釣りビジョン

2013.11.1号

船宿 まる八・東京都平和島
釣ってヨシ!食べてヨシ!東京湾・本牧沖の“ブランドアジ”をLTで!

01_main.jpg
台風26号が大きな爪痕を残した。伊豆大島では昼夜を分かたぬ懸命な救出活動が続くとの報道。度々、大島を遠望しながら沖釣りをしてきた身としては本当に心が痛む。一刻も早い救出を祈るとともに、被災された方々に心からお見舞いを申し上げる。さて、今回の取材先は東京都大田区平和島にある『船宿 まる八』。秋の深まりとともにLT(ライトタックル)アジが絶好調との情報。飯島正宏店主に連絡すると「土曜日には風が収まりそうだよ」との事。東京湾の“ブランドアジ”を釣りに19日(土)に出掛けた。

釣行日は早起き!船宿での釣り談議もまた楽し!

釣りに行く日は早く目覚める。子供時代の遠足と同じだ。6時に設定した目覚し時計を止めて5時30分に横浜を出た。案の定、早めに到着。出船までには1時間半もある。先客は2人。お茶を飲みながらの「釣り談議もまた楽し!」だ。聞けば本日はLTアジ(乗合)とマゴチ(仕立て)の2隻出しとか。
その後、京浜急行・平和島駅からの電車組も来店して、アジ船の釣り人は10人になった。いつも操船する若手の高橋広司(こうじ)船長は仕立船に回ったため、我々の乗るアジ船は飯島店主が操船。定刻どおり桟橋を離れた。

“まる八とっくり”を抱えてお出迎え
当日はLTアジ(乗合)とマゴチ(仕立て)の2艘出し
3本針(左)と2本針の仕掛け

釣り場は横浜本牧沖。航程1時間弱で到着

目指す釣り場は横浜の本牧沖。東京モノレールと首都高湾岸線を潜り抜け、羽田空港を右手に見て南下。1時間弱で到着した。既に東京湾奥からの釣り船も何隻か来ていた。船長はその間に船を停めて投入合図を出した「ハイ、どうぞ。水深は24m、タナは海底から2m前後」。期待の第1投だ。

付けエサはアオイソメか赤タン
アンドンカゴと40号オモリを使用
仕掛け図

コマセが効いて、次々にアジが取り込まれる

早速、左舷側から様子を見て回る。しかし、なかなか1尾目が上がらない。「そろそろコマセが効いてくる頃」と思っていると、隣の斉藤賢治さん(埼玉県蓮田市)が“初アジ”を上げた。しかし、20cmに満たない小型。間髪置かずに隣(大ドモ=船尾)の鎌田憲行さん(板橋区)が良型を上げた。それも3連続で。どうやらコマセが効いて来たようだ。斉藤さんと鎌田さんは、かつては同じ職場で働いた同僚。今でも時々電話で誘い合って沖釣りを楽しんでいるとの事。
右舷側に回ると、まだ誰も魚の姿を見ていない様子。「反対側で釣れてますよ」と声を掛けると、皆さんコマセを詰め替えてシャクる竿に力が入る。するとトモに座った大極(だいこく)直司さん(所沢市)の竿先が小刻みに引き込まれた。この後、右舷側でも次々にアジが取り込まれた。

鎌田さん3連続ゲット
嬉しい1尾目 大極さん
右舷側にも群れが回る

サバも嬉しいゲスト

根気強く手持ち竿で誘う人には敵わない

魚が行き渡ったのを確認して、私も竿を出した。皆さんが撒いたコマセのお陰で船下に魚が居着いている様子。初っ端から良型が一荷(2尾)で上がる。アッという間に“ツ抜け”(2桁)を達成した。こうなると根っからの横着者、楽チンな「置き竿釣方」に切り替える。すると途端にアタリが遠のく。隣の斉藤さんは小まめにコマセを詰め替え、手持ちで誘い続けて良型をダブル掛け(巻頭写真)。やはり根気強い人には敵わない。

最後まで手持ちで誘い続けた斉藤さん
カサゴも登場
後半はイシモチのダブルも

最初は貸し道具。最近、竿とリールを新調

正午を回って、大極壮真(そうま)君が参戦。実は、沖釣り初挑戦で朝から波の洗礼を受けてしまったのだ。それでも価値ある1尾を釣り上げてチョピリ元気回復。右舷ミヨシ(船首)のEYさん(大田区大森)は、最近アジ釣りにハマっているとか。平和島駅まで送迎してくれるので毎週通い詰めていると言う。最初は貸し竿で楽しんでいたが、最近新調したと言う竿とリールを見せてくれた。

復活した壮真君(6年生)
ペットボトルが隠れるほど釣れて大満足
この日舵を握った飯島正宏船長

“ブランドアジ”は年内一杯楽しめそう!

帰宅後作った「アジのなめろう」は、家族に絶賛された。もとより乗り易いタイプ。おだてられれば雲の上でも登る。次も期待せよ!東京湾の“ブランドアジ”は年内一杯楽しめそうだから。

(釣りビジョンAPC・谷口 晴治)

今回利用した釣り船
東京都平和島『船宿 まる八』
〒143-0011
東京都大田区大森本町2-15-10
TEL:03-3762-6631
詳細情報(釣りビジョン)
船宿 まる八ホームページ
出船データ
アジ乗合=9,500円(コマセ、氷付き)
女性2割引き、中学生以下半額
7時30分出船 3時頃沖上がり
駐車場無料・連絡すれば、平和島駅まで送迎してくれる
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。
プレミアムメンバー