2019年08月01日公開
兵庫県・明石海峡といえば、その地形から織りなす複雑な海流が“ブランド魚”を育てる好釣り場。その代表格は、何と言ってもマダイだ。連日安定した釣果が上がっていると聞き、兵庫県・明石港『釣り船 魚英』に出掛けた。
スッキリした出船場所!
午前4時30分集合、5時出船。4時過ぎに到着したが、前回出掛けた時と現場の雰囲気が変わっていた。先行車に続いて港へ入ると、魚谷直毅船長が、車をスムーズに誘導してくれた。事務所では女将さんが乗船手続きと釣り座を指示。ここを初めて利用する釣り人でもスムーズに乗船していた。私は魚谷吉伸船長が操船する「3号艇」に乗り込み、直毅船長操船の「1号艇」と共に定刻の5時に出船した。
ポイントは目の前!
ポイントの目印でもある明石海峡大橋は目の前。そのスケールに圧倒されていると船はスローダウンと共に第1投のアナウンス。水深は40m。潮の流れが速い明石海峡だが、底取りに苦労している釣り人は居ない。どうやら潮は止まっているようだ。沈黙の時間が暫く続き、右舷胴の間(中央)で竿を出す齋藤さんに待望のアタリが来たが、食べ頃のガシラ(カサゴ)だった。明石海峡という場所柄、私は朝一からマダイの顔を拝めると思ったのだが、潮汐表を確認して納得。「これからだ!」と確信した。
潮が動いてアタリ連発!
齋藤さんのガシラを皮切りに、他の釣り人にもガシラやグチ(イシモチ)が立て続けにヒット。左舷ミヨシ(船首)の荒川さんには待望の“本命”、35cmのアベレージサイズだった。荒川さんは立て続けに同サイズを追加。活気付く船上に魚たちも応える形となり、各所でアタリが出だし、35~40cmクラスのマダイが船上で跳ねた。釣り人のアクションを見ていると、巻き方はごく普通に10回程巻いては落とすの繰り返しだった。
潮を読んで移動!
潮が本格的に流れ出すと、船長は西へ移動した。海峡の激流を交わし、最適なポイントを探しているようだ。水深40m前後のポイントを小刻みに移動しながら、投入のアナウンス毎にマダイがコンスタントに竿を曲げる。そんな中、マイクロジグを使用していた西野さん(右舷・胴の間)がハマチをゲット。船長の読みが的中した。船長は明石海峡という環境の中、ポイントでは巧みな操船と並行して頻繁に情報交換をしていた。時折聞こえるこの日の状況は芳しくなかったようだが、「3号艇」では沈黙の時間を感じる事が無かった為、釣り人のモチベーションも高いままだった。
最後は深場主体でアタリをキャッチ!
『釣り船 魚英』で使用するタイラバシンカーは60~80gがメインで、稀に浅瀬で45gを使う程度。この日はナギという事もあり、時折やや深いポイントに入っても、60gを主体に展開していたようだったが、終盤のポイントでは水深70m台を攻めた。ここではこぞって80gを投入。そして船長の読みも当たり、若干の波気を感じ出した中でも竿はコンスタントに曲がった。右舷ミヨシの梅田さんは、この日バラシ続きだったが、深場のポイントで50cmクラスのマダイを連続キャッチ。そして齋藤さんには46cmのアジ。さらに荒川さんは嬉しい“ゲスト”であるアコウ(キジハタ)まで。飽きる事なく楽しんでいた。しかし、ラストスパートという時に急に天候が悪化、少し早めの12時45分に沖上がりした。
“明石鯛”への近道は?
最後に明石海峡でマダイをゲットするコツを船長に聞いてみた。「明石海峡は潮の流れが速い場所。何はともあれ先ずは底取り。この底取りと水深、潮流に合わせたシンカーのチョイスと、その日に反応するネクタイの色と種類を組み合わせれるバリエーションの多さ、そして竿を曲げている釣り人の巻き方などにいち早く合わせる事が大切」との事。釣って楽しいのは勿論、食べて美味しい明石海峡のブランド“明石鯛”。是非挑戦してみて頂きたい。
今回利用した釣り船
〒673-0894 兵庫県明石市港町24-6
TEL:078-917-1285
定休日:毎週火曜日と明石浦漁協の取り決めの日 釣果・施設情報 釣り船 魚英 ホームページ
出船データ
料金:要問い合わせ
出船時間:季節により異なる
定休:毎週火曜日 ※時期により火曜日・水曜日
交通:車は第二神明高速道路「玉津I.C」より約10分。もしくは阪神高速「若宮I.C」から国道2号線で明石へ
電車はJRまたは山陽「明石駅」より徒歩10分