こなや丸・千葉県長浦
東京湾・シーバス爆釣!スズキ級連発!
釣り場が海底トンネルのほぼ真上!
60gのメタルジグをゆっくりと沈めていくと、竿先がフッと軽くなった。すかさずロッドを立てると、グンッと勢いよく引き込まれ、6フィート(約1.8m)のシーバスロッドが小気味よく曲がった。心地よい引き込みを楽しみながらリールを巻いて来ると、海面に白い魚体が浮かび上がった。小沢一慈船長が大ダモで掬い上げてくれたのは、軽く60cmを超える“完全なスズキ(通常30㎝未満セイゴ、60cm未満フッコ、60cm以上をスズキと呼ぶ)”、鱈腹餌を食べているようで、随分と太っていた。
午後1時に長浦港を出船、航程20分程で木更津沖に浮かぶ“海ほたる”付近に到着。川崎方面に向かう海底トンネル部分のほぼ真上周辺に何隻もの釣り船やシーバスボートが集まっていた。「お待たせしました。水深は24m、海底から5mまでに反応が出ています。フォールで喰う事が多いので、沈める時に注意して下さい」と船長からアナウンスがあった直後の1尾だった。
ダブル、トリプルストライク連発!
「もう1カ月以上、大きな群れがトンネル上の根周りに付いていて楽しませてくれています」と、船長。東京湾・本船航路と“海ほたる”の間のトンネル上は全てポイントといった感じで、どこの船でもヒットが連発していた。
この日の「こなや丸」午後船の乗船者は、小生を含めて6人。内4人は女性と男性2人ずつの会社の同僚グループ。3人はレンタルタックルのビギナーだったが、女性陣も含め次々にヒット、その度に黄色い歓声が上がった。しかも、釣れて来るシーバスは、大半が50cm以上で60cmを超えるスズキも相当数交じってくる。尚且つダブルストライク(2人同時ヒット)、トリプルストライク(3人同時ヒット)も連発するのだから、船上はお祭り騒ぎである。
前日は、キャスティングで21~29尾の大釣り
現在、『こなや丸』のシーバス船では、キャスティングと、ジギングの釣りを楽しめるが、午後釣りはジギング専門、午前釣りはジギング&キャスティングで出船している(今後変更になる可能性もあり、要確認)。前日は、北の強風だったが、ベテラン2人がキャスティング限定で出船、55~78cmを21~29尾の大釣りだった。
しかし、この日の午前船は、4人の乗船者で0、1、2、7尾の成績と聞いていたため、いきなりの爆釣に正直ビックリした。釣り場も釣り方も同じだが、潮が違う。午前中は下げ潮、午後は冒頭で紹介したように上げ潮だった。先人は、「スズキは潮の子」と言ったが、この日はまさにそれを実感した。
結局、初めてシーバスロッドを握ったと言う女性陣も2ケタ釣果を達成、午前船とは雲泥の差だった。下げ潮が上げ潮に変わっただけで、これだけ釣果に差が出るのだ。釣りは何十年やっていても面白いはずである。
(野口 哲雄)
今回利用した釣り船 |
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千葉県長浦『こなや丸』 〒299-0265 千葉県袖ヶ浦市長浦1-1-111 TEL:0438-62-2707(定休日:毎週火曜日) 詳細情報(釣りビジョン) こなや丸ホームページ |
出船データ |
【料金】午前釣り:7,500円、午後釣り:6,500円、通しで乗る場合は12,500円 |