2022年01月20日公開
秋田県・八郎潟の氷上ワカサギ釣りのシーズンが始まった。今シーズンは年末年始の厳しい冷え込みにより、例年よりも早くから氷上穴釣りが楽しめるようになった。早速、シーズン最初の釣りを楽しむべく八郎潟のフィールドに向かった。
八郎潟の3エリアから八郎潟調整池をチョイス!
八郎潟は西部承水路、東部承水路、八郎潟調整池の3エリアに分けられる。東部の鹿渡エリア、大潟橋周辺エリアは国道7号線からのアクセスも良く、また比較的釣果も安定していることから、人気のポイントになっている。
西部は以前「良型を狙うなら西部!」といわれるほどに人気のポイントだった。しかし、近年は釣果が芳しくなく、釣り人もまばら。ただし、そのポテンシャルは未知数だ。
そして、今回向かった八郎潟調整池。よほどの冷え込みにならないと、安全に上がれる氷厚にならないのだが、今回向かったポイントは氷厚20cm以上(2022年1月15日現在)と良好。また、ポイントも広くプレッシャーが少ないためか、比較的素直なワカサギが多く、数釣りも期待できるエリアだ。
群れが濃く終始活発なアタリが…
釣りの開始は、全ての準備(ポイント選定、テント設営など)が整った午前9時となった。水深3.8mラインで、2~3mのタナに頻繁に濃い群れが入ってくる様子。私は電動リール一丁スタイルで、仕掛けはタナの範囲に合わせて全長1m弱の7本バリ。餌は定番のベニサシだ。
実際に釣っていると、やはりフレッシュな個体が多い印象で、あれこれ考えなくてもヒットしてくる。エキスパートはもう少し渋いほうが楽しいのかもしれないが(笑)、ビギナーなど氷上穴釣りが初めての方なら、とても楽しい経験になるに違いない。約4時間弱の短時間釣行だったが、トータル250尾。今シーズン初の氷上ワカサギ釣りを充分に楽しむことが出来た。
氷上釣りシーズン以外にも楽しみが…
八郎潟のワカサギは氷上穴釣りに注目が集まりがちだが、実は湖面が結氷していない時期、解氷後には岸からのウキ釣りも魅力的だ。渓流用や小物釣り用の長さ4m前後の延べ竿に棒ウキ、市販のワカサギ仕掛けといったシンプルなタックルで狙うことが出来る。ポイントは足場が良い東部の八郎湖漁港がおすすめ。
仕掛けを入れたら時折、ウキが寝起きするぐらいの幅で誘いをかける。その後、ウキに出るアタリに集中。違和感などがあれば竿を持ち上げてハリ掛かりさせて取り込もう。以上の繰り返しで数を稼いでいくのが基本となる。詳しい釣り方やコツなどは、またの機会に紹介したいと思う。
なお「八郎湖漁業調整規則」により、3月16日から4月15日まで及び6月1日から7月20日まではワカサギ釣りが禁漁になっているので注意が必要だ。
釣りの締めはワカサギ料理
私は「繊細なアタリを取って合わせて掛ける」ことにワカサギ釣りの魅力を感じている。今回紹介した八郎潟はワカサギの魚影が濃いので、その練習にはもってこいのフィールドだ。そして、やはりこの釣りの締めはワカサギ料理。この日も釣ったワカサギは天ぷらとなり、よい酒のアテになったことはいうまでもない。