2023年11月08日公開
コアな釣り人のみならず、初心者やファミリーにも幅広く親しまれるワカサギ釣り。山中湖を筆頭に全国各地の湖で楽しまれ、湖により、桟橋やボート、ドーム船、氷上とスタイルを変えてアプローチすることができる。その魅力は、何といっても”数釣り”だ。ハマれば10束(1,000匹)超えだって夢ではない。今回は、通年ワカサギ釣りを楽しむことができる長野県木崎湖から、秋の”数釣り”の極意をお届けする。
記録的な釣果、1,700匹!
木崎湖は、長野県内でも指折りのワカサギフィールドだ。ボートからの釣りが一般的とされ、ハイシーズンになると、たくさんのボートが湖面を揺らす。5月から7月中旬、また秋は9月から12月、雪が降ってターンオーバーするまでが、良く釣れると言われている。中でも最盛期は、紅葉とともにやってくる。木々が色づきだす10月から11月にかけてが、10束越えも狙えるベストシーズンだ。実際、数釣りを指南してくれたDAIWAワカサギフィールドテスターの千島は、取材前日に”1,700匹”という、とんでもない記録を叩き出していた。(取材は10月下旬)
オモリと竿のバランスが重要
先調子の穂先を駆使して積極的にワカサギをかけていく、攻めの釣りを得意とする千島。当日のタックル(右手側)は、先調子の39cm、延長アダプターで穂先延長5cm、道糸PE0.2号、仕掛け全長128cm、0.5号の7本バリ、オモリ7g。左手側は延長アダプターを外し、右手のタックルより短くして、感度重視で狙っていた。
千島「竿ごとに適合オモリがあるが、使いこんでいくと、実はもっと的が絞られてきて、自分にとってベストのオモリの重さが絶対にある。自分で一番使いやすい、一番アタリが出やすいところを見つけていただくとよい」
ベストバランスは状況によっても変わってくる。例えば、爆釣している時は合っていても、単発のアタリには合わないことがある。釣れ方が変わってきたら、オモリのサイズや、エサのチェック等、ひとつひとつ試していくことが数を伸ばす秘訣となる。
千島「こんなにアタリの出る釣りは他にない、いろんなことを試すとよい」
多点掛けのコツ
必要以上に多点掛けは狙わないが、3連4連は狙いたい。
千島「竿尻まで動かさずに、手首の動きで竿を動かし、”竿だけの戻りの速さ”を把握することが大事」
1匹掛かった時の竿の戻りの速さ、2匹3匹かかった時の戻りの速さ、そしてたくさん掛かっているときの戻りの速さ。これらを把握しておくことで、多点掛けを竿の動きで感じることができるという。
千島「あと、大きな群れが来ている時、大きくアワせると魚が散ってしまう。素早くちょっと上にあげる程度で充分」
魚が散ってしまうと数が伸びない。なるべく群れを維持したまま釣り続けることがポイントとなる。ちょっと上にあげる”程度”については、是非動画を参考にしていただきたい。
また、取り込みの際、竿をあげきってから”どこにいるんだろう”で取り込むのではなく、
千島「竿をあげている時にしっかり水中を見ていて、もうここ(ボート縁のワカサギ入れの傍)で取る。そのほうが全部巻くより早いし、すぐに下ろせる」
どこに掛かっているか把握して無駄なく動く、これを身に付けることで数がさらに伸びるという。細かなことかもしれないが、1日を通して、と考えると大きいのだ。このような小さな”コツ”の積み重ねが数釣りに繋がっていく。
ドーム船がスタート
11月1日からドーム船がスタートした木崎湖。暖かい中でワカサギ釣りを楽しむことができる。そして、透明度が高く水がきれいな木崎湖は、ワカサギの香りがよく、全国トップクラスの美味しさを誇る。秋のワカサギサイズならば骨も比較的軟らかく、唐揚げにすれば箸が止まらないはずだ!ぜひ”数釣り”と”食味”と、木崎湖のワカサギを満喫してほしい。
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