釣りビジョン

2013.7.1号

山下丸・神奈川県久比里港
家族サービスに最適!神奈川県・久里浜沖のアジ

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手前味噌で恐縮だが「釣りは良い趣味(道楽?)」だと思う。何より「家族や友人に喜ばれる」のがいい。美味しいお魚が食べられれば、誰だって嬉しい。しかもスーパーで売られているのとは鮮度が違う。「そろそろ家族サービスをしなけりゃ」と釣果が安定している釣り物を検索する。探し当てたのが神奈川県・久比里(くびり)『山下丸』のアジ船だ。6月25日(火)に出掛けた。

電車組にも嬉しい『久里浜駅から440m』

夫婦橋に立つ道案内
『山下丸』は、京浜急行・久里浜駅から徒歩6分、平作川に掛かる夫婦橋のたもとにある。出船は7時20分なので、電車組にも嬉しい船宿だ。当日、アジ船は私を入れて4人。久しぶりのナギだった前日にお客が集中したらしい。私は右舷ミヨシ(船首)に座った。船は定刻通りに坂本司郎船長の操船で出船した。平作川を下れば直ぐに東京湾フェリーが発着する久里浜港に出る。港から10分程走ったところで最初の投入合図が出た。水深は45m。下から3mを探る。

駅から歩くと看板が見えてくる
夫婦橋から川を覗く
本日の“釣りもの”

小アジの場所からスタート

当日の仕掛け図
最初にアタリがあったのは右舷トモ(船尾)の堀川さん。しかし、途中でバレてしまった。見ていると潮の流れが速くて底ダチを取るのに苦労している様子。船長からは小まめに底ダチを取り直すように指示が出る。そんな中、右舷胴の間(中央)に座った星さんが、船中第1号を釣り上げた。小ぶりながら美味しそうなアジだ。アジの泳ぐバケツを覗くと先週末降った雨の影響か、海から汲み上げられた海水が茶色く濁っている。他の釣り人もポツリポツリながら釣り、最初の流しで全員が型を見た。船長によると「朝の内は潮が速いので、小アジの場所からスタートした。潮流が緩んできたらは大アジの場所に移動しますよ」との事。

コマセはイワシミンチ
付けエサは、赤く染めたイカ短
オリジナル仕掛け(左)と市販
仕掛け

潮流が緩んで深場に移動

釣り始めて2時間程経つと、船長は移動を告げた。10分程走った先は水深70m。星さんが次々と釣り上げるのを見て、私も竿を出す事に。しかし、アタリが遠い。こんな時には上手な人に聞くのが一番。「底から4mでコマセを3回撒いて、更に1m上げて待つ」と星さんに教わる。お陰で私も5尾連続で釣り上げた。

“ゲスト”三題 クロメバル
クロムツ
メダイ

“特餌”効果で『入れパクタイム』に突入

11時近くになって船長は更に移動を告げた。「100mから95mを探って」とのアナウンス。タナは海面から取るようにとの指示だ。ここから星さんと堀川さんが快調なペースで釣り上げていく。仕掛けを下ろせば、ほぼ100%のヒット率。2人ともまるで“アジ釣りマシーン”だ。おまけに型も35~40cmクラスが揃っている。星さんを見に行くと“特餌”を教えてくれる。アジの腹身を細く短冊にしたものだ。濁り潮に銀色の皮が効果的らしい。私も真似すると面白いように釣れる。お陰でアッという間に“ツ抜け(2桁釣果)”を達成した。

全釣行の8割はアジ釣り 堀川さん
深場では、全てこのサイズ 星さん
アジの腹身を使った“特餌”

“豊漁”で巡回配付先が1カ所増える

坂本司郎船長
左舷トモに座った吉村さん、今日は3人の子供たちを巡回して釣果を配りたいと言う。目を輝かせる孫に会うのも楽しみらしい。しかし未だ“ツ抜け”出来ずに苦戦している様子。“特餌”情報を伝達すると、早速、付け餌チェンジ。すると、いきなり一荷(2尾掛け)を達成(巻頭写真)。ここから吉村さんの快進撃が始まった。最終的には巡回配付先に友人宅が加わる事に。最終結果は星さんの62尾がトップ。スソ(最少釣果)は私の20尾だった。
『山下丸』では、秋が深まるとカワハギ釣りが複数出船になる。それまでの間は久里浜沖の大アジ釣りが楽しめる。

(釣りビジョンAPC・谷口 晴治)

今回利用した釣り船
神奈川県久比里『山下丸』
〒239-0828
神奈川県横須賀市久比里1-3-3
TEL:046-842-8856
(定休日:第2、4金曜日(第5金曜日は不定期))
詳細情報(釣りビジョン)
山下丸ホームページ
出船データ
乗船料金:8,200円
(イワシミンチ・赤タン付)
出船時間:7時20分
沖上がり:15時
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