2025年04月25日公開

〝乗っ込み〟のマダイは色鮮やかで桜の咲く頃に釣れることから、別名〝桜ダイ〟と呼ばれている。だが、〝桜ダイ〟の時期は花の時期よりずっと長く、神奈川県剣崎沖では現在も「トップ2ケタ!6kgオーバーの大ダイも!」と、今が盛りと釣れているようだ!地元でも定評のある松輪江奈港『あまさけや丸』から〝乗っ込みマダイ〟を狙って出船した。
港全体がコインパーキング、船前(集合場所)に駐車すると便利
出船時刻は、4月中が6時、5月からは5時30分となる。出船時刻の1時間程前に松輪江奈港の『第八あまさけや丸』前に集合する。現在、松輪江奈港は全体がコインパーキングになっており、港入り口のゲートで駐車券を取って場内に入る。順路(矢印)に従ってすぐ左折&突き当たりを右折。直進して海にぶつかった場所が集合場所なので、できるだけ近い場所に車を停めると便利。
時間になると女将と若女将が車で到着。乗合船であれば乗船名簿を書き、オキアミと氷を注文して、予約順に釣り座を決めて船に乗り込む。のだが、今回は会社の釣り仲間4人がチャーターした仕立て船にお邪魔して取材をさせてもらう。乗り込んだのは、大型船の『第二十三あまさけや丸』、船長は「大ダイを釣らせる」と評判の鈴木涼太若船長。この日は生憎風が強くなるとのことで大型船はありがたい。
オモリ80号、ハリス10m、片テンのコマセ釣り、タナ取りのコツ
タックルの詳細は仕掛け図を、便利グッズ等は写真を参照いただきたい。
いわゆる〝コマセマダイ〟と呼ばれる釣りで、『あまさけや丸』では〝上からのタナ取り〟だ。いったんコマセカゴ(プラビシ等)を船長の指示ダナの5~7m下まで沈め、大きく竿を真上まで煽り上げてコマセを撒き、リールを巻きながら竿を下げる。これを2、3度繰り返してコマセを帯状に撒くと同時に、コマセカゴを指示ダナに合わせる。そして、静かにアタリを待つ。この釣りではタナ取りの正確さが釣果に直結する。だが、リールのカウンターに頼ると誤差が出る。最も正確なタナ取りはミチイトをキリの良い10mの色変わりで切っておき、仕掛けを投入したらミチイトの1mのマークを数えて、きっちりタナ取りする方法。『あまさけや丸』でもこの方法が推奨されている。
指示ダナの5m下からコマセを撒いて静かにアタリを待つと…!
『第二十三あまさけや丸』は定刻より少し早い5時50分に出船。釣り場に着くと、「水深48m、指示ダナは上から32m、タナの5m下からコマセを撒いてください」と言う船長のアナウンスで釣り開始。リールをフリーにしてテンビン、ハリス、ハリの順に海中へ。
まずミチイトの10mの色変わりを3色沈めて30m、更に1mのマークを数えながら沈め、7つ目をピタリと水面に合わせてミチイトの出を止める(上から37m)。竿を真上まで立ててコマセを撒き、リールを巻きながら竿を下げる。
これを何度かくり返しミチイトの1mのマークを5つ(5m)巻き上げて、32mのマークを水面に合わせて手持ちまたは置き竿で静かにアタリを待つ。すると、早速、右舷大ドモ(船尾)にアタリが来た!〝コマセマダイ〟では早アワせは必要なく、竿が曲がってから竿を立てて合わせればOK。巻き始めると良い引きだ!慎重に巻き上げて1kg超の良型マダイをゲット!
良い調子!良型だ!初心者もゲット!しかし、シケで早上がり
しばらくすると、積極的に誘いを掛けてテンポ良く再投入をくり返していた、左舷胴の間(船中央)の釣り人の竿が曲がった!
竿1本誘い上げてからの誘い下げ、ロッドキーパーに置き竿にして30秒程経った時、「アタった!」。竿が大きく曲がり、合わせるとしっかりハリ掛かりした!船下にミチイトが入って難しい巻き上げだったが、無事1.5kg前後のマダイを取り込んだ!
さらに上乗り役の鈴木正宏船長が朝から釣り方をしっかりレクチャーしていた右舷ミヨシ(船首)の貸し竿利用の釣り人にもアタリが! 0.5kg位のマダイをゲット!と言うところで南西風が強まり、この日は10時過ぎに早上がりとなってしまった。
〝乗っ込みマダイ〟本番!毎日のように大ダイ浮上!GWも期待!
取材日(4月14日)はシケで早上がりとなったが、『あまさけや丸』ではこの取材の前後の釣果が凄い!毎日のように大ダイが釣れている(写真参照)!4月11日トップ13匹が2人!同13日6.5kg!同18日4.2kg!同19日5.5kg!同20日4.8kg!6.65kg!(写真はないが)同21日には3kg!3.9kg!4kg!4.5kg!と大ダイ4匹!〝乗っ込み本番〟と言って良いだろう。
『第二十三あまさけや丸』の鈴木涼太船長に今後の見通しなどを聞いた。
船長「剣崎沖の〝乗っ込みマダイ〟は本格シーズンに入りました!今後も大型、数釣りともに期待です。1つ注意点を挙げますと〝タナボケ〟です。タナが1~2m低い人が1人でもいるとマダイは逃げて行きます。逆に全員のタナが合えば、その日は好成績も期待です!これからは、イサキやアジなども交じって初心者も賑やかな釣りを楽しめるようになります。また、例年だと大ダイは6月頃まで続きます。GWもその後もますます期待です!是非、遊びに来てください」
今回利用した釣り船
出船データ
出船=4月:6時、5~8月:5時30分※1時間前に港集合
レンタル=貸し竿セット(手巻き 1,000円、電動 2,000円)
駐車場=24時間まで500円(二輪車は無料)
※詳細は問い合わせ
この記事を書いたライター
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。
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