2025年03月11日公開

釣り味も食味も抜群なターゲットとして知られるオニカサゴ。このターゲットが、小田原沖で絶好調との情報が飛び込んできた!海面に浮きあがるオレンジの魚体・・・大興奮のファイトシーンに思いを馳せながら、小田原漁港(早川漁港)は『坂口丸』に向かった。
各主要道路からのアクセス抜群!最寄り駅からも徒歩5分!
『坂口丸』は小田原漁港(早川漁港)内にある。西湘バイパス早川インター出口から3分、小田原厚木道路早川出口から5分と、アクセスしやすいのも魅力。カーナビには「神奈川県小田原市早川1-3-7」をセット。JR東海道線(上野東京ライン)の早川駅からも徒歩5分と、電車でアクセスすることもできる。
タックル
この釣りでは基本的に水深150~200mを狙っていく。そのため、竿は1.8~2.4mの長さのやや先調子のもので、なおかつ底立ちとアタリが取り易いタイプがオススメ。オニカサゴ以外にも多数のゲストフィッシュが釣れる可能性があるため、他の魚のアタリも取りやすいうえに、付けエサのロストも敏感に察知できる。
リールはPE4号が基準。それを300m巻けるキャパシティのものを用意。オモリは120号。片テンビンでアーム長が30~40cm。仕掛けは2~3本針を使う。ハリスはフロロカーボンの6~8号。あまり細いと付けエサが回転し幹糸に絡みやすいので注意が必要だ。枝針のハリス長さは30cm前後。仕掛けの全長は2~2.5mとなる。
エサは船宿で配られる「サバの切り身」が基本となるが、釣り人によってはカツオやサケ、アナゴなど様々なエサが使われる。また、オニカサゴの棘には注意が必要。ペンチやフィッシュグリップなどは持参した方が良い。
仕掛けやエサのレパートリー
船宿に着いたら、まずはご挨拶。現在、オニカサゴの他にアマダイも好調とのことで、平日ながらたくさんの釣り人で賑わいをみせていた。受付を済ませ目の前にある港へ移動。駐車場が船の目の前になるので重い荷物も運びやすいのもメリット。今回出船する『坂口丸』一号船には、すでに複数の釣り人が乗り込んでおり、準備を始めていた。まだ薄暗かったが、船のライトが明るく照らしてくれるので、準備が行いやすい。
記者も諸々の準備を行いつつ、周辺の釣り人に声をかけて仕掛けやエサを拝見させてもらった。とある釣り人が「色々と持って来たんですけれど・・・」と見せてくれたのは、小魚、カツオ、そしてアナゴというレパートリー。「外房エリアだとアナゴが良いみたいですが、相模湾ではあまり効果がないかもしれません。試しに使ってみます」とのことだ。海域毎に“特エサ”なる物が存在しており、「鮭」などが使われることもある。
記者は、船宿で配られる「サバの切り身」の他、「コノシロ」を用意。これらを抱き合わせて使うことにした。また、オニカサゴ専用のタコベイトもある。こちらに関しては様々なカラーがあり、地域によって効能が異なるようだ。
船は午前6時過ぎに出船。久保田幸司船長の操船で真鶴沖に向かった。
数人同時ヒットとダブルでオニ
船をゆっくり進めて約30分で到着。まずは水深約140mのポイントからスタート。海上は凪で天候も良く釣り日和に恵まれた。
一旦オモリが底に着いてからタナを切り、ゆっくりと誘い上げ、そして誘い下げる。オニカサゴを狙う際、この動作が重要。底にエサを着けたままでは、オニカサゴはなかなか反応してくれない。“自分のテリトリーに入ってきたエサを喰う”傾向が強い。過去にメタルジグでも狙ってみたことがあるが、その際の反応はイマイチだった。自分のエリアから外れたエサは追わない性格のようである。船は流れているので、「穴釣り」のように各ポイントを探っていく感覚が近いかもしれない。
しばらくすると右舷でヒット!オニカサゴをキャッチした中谷さんのエサは「サバ」のみ。「意外にサバだけが良かったりするんだ」とのことだ。続いて大ドモでヒットさせた島田さん。太陽が昇り、少しずつ魚の反応がよくなってきたようで、ユメカサゴや大型ヒメなども上がった。繊細なアタリを意識する必要もありそうだ。
引き続き、久保田船長が細かくポイントを変更。水深約180mのポイントで再スタートすると、左舷でトリプルヒット!大ドモで良型オニカサゴが上がると、胴の間では良型オニカサゴのダブル。ミヨシは残念ながら外れてしまったが、ポイントに上手く入るとあちらこちらでヒットとなるので、油断大敵。この後、ダブルで、さらに単発で良型も上がり、船中大いに盛り上がった!
あの高級魚がヒット
このタイミングで、記者も釣りを開始。エサはサバの切り身とコノシロをつけた。水深は約190mから10m以上も駆け上がるポイント。オモリが着底した後、タナを1m切り、ゆっくりと誘い上げる。そして仕掛けが安定したら誘い下げるのだが、徐々にかけ上がっているので、オモリが底に着く形になる。置き竿にしてしまうとどんどん糸ふけが出るので注意が必要だ。
時折3m位タナを取り戻していく操作をして、エサでアピールしていると、押さえこまれるようなアタリが出た。少しラインを出して喰い込ませると大きなアタリ。アワセるとラインが出されビッグファイトとなった。
水深は約180m。引きは強くドラグが作動して巻きスピードが上がらない。テンションが抜けるとバラシのリスクが高まるので電動の速度は一定にして、ドラグの開け閉めで巻きスピードを調整する。とにかく引きが強く、サメのように横に走ることもない。「何が掛かったのだろう?」。周りの釣り人たちがネットを用意してくれた。上がって来たのは何と“アラ”。2.7kg。「この場所でこのサイズは初めて見た」と皆さんビックリした様子で、記念撮影をする人もいたほど。とにかく嬉しい一尾だ。
引き続き興奮冷めやらぬ船上では、再びオニカサゴのダブルヒット。その方は2回目のダブル。見ていると、タナを切っている時間は長く、時折底に着けるという釣り方だった。
その後、カンコと呼ばれるウッカリカサゴの大型やウスメバルも上がった。そして、記者も無事オニカサゴを釣り上げることができ、午後2時沖上がりの時間を迎えた。
今期の小田原沖では、オニカサゴは良型が揃うパラダイス!是非、美味なる高級魚オニカサゴに舌鼓を打っていただきたい。
この記事を書いたライター
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