新修丸・神奈川県金沢八景
東京湾口・初冬を飾るカサゴ釣り
前日の竿頭は64尾!
2日の早朝、気温6度の冬気配の中、釣友の倉形金幸さんと合流し、6時に金沢八景・夕照橋の袂にある『新修丸』に到着した。『新修丸』では、周年出船のカサゴを中心に冬場のカワハギ、4月から9月まではアカムツ狙いの船も出している。早速、カサゴ船担当の石田和也船長に近況を聞くと、「昨日も竿頭64尾、2番手62尾で29cmの大型も上っています」との事。期待に胸が膨らんだ。
この日の釣り人は5人。その内の紅一点、石田美恵子さん(横浜市)は『新修丸』の常連さんとの事。
定刻の7時30分に出船。船は、『八景島シーパラダイス』を左舷に見ながら一路南へ向かった。航程約40分、観音崎北側のポイントに到着。船長から「お待たせしました。水深25m、やって下さい」とアナウンスがあり、スタートした。
仕掛けと餌は?
仕掛けは、胴付き2本バリ。ハリス2号、ムツバリ細地12号(船にも常備)、オモリ30号。餌はサバの切り身と“塩ハゼ”。サバもハゼもセンターにキチンと付ける。特にサバは投入時、巻上げ時に回転しないように付けないとハリスにヨリが掛かってしまうので注意したい。自信が無ければ最初は船長に聞いた方が良い。カサゴ釣りに根掛かりは付き物なのでオモリの予備は十二分に用意したい。また、いくら注意していてもハリスにヨリがつくので、替えバリも十分用意したほうが良い。
各自釣り方色々
この日は常連さんが多く、色々な釣り方をしていた。少し投げて誘いを掛けながら下まで探る人。着底したら10㎝程底を切って待つ人。底から30㎝位を仕掛けを上下させながら誘う人。どの方法が良いかなどと眺めていると、間もなくアタリが出始めた。べラにトラギス、そして“本命”、更に時々オニカサゴとアタリが止まらない。船中1号のカサゴは足立優次さん(練馬区)が釣り上げたが、残念ながら小型で苦笑いしながら放流。その後も全員が小型は放流していた。小型と外道に苦戦するのを見た船長は、船を移動させた。
次のポイントは観音崎を左舷後方に見るやや深めの水深40mライン。ここで私も竿を出した。ラインが船下で安定し、底はあまり固くない手応え。間もなく、石田さんにアタリ。小気味よく竿がしなり20㎝オーバーのカサゴを釣り上げた。これを皮切りに全員にいい型のカサゴが釣れ始めた。左舷ミヨシ(船首)の小甲浩さん(横須賀市)も良型を釣り上げる。右舷胴の間(中央)で船中1号を釣り上げた足立さんも大・小の一荷釣り(2尾)。続いて右舷トモの田中研作さん(中野区)にも一荷で釣れて来た。ミヨシ(船首)の柿崎晋二さん(横浜市)は、「初心者です」と謙遜されていたが良型を立て続けに釣り上げた。船を一周して戻ると、石田さんは4連発でカサゴを釣り上げていた。石田さん、倉形さん、私のトリプルヒット、3人並んで記念写真に収まった。
全員のクーラーボックスに50匹前後のカサゴ!
暫く好調が続いたが、潮がゆっくり動き出すと共にアタリが間遠くなり、猿島北東側の水深25mラインに移動した。こちらでは、小移動を繰り返しながらの拾い釣りで数を伸ばした。全員のクーラーボックスに50匹前後のカサゴが収まった1時過ぎ、「もう十分」と言う事で早上がりとなった。
『新修丸』には、カサゴ料理のレシピも用意されている。中でも鱗が着いたまま塩を少し多めに振り、皮鱗がこげる程度の塩焼きが蒸し焼きになって美味いと、女将さんから伺った。
釣り場も近く、東の強風にでもならない限りは出船出来るのが、金沢八景の強み。専門で狙うもよし、家族で楽しむもよしのカサゴ釣りを堪能した。
(釣りビジョンAPC・野口 壮一)
今回利用した釣り船 |
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神奈川県・金沢八景『新修丸』 〒236-0025 神奈川県横浜市金沢区野島町10 TEL:045-784-2636 定休日:毎週木曜日 詳細情報(釣りビジョン) 新修丸ホームページ |
出船データ |
乗船料金:土日祝日8,000円、平日7,500円(餌、氷付き) 貸し道具:500円(竿&手巻きリール) 駐車場1日:500円 |