釣りビジョン

2015.2.1号

八幡橋 鴨下丸・神奈川県磯子・八幡橋
東京湾のコマセ・マダイ、誰にもチャンス!!

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“大寒”も過ぎ、季節は一番寒い時期になったが、東京湾のマダイが好調に釣れている。神奈川県・久里浜沖のコマセ・マダイだ。好天に恵まれた24日、神奈川県・八幡橋『鴨下丸』の乗合船に乗った。

釣り方を聞き逃すな!

大都会・横浜市の南部、磯子区の八幡橋にある『鴨下丸』はアクセスが良く、JR・根岸駅に送迎もある。午前5時に到着、釣り座を決めて乗船開始。私も含め8人での出船となった。出船前に川名船長からアナウンス。「指示ダナは海面からで、タナの5m下からビシを振ってタナに持ってきます。コマセを沢山入れる必要はありません。指示ダナで誘いを掛ける事。餌を動かすことが大事な釣り方です」。

早朝の『鴨下丸』
釣り座のボード
遠くに国道・八幡橋

コマセは少量5、6匹?

8時に久里浜沖に到着、指示ダナ45mで釣り開始。周りにはマダイ船、少し離れた所にはタチウオ船もいて賑やかだ。当日は波もなく北風も弱く初心者にも楽な条件だった。オキコマセを細身の80号ビシに5、6匹入れて、ハリス10mの仕掛けにオキアミ1匹掛け。慣れないと長いハリスに苦労するが全員指示ダナ45mでアタリを待つ。流れは湾奥から三崎方面に流れる通称「落とし潮」で速くはなかったが、さすがに直ぐにアタリはない。コマセを沢山入れたくなる誘惑をじっと我慢する。

仕掛け図
右付け餌、左コマセ

タナを守ってチャンス到来!

「餌取りに付け餌が取られる様になったら、コマセを入れなくても良いですよ」と船長からアドバイス。待ちの釣りを続けていると午前10時過ぎからアタリが出始めた。船中1号は左舷胴の間(中央)の田辺裕之さん(墨田区)。貸し道具で頑張って800g級のマダイを釣った。5分後、左舷トモ(船尾)の小林義介さん(横浜市)が同型を釣った。左舷が好調と思ったら、今度は右舷胴の間の宮田広道さん(文京区)にアタリ。ショートロッドで慎重にやり取りして1.3kgの良型を釣り上げた。タナを取り10秒くらいで直ぐに当ったそうで、まさに餌がフォール(ゆっくり落ち込む事)している時に喰ったようだ。続いて左舷胴の間の名倉裕作さん(横浜市)が貸し道具で感激のマダイ1匹目を釣り、最初のチャンスは終了。
その後、指示ダナを守っていると、2回目のチャンスがやって来た。約30分後に左舷トモの小林さんが連発。右舷トモの長嶺高歩さん(川崎市)、左舷ミヨシ(船首)の栗原悠さん(江東区)もマダイを釣った。友人の名倉さんと写真の撮り合いで喜ぶ。最後に右舷ミヨシで同乗した私の友人、小林士朗さん(市川市)がマダイを連発し、全員“型を見て”午後3時に終了となった。
竿頭は小林義介さんの4匹、次頭3匹が3人、2匹が2人と船中19匹(私の放流サイズ含む)。コマセを多く使用しなくても十分な釣果となった。

船中1号 田辺さん
良型 宮田さん
竿頭 小林さん にっこり

綺麗な魚体 長峰さん
サムアップ 名倉さん
3枚だぜ 栗原さん

「コマセよりタナ」と船長。

「今日はまずまずですね。コマセは沢山必要はありません。無くても良い時もあるくらいです。指示ダナ厳守で誘いを掛けていれば皆にチャンスがありますよ。水深は段々深くなりますが、まだまだ期待出来ますよ」と船長。この日は貸し道具の人にも釣れている。マダイ釣り初心者でも十分チャンスがある。又一つ、異なるマダイ釣りを経験した一日だった。

本年の“初物”小林(士)さん
フッコも釣れたぜ
本日“指南”川名睦 船長

(釣りビジョンAPC・野口 壮一)

今回利用した釣り船
神奈川県八幡橋『鴨下丸』
〒235-0008
神奈川県横浜市磯子区原町8-31
TEL:045-751-3654(定休日:毎週木曜日)
詳細情報(釣りビジョン)
鴨下丸ホームページ
出船データ
出船時間:午前7時00分 / 沖上がり:午後3時頃
乗船料金:1万500円(女性・中学生以下割引あり)
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