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コアユ釣り★爆釣エサレシピ公開【琵琶湖】

2024年06月11日公開

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現在、シーズン真っ只中のコアユ釣り。琵琶湖では本湖だけでなく、流入河川でもようやく釣れ始めた(5月末現在)…というか爆釣である。その秘密は…もしかしたら自作のエサかもしれない?

5月末の大雨で琵琶湖の川がいきなり釣れ始めた!

例年であれば5月なると琵琶湖の流入河川にコアユが遡上を始め、釣果情報がSNSなどで見られ始めるのだが…今シーズンは本湖の釣果ばかりで、全くと言っていいほど流入河川で釣れた話を聞かなかった。

しかし、5月28日は一日中大雨。この時を待っていたのだ。その翌29日の朝、琵琶湖の有名河川Aへと初の川コアユにトライしてみることにした。

例年ならば、人だらけで入る場所もないような川なのに、この日は釣り人がほとんどいない。川を見るとかなりの水量で立ち込んで釣りをするのは難しい状況だった。なので、この川では釣りをせずに、また別の有名河川Bへと移動した。

河川Bに着くと、水量はだいぶマシで、それなりに釣り人もいる。しかし、誰に聞いてもまったく釣れないという。とはいえ、雰囲気はあるので、ここで釣りをすることにした。

河畔に降り立つと、背後の斜面にはだいぶ増水した跡がある。これでも落ち着いたのだ。であれば、これからチャンスだな…と思っていた。

近くの人気ポイントにいる他の釣り人は移動の準備をしている。やはり釣れていないようだ。仕掛けを投入し、何度か流すと…コンコンコンと玉ウキをノックするような動きが出て、直後にズボっと消し込んだ! 寄せてみると…太ったコアユだ。しかもデカい! 16cm級である。

その後、アタリが止まらない。ほぼ毎投で釣れる。いわゆる入れ喰い状態である。結局、7時から11時半まで釣りをして、252匹のコアユを取り込むことができた。ささやかながら、自己記録である。

誰もが経験する、エサが理由の釣り負け

この日の大当たりの一番の理由はタイミングである。
前日の大雨で川が大増水した。しかし、あまりに増水が激しかったので、コアユは遡上できず、一時的に河口部周辺に待機していた。それが、徐々に流れが落ち着くとともに一気に遡上したのだ。

まあ、以上はあくまでも推察だが、それまでまったく釣れていなかった場所がいきなり入れ喰いになったのだから、大きくは間違っていないだろう。

あるいは、もうひとつ理由があるかもしれない。それは、エサである。

語り部(←筆者のことです)がコアユ釣りを始めた頃、同じような場所で同じような仕掛けを流しているのに、隣の釣り人に圧倒的に釣り負けることがあった。見かねた人が「場所も仕掛けも間違いないし、あとはエサだな。これを使ってみなよ」と、少しエサを分けてくれたのだ。ちなみに、語り部が使っていたのは市販のコアユ用練り餌だった。

すると、どうだ。仕掛けを何度か流したコースにわらわらとコアユが集まってくるではないか。すると、面白いようにビーズのサビキにコアユが喰いつき始めた。もう、目で見えているのだから疑いようがない。エサの違いだ。

その師匠に教わったことをベースに自分なりのトライ&エラーを繰り返した結果、安くて釣れるコアユエサのレシピに辿り着いた。

原稿料をいつもの10倍くらいいただきたいくらいだが…断腸の思いで公開しよう!

 

釣れるコアユエサのレシピとは?

自作コアユエサにおける爆釣へ一番の近道、それはシラスを使うことである。そう、スーパーなどで売っているあの茹でシラスである。

茹でシラスをすり潰して、そこにパン粉、小麦粉、塩などを加えるのがある意味定番なのだが…実は、語り部は茹でシラスは使わない。なぜなら、高いから。去年くらいからシラスの価格が高騰し、エサ代としてまったくバカにならないのだ。かといって、ケチってシラス量を激減させたりすると釣れないエサになるし…。

で、語り部が代用するのが煮干し。出汁用に売られているあの煮干し…その正体は、シラスと同じカタクチイワシである。では、順を追って箇条書きにして終わろう。

●材料
1. 煮干し 100g
2. 出汁ガラ 25g
3. 小麦粉 40g
4. パン粉 35g
5. 塩 45g
6. 水 100cc

分量で気をつけたいのは、小麦粉の量。これが多すぎるとエサが粘り過ぎてバラけにくくなってしまい、全然釣れなくなる。少なすぎるとすぐにエサが流れてしまい、経済的に痛い。なお、この分量は流れのある川を想定しているので、湖で釣る場合は小麦粉の分量を少し減らしたほうがいいだろう。

出汁ガラは、うどん屋さんでもらってそれをフードプロセッサーで粉末にする。狙いはカサ増しである。ぶっちゃけ、これはなくてもいい。塩の量は適当でいい。水の量はその時の気温や湿度にも左右されるので、コネながら追加していくといいと思う。


●手順
1. 煮干しをフードプロセッサーで粉末状にする

2. それに出汁ガラ魚粉、小麦粉、パン粉、塩を適量加える

3. 手でかき混ぜて水を加える

4. 水が全体にムラなく行き渡るようにする。手は熊手のように使うことで均一に混ざる

5. 水を混ぜたら3分ほど放置して馴染ませる

6. 適量をこねてダンゴを作る。油粘土よりもちょい柔らかいくらいがおすすめ

7. 完成。すぐに使わない分は冷凍保存する。

※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

望月 俊典
千葉県九十九里町生まれ。雑誌『Rod and Reel』副編集長を経て、フリーランスの編集/ライターとなる。海外の秘境釣行も大好きで、『世界の怪魚釣りマガジン』の立ち上げ&制作を手掛けた。現在は、琵琶湖事務所で仕事や釣りにいそしむ。著作は『バスルアー図鑑』(つり人社)。ちなみに、学生時代に、ネッシー(といわれているであろう現象)を目撃&撮影したことがある。
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