釣りビジョン

新潟県糸魚川市 “パワフルアユ”の棲み家、姫川へ初釣行!!

2022年08月30日公開

504_main

新潟県最西端に位置する糸魚川市。海・山・川全てが近く、自然豊かな魅力的な街だ。そして、アユ釣り師としては見逃せない川が数多く存在している。釣れるアユも海産の天然魚。引きも味も申し分ない。ちょっと足を伸ばせば、有名河川・神通川もあるので、穴場的存在なのもいい。今回出掛けた姫川は、10年程前から行こうとすると濁りや増水とタイミングが合わなかった。今シーズンはベストコンディション!濁りなし、増水なしの姫川へ。やっと念願の釣行が叶った!

【この記事を書いたライター】SHOHEY

釣り友のお陰で初の姫川釣行が叶った

この日、糸魚川方面で釣りをする事は決まっていた。しかし、前日に想定外の激しい雨、富山市内にいた私達にとって、現在の糸魚川の様子が分からず出発出来ずにいた。そんな時、富山釣行の際に仲良くなったおじさまを思い出した。何日も前から糸魚川を釣り歩いているはず。連絡をしてみると、「今日は、姫川にいるよ~。釣り出来るし、ボチボチ釣れるよ~」との事。これが決め手となって初の姫川釣行となった。
まずは日釣り券とオトリアユの購入に釣具屋さんへ向かった。糸魚川は釣り券やオトリ販売している所は限られている。オトリに関しては2軒のみ。糸魚川ICからすぐのところに『えびす釣具店』がある。有難い事に24時間営業。早い時間の釣行にも対応してくれる貴重な釣り具店だ。再度おじさまに連絡を入れて、ポイントを聞いた。
さすが!日本海の釣り場に通っているおじさまの情報だ。そこは教えて貰わずに来られるようなポイントではなかった。細い田んぼ道を走り、小さな集落を抜けてこの先行き止まりの道を進むと入川できる場所が出てくる。そこに見えたのは懐かしいおじさま達のハイエース。冷蔵庫に電子レンジ、ベッドもありのキャンピングカー仕様。何でも揃っている凄い車なのだ。道まで出て来てくれた。早速着替えようとすると「メジロアブ」という強烈な毒素を持ったアブが出るかもしれないので、気をつけてとの事。私は蚊でも人よりはれてしまう体質、アブやブヨは天敵だ。虫除けを全身に浴びて素早く着替えた。

午前中はアユのスイッチ入らず…、ポツリポツリ状態

「ここが釣れるのは午後からだから~」と、おじさま。川に降りて、目の前に大きな岩が2つ。アユがギラギラしているのが見える。泳がせにもってこいのポイント、ここからスタートした。友人達は上流の瀬へ、おじさま達は下流の瀬へ。
手元からゆっくりアユを放つ。するとすぐに大きな岩と岩の間の深みへと向かってくれた。しかし、岩の間に入るとイマイチ泳ぎが悪い。大岩のあちらこちらにオトリを入れてみるが反応もない。これは場所なのか、オトリなのか?取り敢えずアユはいるのだから、場所を移る前に、オトリ2号に選手交代。おっ!2号君は実に元気だ。さっきと同じく岩と岩の間に誘導。少しすると本日初めての反応がコツッ!と来た。これに驚いたオトリアユが、素早い動きで逃げた時、ガツーン!目印が深みに引き込まれた。思ったよりも引きが強い。竿を立てると一気に掛かりアユが走り出した。おお~、のされる~。油断していた。自分も下って姿勢を整えて引き抜きへ。タモに無事収まったアユは、体高がありデップリとしていた。遂に来た初“姫川アユ”!“嬉しい~、おお~デカイ!”ここにいるアユはこんなのばかりなのか?このデップリアユちゃんをオトリにすると、2匹目もすぐに掛かった。おっ!これはくるのか?入れ掛かりくるのか?淡い期待を抱いたが…。いやいやそう甘くはなく、2匹でピタリと止まった。
根気よく泳がせるとポツリポツリ掛かり、午前中は6匹の釣果。しかし、掛かるアユはどれも良型でやりとりが面白い。釣果は伸びなかったものの楽しい時間だった。

