2023年11月09日公開
ハゼ釣りフリークにとって本格的なシーズンは、秋の彼岸(9月23日の秋分の日を挿み1週間)以降に始まる。夏のデキハゼの数釣りも良いが、年末や年明けに向け大型化するヒネハゼを狙いに、ホームグラウンドとしている木更津潮見運河周辺と君津方面へ10月末、探索に出掛けた。今回も当方が釣りの師匠と仰ぐ古山輝男さん(元JGFA常任理事:73歳)に同行をお願いした。
陸釣りでもライフジャケットを!
木更津潮見運河周辺は駐車場が少ないので、パーキング利用の方は少々歩かなければならない。木更津駅西口よりバスで潮見線・君津製鉄所行に乗車し、潮見3丁目で下車すると徒歩5分ほどで釣り場に到着する。近くにコンビニも数軒あるのでトイレや買い物にも便利だ。
釣具店や船宿にもエサの青イソメは売っているが釣り場からは遠いので前もって用意しておきたい。運河周りはボートが係留されていて、護岸が整備されている釣り場と足場が高い桟橋がある。いずれにせよ安心、安全のためライフジャケットは着用したい。
一投目からアタリ!
今回、用意した竿は竹製の和竿メイン。6尺(1.8m、中通し)、9尺(2.7m、延べ竿)、13尺(3.9m、カーボン製振り出し竿)、15尺(4.5m、渓流竿)を釣り場に合わせ使用した。道糸は、フロロカーボン1号を竿の長さに合わせ、ハリス0.8号に袖針7号、目印のシモリウキ4個にオモリ1.5号を使うミャク釣り。エサの青イソメの垂らしを少な目に3cmほどの長さで付ける。
正午近く最初に選んだ桟橋ポイントでは2.7mの竹竿を使った。水深は1~1.5m。
一投目、底ダチを取り竿先が軽くもたれるように糸を張る。シモリウキが少し動いた“プルプルッ”と手元に伝わるアタリがあり、利き上げてみると13cmのマハゼが顔を見せてくれた。軟らかい竹の感触、和竿の釣趣は一度経験したら病みつきになる。幸先が良いスタートに期待が膨らんだ。
師匠は6尺の中通し竿を使い、入れ食いを堪能している。しかも11~15cmと良型揃いだ。この時期にしては浅場に良型が残っている印象だ。今年は暑さのせいか水温が高く、深場へ落ちるのが遅いように感じた。
多少移動しながらの釣りも、場所によっては10cm以下のハゼも釣れてくる。1時間30分ほどの釣果は30~40匹ほどの釣りだったが、良型が多く最大16cmも出た。十分満足出来るものだったので富津方面へ移動した。
富津新富水路は最大17cmのハゼ
木更津から国道16号を走り移動すること30分。富津漁港に流れ出す新井橋と西川橋の間の公民館駐車場を目指した。しかし、この日は日曜日のためイベントが行われていて駐車できず、川の反対側の総合体育館臨時駐車場に止めることができた。
右岸側、ゆうやけ橋の手前に釣り座を構えて様子を見る。師匠が「居る居る!」振り込みと同時にアタリがあったようだ。抜き上げたのは16cmのハゼ。続いて当方にも15cmが掛かってきた。パタパタと釣れてくる15cm前後がここのアベレージサイズなのだろう。ひときわ重みがある引きで上がってきたのは今日一、頭のデカい17cmのハゼだった。
師匠が振っている竿は4.5mの渓流竿、当方は3.9m。岸に近いポイントでの釣りは問題なかったが、少しずつ深いポイントへハゼが移動している。ここでは長い竿が有利だった。1時間ほどの釣果は12~17cmが20~30匹。今後、天ぷらサイズの20cmオーバーも釣れてくる晩秋に期待しながら釣り場を後にした。