久里浜黒川本家・神奈川県久里浜港
寒さ吹き飛ぶ入れ食い。東京湾・久里浜沖のアジ絶好調!
『関東沖釣り爆釣会(その65)』の落合先生に遭遇
午前6時に到着すると、どこかで見覚えのある方が…。“関東沖釣り爆釣会”の先生役で登場した落合穣(おちあい ゆたか)さんだった。「今日は、久里浜のアジ釣り初心者の友人と来ました」とのこと。若女将の黒川恵子さんが乗船者は私を含め11人と教えてくれた。平日に10人以上とは人気の高さが伺える。
7時間半も釣りができる
船宿から5分で船着き場へ到着。船に乗り込み、黒川たくみ(たくみさんの字は、主に力で一文字)船長に沖上がり時間を確認。「釣り場までは約15分。7時15分出船で、沖上がりは3時だから7時間半は釣りを楽しめますよ」と爽やかな笑顔で答えてくれた。出船準備も整い、定刻に河岸払いした。
久里浜沖の沈船回りがポイント
アッという間に釣り場に到着。今回は久里浜沖の沈船回りがポイント。船長曰く、大型船が沈んでいてマストの部分まで魚探に映ると言う。前日は1投目から2点掛け、3点掛けと好調だったとの事で大いに期待できそうだ。「タナは最初、上から90m。食っている内は同じタナでやってもらい、食いが落ちたら少しずつ下げて下さい」と船長。アジ釣りは、下からタナを取ると固定観念があったので、上から狙うと聞いてビックリ。マストの部分は底から10m。そのマストに沿ってアジが付いているため、上から狙う方が有効なのだそうだ。コマセが効き始めてからが勝負
1投目からの入れ食いを期待してカメラを構えていたが、朝の内20分程はアタリがなかった。しかし、「コマセが効き始める頃だから、そろそろ釣れ出すよ」と船長が言った次の瞬間、左舷ミヨシ(船首)の竿が曲がった。電動で慎重にあげてくる様子を見ると“本命”のようだ。間もなく海面に銀白色に光る25㎝級の綺麗な魚体のアジが見えた。これを皮切りに1時間の間に9人がアジを釣り上げた。
サバの猛攻で仕掛けが落ちない
左舷ミヨシと2番目の常連さんは開始50分で早くも“ツ抜け”。「この調子なら100尾近く行くかな」と2番目に座る永田友久さんは一荷釣り(ダブル)を交えながら快調に釣り上げていく。しかし、この時間からサバの猛攻が始まった。水深95mで魚探には上から下まで反応がビッシリ。底近くまで仕掛けが落ちればアジが食ってくる可能性が高いのだが、なかなか底まで落ちない。しかも、少し油断をするとサバに走られて隣の人とオマツリをしてしまう。パンパンに太った脂の乗った“寒サバ”も交じって来るので、いい土産にはなるのだが、“本命”を釣るには苦戦を強いられた。
赤タン半分で3尾掛け連発!
「またサバにやられちゃったよー」。船中のあちらこちらから同じ台詞が聞こえて来る。サバだけ狙ったら束釣り間違いなし。しかし、“本命”は海底付近にいるアジ。船長も太鼓判を押す腕前の永田さんにサバ対策を聞いてみた。「サバが多い時は赤タンをさらに半分に切って使うといいですよ。それでもサバが連発するようなら空バリですね」とのこと。すると、永田さんは赤タン半分でアジの3尾掛けを達成した。
サバの食いが収まった時がチャンス
午前11時、サバの食いが一瞬止まった。このチャンスに私も2時間程竿を出した。この頃になると、皆底からタナを取っていたので、着底して底からコマセを大きく振って仕掛け分タナを切った。すると、クンククン、最初から幸先良いアジのアタリ。早速、電動で巻き上げを開始すると、途中でドーンと竿が曲がった。途中でサバが食ってしまったのだ。アジがサバに振り落とされないように願いつつ上げてくると海面下にアジの姿を確認、一気に取り込んだ。キッチリ2時間で12尾のアジを釣り上げることが出来た。サバの猛攻や船べりに魚をあててしまったバラシ等も数回あったが十分な釣果だ。
竿頭は96尾!
午後1時半、船長から移動の合図。10分程走って観音崎沖へ移動。残りの1時間で35cm前後の大アジを狙うと言う。20分程でコマセが効き出し、左舷胴の間(中央)でヒットしたのを皮切りに納竿の午後3時までに30~38cmの大アジが船中15尾釣り上げられた。この日の釣果は20~96尾、竿頭は永田さん。2番手は落合さんで61尾。魚影の濃さには太鼓判が押せる釣れっぷり。是非1度出掛けてみては如何だろう。
(吉田 洋一郎)
今回利用した釣り船 |
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神奈川県久里浜港『黒川本家』 〒239-0831神奈川県横須賀市久里浜7-4-3 TEL:046-835-2602 詳細情報(釣りビジョン) 黒川本家ホームページ |
出船データ |
(料金)アジ船=餌付き8,200円。 (午前7時15分出船、15時沖上がり) |