釣りビジョン

2014.6.15号

弁天屋・神奈川県金沢八景
神奈川県・金沢八景沖で手軽に楽しむライトタックル・アジ

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梅雨時の釣りは天気予報と相談だ。雨はカッパで我慢できても、むし暑さは辛い。となれば、ライトタックル(LT)の午前船で楽しむのも良いだろうと安定した釣果が続いている神奈川県・金沢八景の『弁天屋』から、6月9日、LT(ライトタックル)アジを狙った。

魚種、時間帯など多くの選択肢!

『弁天屋』は京急金沢八景駅から徒歩5分。アクセスの良さから電車利用の釣り人も多い。当日もアジ、マゴチ、シロギス、“ウィリー五目”の船がスタンバイ。更に午前、午後、終日と色々な釣行を選べるのがありがたい。釣り座は先着順である。午前のLTアジ船には私を含め5人が乗船した。

店頭
受け付けと左、船着場通路
船上看板で間違えないように

前半戦は苦戦も…

仕掛けと付け餌
定刻の7時15分に出船、航程10分程で釣り場の八景沖に到着した。前日に振った大雨の影響を心配していたが、予想に反して潮の濁りはなく、雨水に強い釣り場のようだ。道具はアジビシ30号にクッションを付けた2、3本バリ。付け餌は赤タン(イカを米粒大に切って食紅で染めたもの)と青イソメ、コマセにイワシのミンチを使う。森本船長から「着底したら糸フケを取り、1m上げてコマセを振り、もう1m上げてください」との指示。水深26mでスタートした。最初は手返しよくコマセを振ってアジを寄せること。全員で振り続けるがアタリが少ない。それでも右舷でボツボツと4匹上ったところで、浅場に移動した。水深が浅いとすぐに小サバがコマセに寄ってきて、海面にも見えるようになった。堪らず場所を移動したが“外道”のメバルやカサゴが掛かり“本命”のアジが少ない。そこで浅場をあきらめ再度水深26mの釣り場に戻りコマセを振り続け、10時近くになりアタリが出始めた。

掛かるとこのサイズ
拡大版
仕掛け図

なかなか手ごわい小さな大物

全員手返しよくコマセを振り続け、良型のアジが連続して釣れ出し船中が活気づき、一荷釣り(2点掛け)も出てきた。しかし、食い渋りなのか、アタリが小さい事もあり、上げる最中や水面でもはずれてしまう事も結構ある、アジは口が柔らかく上顎にハリが掛からないと口が切れてしまうことが多い。上手く掛かると追喰いも期待でき、数釣りを狙える。小さなアタリを見逃さずゆっくり竿を上げ(「ハリに乗せる」と言われる)追喰いを誘いながら慎重な巻上げを心がけた常連さんが23匹で竿頭となった。“爆釣”とはならなかったが20cm級の良型揃いで、10時45分終了となった。

お見事!一荷釣りした野地孝雄さん(金沢区)
“本命”だ。吉沢孝夫さん(蕨市)
引き良し。伊東城二さん(藤沢市)

今後も安定した釣果が期待される

船長に話を聞くと「潮が澄んでいると小サバが多くなり、濁りが入ればアジが多くなります。海水温も高くなって来たので、今後はもっと浅場で狙えます」との事。午前中の涼しい時間帯に出掛け、晩のオカズをゲット!と言うのも悪くない。貸し道具も完備しており、ファミリーで出掛けるにも最適だ。勿論、味のいいことで知られる東京湾のアジ、食味の良さは折り紙つきだ。

この日の指南役・森本直樹船長
“梅雨ナギ”の船上
ハリ外しは便利

(釣りビジョンAPC・野口 壮一)

今回利用した釣り船
神奈川県金沢八景『弁天屋』
〒236-0027
神奈川県横浜市金沢区瀬戸2-22
TEL:045-701-9061(定休日:毎週木曜日)
詳細情報(釣りビジョン)
弁天屋ホームページ
出船データ
LTアジ乗合船
出船時間:午前船=午前7時15分~11時15分、午後船=正午~17時00分
貸道具:竿・リール500円
仕 掛 け:ビシ仕掛け300円
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