2019年01月01日公開
すっかり冬らしくなってきた今日この頃、気温が下がると共に期待が高まる釣り物と言えば、千葉県・外房の“寒ビラメ”。そろそろ大判サイズが動き始める頃かと、大原港『あままさ丸』に出掛けた。
受付所のログハウスに集合
『あままさ丸』の集合時間は午前4時30分。その随分前から、集合場所となるログハウス前の駐車場は“太公望”の車で犇めいた。住宅街なのでドアの開閉や車外での声のボリュームには気を付けたい。ログハウスに入って右手にある乗船名簿に記入した後、奥のカウンターで乗船料を支払う。この後、各自港へ車で向かうのだが、港前の通りに出る時は左右の安全確認をお忘れ無く。『夷隅東部漁協』が直営している食事処『いさばや』の丁度向かい辺りが乗船場所となる。『つる丸』、『あままさ丸』連名のコンテナがあるので、初めての際は目印になるだろう。車を『いさばや』脇にある公衆トイレの裏手周辺に停めて荷物を降ろし、船に灯火が点いてから乗船する。やがて餌の活きイワシが搬入され、新造船の「Newあままさ丸」は滞りなく出船した。
竿入れから怒濤の連続バイト!
ややウネリの残る海をゆっくり走ること30分程で太東沖に到着。各釣り座にイワシが配られ、地域規定の午前6時に釣り開始。投入から間もなく、右舷の野﨑幸一郎さんに明確なアタリ。水深15mの海底から釣り上げたのは“本命”ヒラメ。この後もアタリは途切れず、ダブルヒットも頻発。マハタなどの高級“ゲスト”も交じった。日の出前の寒さも忘れる怒濤の連続バイトで、各釣り座で満遍なくヒラメが上がった。
『あままさ丸』のLTヒラメ
今回乗船したのは、この秋就航したばかりの新造船。白とグレーを基調とした落ち着いた雰囲気が印象的だが、驚くべきはその装備。GPSや360度ソナーに加え、最新鋭の3D魚探まで搭載している。釣り人として「これで釣れなきゃヤバいな」と覚悟が決まる充実装備だ。釣り座はゆったりしていて、人が座っていても船首から船尾まで自由に行き来できる。また、トイレは充分なスペースを確保した洋式シャワートイレなので女性にも安心。キャビンには電気ポットや電子レンジもあるので、寒さが厳しくなるこれからの季節にはありがたい。これまで「遊漁船では当たり前、仕方ない」と我慢していた小さな“あれこれ”が解消されると“こんなに快適になるのか”と「Newあままさ丸」では実感できるはずだ。
「Newあままさ丸」の快適さは特筆!
今回乗船したのは、この秋就航したばかりの新造船。白とグレーを基調とした落ち着いた雰囲気が印象的だが、驚くべきはその装備。GPSや360度ソナーに加え、最新鋭の3D魚探まで搭載している。釣り人として「これで釣れなきゃヤバいな」と覚悟が決まる充実装備だ。釣り座はゆったりしていて、人が座っていても船首から船尾まで自由に行き来できる。また、トイレは充分なスペースを確保した洋式シャワートイレなので女性にも安心。キャビンには電気ポットや電子レンジもあるので、寒さが厳しくなるこれからの季節にはありがたい。これまで「遊漁船では当たり前、仕方ない」と我慢していた小さな“あれこれ”が解消されると“こんなに快適になるのか”と「Newあままさ丸」では実感できるはずだ。
船長に訊くヒラメ釣りのコツ!
「今期は良いです!」と今シーズンのヒラメに太鼓判を押す天野正毅船長に、釣り方のコツを訊いた。「餌の付け方と、タナの取り方。ほぼこの2つで決まります。タナの取り方はその日のパターン(魚の傾向)やポイント(釣り場)にもよるんですけど、基本は“底スレスレ”。オモリで底をトントンするんじゃなくて、オモリが底に着いたらちょっと浮かしてあげる。この位置をずっと“キープ”したい」と、基本にして究極のタナ取りは至ってシンプル。『あままさ丸』では、常に天野船長とFA(フィッシングアドバイザー)の松嵜好昭さんの2人体制で釣り人をアシストしているので、分からないことは遠慮無く質問するのが上達の近道だ。希望者には一から釣り方をレクチャーをしてくれるので、初心者なら早めに乗船して教えを請うのが絶対にお薦め。この日が初めてのヒラメ釣りだった櫻井肇さん、宮内亜由美さん(川崎市)は、松嵜さんのマンツーマン指導が実って2人で釣果11匹。華々しいデビュー戦を飾った。
大物の気配アリ、最盛期はこれから!!
「ヒラメってこんなに釣れる魚だっけ?」と驚かされたこの日。竿頭は「ヒラメ釣りの道具を持って無くて…」と“一つテンヤマダイ”のスピニングタックルで挑んだ織田光郎さん(千葉市)。道糸PE0.8号にオモリは周囲と同じく50号と60号。陽が高くなるにつれて居食いをするような良型のアタリを漏らさずハリ掛かりさせて12匹を釣った。「徐々にサイズの良いのが交じって来たんで、海水温が下がってくるこれからが楽しみ」と言う船長の言葉通り、取材の翌々日には座蒲団サイズの6.2kg、文句ナシの“大判”も上がっている。釣果10匹以上の数釣りも依然継続中なので、ヒラメ釣り入門に絶好のチャンスであることは間違いないが、大物狙いのベテラン勢にも注目頂きたい。この記事が掲載される頃、イワシの群れと共に南下してくる大型の“渡りビラメ”のニュースはまだだろうか。2019年も釣果情報から目が離せないお正月になりそうだ。
今回利用した釣り船
出船データ
乗船料金:1万2,000円(餌・氷付き)
レンタルタックル:無料
集合時間:午前4:30まで(予約時に確認を)
出船時間:準備が整い次第
この記事を書いたライター
6歳から釣りに親しみ、海・川・釣堀・湖のルアー・フライ・餌釣りに節操なくのめり込む釣り好き。2019年JGFA沖釣りサーキット・総合優勝/2010年JGFAオールジャパンゲームフィッシングコンテスト・マダイの部・優勝(10.2kg)…他