長崎屋・神奈川県横浜本牧港
東京湾・中ノ瀬で絶好調のシロギスを狙う!
船宿で受け付け、港に向かう
横浜港のすぐ南にある本牧港は、釣り人には『本牧海釣り公園』で有名な所だが、古くから横浜市の鮮魚や海産物の水揚げ漁港として栄えている港だ。船宿『長崎屋』は港の前に控える中ノ瀬周りを中心に、現在はシーバスルアー船、エビ餌メバル船、そしてシロギス船の3隻を出している。首都高速・本牧IC出口からすぐで、港にもノボリが立っていて分かり易かった。
シロギス釣りでシャクリとは…
平日にも拘らず好調の情報で午前8時過ぎ、右舷6人、左舷5人の計11人での出船となった。航程20分程で釣り場に到着。両ミヨシ(船尾)の2人は2本竿で構える。船長から「お待たせしました。水深17m、餌はあまり長くつけないように」とのアナウンスで開始となった。餌の長さ、付け方を聞くと「喰いが良ければ短め、悪ければ長めの約4cmが基準。ハリへは硬い部分を通してハリ先を出す」。いわゆるチョン掛けである。釣り方は少し投げてシャクリ上げ、餌を浮かせストンを着底させる。説明が上手くないが、水平に構え90度真上までシャープにシャクリ上げ誘う感じだ。2本バリ仕掛けの場合はより大きくシャクリ上げる。天ビンより胴付きで『長崎屋』オリジナル仕掛けが釣り方に合っているようだ。仕掛けは写真参照。
スタートダッシュ!
開始から全員にアタリが出始め、順調なスタート。中でも左舷ミヨシから2番目に釣り座を構えた松山修さん(横浜市)が好調にシロギスを釣り上げていく。約40分のひと流しの間に、周りの人達は10匹前後の中で27匹を釣り上げてしまった。それも1本竿、1本バリ仕掛けである。シャクリ→合わせが効いて、ハリを飲み込まれることが殆ど無く手返しも早い。1回の付け餌で数匹釣る。この釣りを熟知していて動きに無駄が無い。
トモ(船尾)に釣り座を構えた常連の右舷・錦織武志さん(葛飾区)左舷・菊池誠さん(調布市)も負けていない。休む間も無く2本竿を大きくシャクリ、20匹以上を釣り上げた。
アタリは途切れず、好調続く
好調さにつられ、私も10時過ぎに釣りを始めた。松山さんの左に釣り座を構え、釣り方をまねしながら『長崎屋』1本バリ仕掛け・オモリ15号で少し投げ、大きくシャクリ着底、7、8秒待って又シャクリ、これを船真下まで繰り返す。シャクリを掛けた瞬間や着底して糸フケを取った瞬間にアタリが続き、すぐに10匹を釣り上げた。私の感じたところでは、シャクリ上げは鋭いほうがアタリを取るのと合わせが一連の流れで良く、着底させる時は道糸にテンションを掛けながら落とすより、ストンと着底させたほうがアピールするように思えた。
竿頭は何と193匹!
正午になり、トップは92匹まで数が伸びていた。“ゲスト”にイシモチ(シログチ)、アジが交じり、順調な釣りが続いている。見渡しても釣り船は1隻見えるだけで、広大な中ノ瀬をほぼ独り占め状態。23、24cmの良型が掛かる時もあれば、小型ばかりの群れもいる。中ノ瀬はシロギス“満開”の様子だ。2時近くになり、喰いが一段と良くなって来たが、放流含め50匹を超えた(57匹)ので早めに竿をたたんだ。
3時に納竿。トップは松山さんの193匹、2番手186匹、3番手145匹と束超え(100匹以上)3人、スソ(最低)で30匹、平均50匹と申し分ない結果。
当分は好調間違いなし!!
舵を握った長崎功船長に様子を聞くと、「今は産卵前の荒喰い状態で当分好調は続きますよ。産卵直後少し調子は落ちますが、体力回復の荒喰いも期待出来ますよ」との事。自宅で捌いてみたが、まだ卵は入ってなかった。
どの釣りでも、その場所その時期の釣り方がある。今回の取材で中ノ瀬のシロギス釣りが少し見えた気がする。稚拙な文章でお分かり頂けない部分もあろうかと思うが、そこは船長に聞いて是非出掛けて頂きたい。
(釣りビジョンAPC・野口壮一)
今回利用した釣り船 |
---|
神奈川県横浜本牧『長崎屋』 〒231-0822 神奈川県横浜市中区本牧元町33-4 TEL:045-622-8168 定休日:毎週木曜日 詳細情報(釣りビジョン) 長崎屋ホームページ |
出船データ |
乗船料金:8,000円(氷付き) 貸し道具:500円(竿&手巻きリール) 駐車場:500円 |