2022年02月21日公開
前回はカワムツ釣りを紹介したが、今回は、和歌山県の主要“淡水小物”3魚種のひとつ、タカハヤ釣りについてのレポート。和歌山県内でも寒い日が続いているが、週間天気予報を見て極力暖かい日を選び、橋本市高野口町付近を流れる紀ノ川の支流・嵯峨谷川に出掛けた。
※タカハヤ=ロシアから朝鮮半島に分布するコウライタカハヤの日本固有亜種とされ、関東では、アブラッパヤと呼ばれる。
まずは“必釣ポイント”を持とう!
真冬の“淡水小物”釣りのキモ、それは魚の居着いているポイントを何カ所知っているか-ということである。夏から秋なら少々お門違いなポイントに仕掛け(餌)を落としても魚が寄ってきてくれ、勝手に喰ってくれる。しかし、冬は魚がなかなか動かない。目の前に餌を落としてやらないと喰ってくれない。仕掛けを投入する前に、橋の上などから川の中を眺めてみるといい。夏には魚影が確認できた浅瀬も冬は全く魚影が確認できないはずだ。魚がいない所に仕掛けを投入しても時間の無駄。まずは、いつ出掛けてもある程度の釣果を得られるマイポイントを持つことが肝要だ。
小ぶりのタカハヤをキャッチ
2月4日の13時半からスタート。迷わずマイポイントに直行した。使用タックルは3.6mカーボン製の渓流竿に道糸1号、小判型セルロイド目印、ガン玉2B、ハリス0.4号、「金袖針2号」の脈釣りで餌はポークソーセージを使った。
釣り開始3分後に手元にコツコツという小さなアタリが来た。ゆっくりと合わせると、ブルブルッと小気味よい感触。すぐに手元に収まったのは、7cm級の小ぶりなタカハヤだった。
その後、同じポイントで2回の明確なアタリが出たにもかかわらず2回とも水中バラシ。ハリ掛かりが浅かったのだろう。釣りで一番悔しいのは、魚がハリに乗ってからバラした時である。気分転換に上流のポイントに移動した。
上流ポイントで良型をキャッチ!
上流ポイントに移動しての第1投。流れに沿って仕掛けを流していく。ポイント写真を参考にして頂きたいのだが、手前岸、川の岩下に目印が到達したところで、底に向かって目印が引っ張りこまれるアタリ。このアタリは良型である。アタリで大体のサイズが分かるものだ。
合わせるとガッチリとハリ掛かり、兎に角、岩下に潜ろうとする魚の動き。岩に仕掛けが接触してバラしたくはない。少し強引に抜き上げた。ハリス0.4号だったら少々強引に抜いても切れはしない。バラす時は、たいてい障害物に当たってバラすものだ。
無事に取り込んだのは12cm級のボテッと太ったタカハヤ。あまり引きが強くないタカハヤだが、このサイズならある程度楽しめる。
寒さに負けて早めに納竿
比較的暖かい日を選んで出掛けたのだが、釣り場は、山間部の嵯峨谷地区である。寒さに負けて15時に納竿した。最終釣果はタカハヤ5匹。次は、タモロコ狙いで出掛けたいと思っている。