってみて下さい。船は“どてら”で流して行きます。潮は左舷から右舷方向に流れているので、皆さん右舷側でやって下さい」と、船長から細かなアドバイス。ミヨシ(船首)には山本さん、次いでお友達の小池さんが並んだ。私は船長からのアドバイスを聞き漏らさないようにと、操舵室横に陣取った。
ワラサ出現!パワーゲームの幕開けだ!!
釣り開始から30分、沈黙から一転、突然ミヨシの山本さんに船中初バイトが訪れた。勢いよく逆転するスプールに「もう少しドラグを締めても大丈夫です。もっと竿を起こして耐えて下さいよ~」と、のされる竿を必死で立てようとファイトしている山本さんに、船長が的確なアドバイス。そして、数分間の格闘の末、上がったのは、3kgオーバーの立派なワラサだった。「おめでとうございま~す!!」と船長の祝福も束の間、今度は小池さんが2kgクラスの“イナワラ”をポンッと、簡単に抜き上げてしまった。2人ともスピニングタックルを使った通常のジギングスタイルでゲット。ジグは130g前後のロングシルエットタイプだ。すかさず私も、「このタイミングが時合だ」とばかりに、130gのジグを投入。「ロッドでシャクらなくていいですよ。リール10回の早巻き後にストップさせて、底から10m位まで探って下さい。バイトが無ければボトムまでフォールさせての繰り返しでやってみて下さいね」と、ベイトタックルで釣る私に、船長からアドバイス。そして皆に遅れること10分、フォーリング中にガツガツガツッ!という明確なバイトにリールのクラッチを入れて素早くフッキング。その瞬間、ドンッ!!という衝撃と共にロッドティップが海中に突き刺さった。ジージー…と緩めに設定していたドラグを滑らせる引きの正体は“ワラサ級”と判断し、ドラグを少し締めてポンピングで魚を寄せようとした。が、魚のパワーは相当なもので、引き出されたラインを回収してはまた出されての繰り返し。そして、ようやく船長の差し出すネットに収まったのは、先ほど山本さんが釣り上げた魚よりも体高のある幅広な3kgオーバーのワラサだった。「やりましたね~!!」と言う船長にホッと一安心。
その後、1時間半程の合間に私を含め、全員がワラサを数尾ずつ追加した。
充実のレンタルタックル!!
今回、私が使用した道具は『長栄丸』のレンタルタックル。6.3ft・ミディアムアクションでスローテーパータイプのベイトタックル。船長一押しの道具立てで、スロージギングからLTジギングまでこなせる非常に扱いやすいタックルだ。これが通常のレンタルタックルだというから、さすがはルアー専門船。使うジグはスロージギング用の幅広タイプから通常のタイプまで様々だが、130gを中心に実績の高いジグを船長に選んでもらった。カラーはシルバー系やベイトカラーのナチュラル系をチョイス。この組み合わせが船長お奨めのスーパーヒットセレクション。
ワラサ活性高くバリバリと喰う!
その後も良い群れに当たれば、通常のジギングでもスロージギングスタイルでもバイトが連発。潮流や潮温、水色の僅かな変化など、条件やタイミングが合えば、群れの喰い気や個体の活性が上がり、魚は口を使い出すという感じでヒットが続いた。しかも釣れてくる魚体は、みな幅広で体高のあるプックリと太った魚体揃い。サイズ以上の強烈な引きとトルクを味あわせてくれた納得の魚たちにみな大満足だ。特に山本さんは通常のジギングスタイルでも極めてスローなジグアクションでヒット連発。私も横から見ていたが、ジグをステイしているようなロングポーズアクションに反応が良く、ついにはこの日最大の4kg級のワラサをゲットした。小池さんはスロージギングと通常のジグングを織り交ぜ順調にワラサをゲットしていった。残念ながら途中でバラしてしまった魚は明らかに異次元の引きをみせ、竿が立たないままフックアウトしてしまった。間違いなくブリ級だろうと推測される引きだっただけに残念無念。
ヒラマサ&ヒラメ チャレンジ!
時計が9時を回った頃、「川津沖の水深20m弱のシャローエリアと、浅場から落ち込むカケ下がりのポイント付近でヒラマサが出た」と、僚船からの無線。残り2時間ほどをヒラマサとヒラメ狙いにシフトすべく川津沖へ大移動。そして船長の狙い通り、山本さんにヒラマサらしき強烈な引きが2発あったが、残念ながらラインを根に擦られ2度ともラインブレイク。小池さんもバイトはあったが乗らなかったという。ベイトは小さなイワシのようだと船長から聞き、ジグのシルエットを小さくし、狙い通りヒットに持ち込んだが、初めのランを止められず、成す術もなくラインを擦られたというのだから、これは完全にヒラマサの仕業だろう。その後、残念ながらヒラマサもヒラメも出ず、11時過ぎのタイムアップを迎えこの日の釣りは終了。釣果は私を含め3人でワラサを15尾ゲット!という上々の結果だった。
パワーファイトゲームは今後本格化!
南房総沖のジギングゲームは、このワラサの群れの南下が1年中あるというし、これから春のヒラマサの北上も本格的に始まるという。いよいよパワーファイトが味わえるベストシーズンに突入。取材後最初の出船日(シケが収まり9日に出船)には、終日喰い活発で、2.5~6.2kgのワラサがトップで7尾、スソでも3尾という好成績も記録された。今回の群れは相当に濃いのだろう。是非この機会に『長栄丸』でジギングゲームを楽しんでみては如何だろう。
(鈴木 恭介)
今回利用した釣り船 |
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千葉県御宿岩和田港『長栄丸』 〒299-5105 千葉県夷隅郡御宿町岩和田727-1 TEL:0470-68-2981(定休日:第1・第3土曜日) 詳細情報(釣りビジョン) 長栄丸ホームページ |
出船データ |
乗船時間:5時半出船~11時半頃に沖上がり (午後船:昼12時から準備出来次第~日没沖上がり) 乗船料金¥10,500-(氷付き) |