八幡橋 鴨下丸・神奈川県磯子・八幡橋
東京湾・大貫沖のモンスター級マゴチ!
航路40分程で釣り場の「大貫沖」に到着
午前6時前に到着。「嵐が止んで良かったね」と言いながら鴨下擧(あぐり)店主が迎えてくれた。場所はJR根岸駅から徒歩10分程、連絡すれば送迎もしてくれる。船は宿の前を流れる掘割川から出る。定刻の6時50分、望月亮英(よしひで)船長の操船で岸を離れた。釣り場は、貨物船の行き交う東京湾を横断して少し南下した大貫沖。航路40分程で釣り場に到着。餌のサイマキ(小型クルマエビ)が配られてスタート。水深は約11m。9人が一斉に竿を出した。
中々“本命”の顔が見られない
乗船者を見渡すと2本竿の人が多い。これは、船長が許可した「1本竿をマスターした人」のみに許されるそうだ。基本はあくまでも手持ちの1本竿との事。オモリは鋳込み天ビンもしくは船長推奨の三日月オモリ。15分程は誰の竿も曲がらない。「潮が流れないなぁ」と言う船長の独り言が耳に入る。すると左舷ミヨシ(船首)2番目の多賀さんの竿にゴツゴツとアタリがあった。しかし、魚が餌を放してしまう。直後に隣の方にも当たったが、これまたハリ掛かりせず。そんな時、右舷ミヨシ2番目の野口さんが竿を曲げた。船長がタモを持って駆け付ける。しかし、上がってきたのはイシモチ(シログチ)。本人も船長もガッカリ。中々“本命”の顔が見られない。
1時間で5尾のハイペース、思わず計算式がよぎる
嫌な雰囲気を払拭したのが左舷ミヨシ(船首)の石井晴菜さん(ハルちゃん=船長や常連さんはそう呼ぶ)。第1号を取り込んだ。この後、連続でヒット。最初の1時間で5尾を釣り上げた。このペースで行くと……思わず頭の中に計算式がよぎる(5尾×7時間)。しかし、そうはいかない。マゴチは生息密度に濃淡があるらしい。釣れ始めるとあちこちで竿が曲がるが、その逆もある。釣り上げると各自、魚の顎に標識を付けて船中央にある「共用イケス」に入れて行く。魚が大き過ぎてバケツに入らないための工夫だ。
今シーズンの“タイレコード”が出た
魚を掛けるといち早く船長が駆け付けタモ取りしてくれる。そのため船内4方向に大きなタモ網が配置されている。大型サイズが何尾か上がったが、圧巻は右舷ミヨシに座った小島さん。タモを持つ船長から「大きいぞ」の声。慎重にやり取りして上がってきたのは、ド肝を抜かれるモンスター級マゴチ(巻頭写真)。帰港後、計ると67cm。今シーズンの“タイレコード”だった。最終結果は、石井晴菜さんがトップで10尾、7尾が3人の2~10尾、船中50尾の大好漁となった。
船長のレクチャーを受けるのが“上達の近道”
船長によれば、10月上旬までロングランの予定とか。釣り方の“コツ”を聞くと①に餌付け、②に根気、③に小まめなタナ取り、そして④アタってから待ち過ぎない(ビギナーは特に)―と教えてくれた。初心者は乗船時に申し出て船長のレクチャーを受けるのが“上達の近道”だ。「慣れるまでは餌付けしてあげますよ。夏場はもっと難しくなるから、入門するなら今がベスト」とも。モンスター級マゴチと出合うのは今がチャンスだ!
(釣りビジョンAPC:谷口晴治)
今回利用した釣り船 |
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神奈川県八幡橋『八幡橋 鴨下丸』 〒235-0008 神奈川県横浜市磯子区原町8-31 TEL:045-751-3654(定休日:毎週木曜日) 詳細情報(釣りビジョン) 鴨下丸ホームページ |
出船データ |
朝6時50分出船、15時頃沖上がり。 料金:¥9,000-(餌:サイマキ5匹・氷付き) サイマキの追加は1匹100円 女性・中学生以下割引あり 仕掛けは船内で購入可(2組入り300円) |