 

ゴールデンタイムにトラブル続き!手元のアユが増えない…

皆で釣り談義しながらの楽しいランチ。あまり遅くまで釣りをしていると、アブが出てくるというので早めに川へ。午後のゴールデンタイムは流れのある場所がよいとの事。そこで、午前中入った場所の下流の瀬の始まり辺りに行ってみた。オトリは養殖も含めれば8号までいる。思い切って強めの流れにオトリを送り出した。程なくガツガツ!と強い反応。しかし、中々ハリ掛かりしない。友人やおじさま達はすでにゴールデンタイムの入口にいるようだ。竿が曲がり始めている。ハリが合わないのか?7.0号のハリからワンランク上の7.5号にチェンジ。するとまたゴツゴツ!粘り強く周辺を泳がせるとやっと来ました。ガッツーン!午前中より強烈なアタリだ。川を下らないと取り込めそうもない。どんどん段々瀬に吸い込まれてしまう。やっとの思いで竿を立てた時、スッコーンとロケット。オトリアユだけが勢いよく飛んで来た。「くう~、バレた~」。取り込みに時間が掛かってしまったので、オトリ1号も瀕死。やむなく2号にバトンタッチ。下流を見ると、相方が大きく竿を曲げていた。気を取り直して反応があった場所へ。すると、すぐにオトリの動きがおかしくなる。「あ~、こりゃ~根掛かりだ」。どうしても外れない。流れがあり、そこそこ水深もあったので、諦めて仕掛けを切るほかなかった。トラブル続きで、知らず知らずに雑な釣りになってしまう。反応もあるので、1匹釣れれば流れも変わるというのに…。「さあオトリ3号くん、今度こそ頼む!」。祈るような気持ちで送り出すと、今度は秒殺ガツーン!今までのアタリで一番強い。「どうかバレませんように!」。竿をしならせて、正に竿を立てようと思った瞬間、一段下の段に落ちてしまった。その瞬間、スッと竿が軽くなった。ドンブリである。オトリアユ、掛かりアユ両方さよ~なら~。「こりゃいかん!実にいかん!」。この後、仕掛けを貼り直していると、仕掛け巻きを流してしまうなど、完全に負のスパイラルに入ってしまった。何とか午後は4匹のアユを釣って、“ツ抜け”したところで納竿した。これ以上続けると、次は竿を折るなんてことになり兼ねない。

待っていろよ、“姫アユ”!

トラブル続きの午後だったが、瀬の中で掛かってくれたアユは強烈なファイトを見せてくれた。数少ないファイトだったが、サイコーに楽しい時間になった。
午後は、思うように取り込めなかったが、多くの反応があり、アユも掛かって来た。正にゴールデンタイムだった。友人達はというと、大いにゴールデンタイムを楽しみ、大きなアユを持ち帰って来た。何はともあれ仲間との釣り時間は、トラブルも忘れさせてくれるサイコーの時間だった。「待っていろよ、“姫アユ”!」。次は、次こそはタモに収めてやるぞ~。

施設等情報

糸魚川内水面漁業協同組合
〒949-0301 糸魚川市須沢字中脇2426
TEL:025-552-7828 糸魚川内水面漁業協同組合ホームページ

施設等関連情報

遊漁券:年券1万450円 日釣り券2200円(現場3200円)※中学生他 年券5225円
遊漁期間:9月30日まで

■『えびす釣具店』
糸魚川市大野1198-1
TEL:025-553-1363
糸魚川ICより約3分
※24時間営業 オトリあり、隣にコンビニあり
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
このライターの他の記事も読む

その他オススメ記事

釣りビジョン倶楽部