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神奈川県・中津川、“釣りキチ三平”も愛したアユの川へ!

2022年07月19日公開

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試し釣りの時点で魚影も濃く、よい情報が飛び交った今シーズンの神奈川県・相模川水系の中津川。コロナ禍のため中止が続いていた「東日本大震災復興支援チャリティ鮎釣り大会」が7月上旬に無事開催され、私も久々に参加した。この大会は“釣りキチ三平”の作者で、2020年11月に逝去された矢口高雄先生の追悼大会も兼ねての開催となった。夏真っ盛り!仲間と共に“三平”も愛した中津川へと向かった。

【この記事を書いたライター】SHOHEY

アユ釣り師にもキャンパーにも大人気の八菅橋ポイント

八菅橋ポイントは、河原へのアクセスもよく、釣り人に限らず、無料でキャンプが出来るとあって、キャンピングカーやテントなども数多く並び、家族連れや、友人同士のグループで賑わっている。河原には仮設トイレが2基備わっているのも嬉しい。自由度が高いだけに、利用者のマナーが問われることになる。直火は禁止、ゴミはちゃんと持ち帰ること。ルールを守り、“来た時よりも綺麗な状態で帰る!”という心掛けで利用したいものだ。

河川の状況は、上・下流ともに河原を歩いての移動が可能で、入川も比較的簡単なポイントが点在している。川相も瀬あり、チャラあり、トロありとバラエティーに富んでいる。その上、初心者にも適した浅場のポイントも点在しているので、アユ釣りにチャレンジする人にもお薦めのアユ釣り場である。ただし、夏休みシーズンになると、浅場は子供たちの水遊びの場にもなる。「川はみんなの遊び場」だ。みんなで仲良く楽しみたい!

丁寧な泳がせと元気なオトリが鍵。強い風が吹き始めると…

いよいよ大会開始!開会式で参加者を見渡すと、釣り大会には珍しく女性の姿も多く目についた。普段釣りをしていても、なかなか女性のアユ釣り師に出会うことが出来ないので、私にとっては貴重な機会でもあった。

本来、大会での入川順位はクジ引きで決めるが、今回は女性と子供、80歳以上の参加者は優先的に入川させてもらえた。私はこのポイントでの釣りが初めてだった。そこで、様々な大会で顔を合わせる、中津川をホームグラウンドにしている“アユ釣り女子”の友達についていき、彼女の隣のポイントに入った。

この友人とは何度も川で会っているが、竿を並べるのは初めて。一緒に竿を出せたことが、この大会に参加して一番嬉しいことだった。「釣れる~?」、「アユ見えるよね~」なんて、会話をしながら和やかに大会は始まった。多くのアユがいることは目視できるが、どこも中々竿が曲がらない。私の入ったポイントは八菅橋上。浅瀬での泳がせがメインのポイントで、みんな竿を立てて、丁寧にオトリを泳がせている。

辛抱の釣りが開始から1時間続く。やっと水中でキラリと2匹のアユが煌めいた。「やっときた~!」。その頃、周りの人達もチラホラ竿が曲がり始めた。掛かれば背掛かりで、引きのよいアユが掛かってくれる。オトリが変われば反応は段違いでよくなる。私の上に入った友人は右岸ヘチで入れ掛かりもあり、ニコニコ!数を伸ばしていく。

 

4時間の楽しい試合時間は、アッという間に終わった

そうこうしていると、気温の上昇と共に強い風が吹き始めた。9mの竿を使っている私は、持っているものいっぱいいっぱい!アユのコントロールもままならず、ひたすら竿を支えるのみ。何をやっているのかわからなくなる。そんな中、隣の“アユ釣り女子”は、風に耐えながら丁寧に右岸のヘチを攻めている。彼女の丁寧な釣りは本当に勉強になった。きっと普段からこの河川で風の強い日にもしっかり練習しているのだろう。やはり大会というのは、普段出来ないことはできるわけもなく、普段の釣りをいかにいつも通りできるかということなのだと…。やはり丁寧な釣りの彼女にはアユが掛かり、後半数を伸ばしていった。私が掛かりアユを後ろに吹っ飛ばし、手元で落ち…キャッチミスを連発する。しかし、彼女はきっちりキャッチ!「さすがだ!」。今度教えてもらお~っと。4時間あった楽しい試合時間も、あっという間に終わった。

三平の原画や矢口さんのサイン色紙!大盛り上がりの表彰式

今回はチャリティー大会ということもあり、選手達が釣ったアユは漁協によって買い取られ、その売り上げも寄付された。私ももう少し釣って貢献したかった。

アユ釣り師が“アユを釣ること”でチャリティーに貢献できるという素晴らしいイベントだ。

表彰式では何と景品に“釣りキチ三平”の原画や矢口さんのサイン色紙などもあった。釣りを愛する者にはたまらない。女性部門での表彰もあり、私は岩手の美味しいお米を頂いた。今シーズンの大会参加でもらった景品はお米が多く、何と総量25kgとなった。暫くお米には困りそうにない。

表彰式の後には、竿などのオークションも開催され、その売り上げも寄付されるということだった。参加者全員に景品が当たる抽選会や、じゃんけん大会も開催され、夏空の下、大盛り上がりの中、解散となった。

中津川の時合いは“午後2時頃から”とのことだ。いつもは早起きの釣りだが、バーベキュー道具でも持っていって、釣ったアユを焼いて食べたり、ゆっくりのんびり時合いに合わせての釣行もよいかもしれない。そんな和やかな時間の流れる中津川は、釣り人のみならず多くの人に愛される川だった。

施設等情報

中津川漁業協同組合
〒243-0306 神奈川県愛甲郡愛川町田代2411-1
TEL:046-281-0822
中津川漁業協同組合ホームページ

施設等関連情報

車:(八菅橋ポイント)圏央道・相模原愛川ICより約10分
遊漁規則:6月1日~10月14日及び12月1日~12月31日
料金:年券1万2,000円 日釣り券1,500円(現場2,500円)(中学生半額)※未就学、小学生は無料
※詳細は、以下を参照
相模川漁業協同組合連合会遊漁規則
     
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この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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