2022年11月24日公開
「ティップからみ」って何だ? それは、ルアーなどをぶら下げた「たらし」の部分が、ロッドティップに巻き付くトラブルのこと。「そんな釣り用語聞いたことないぞ!」と思った方、ご安心を。いい言葉が見つからず、苦肉の策でこの記事のために作った言葉なので。これを、何も考えずにくるくる回して直そうとすると、とんでもない重症になることもしばしば。このトラブルをスマートに直す方法が、実はあるのだ!
金庫のダイヤルは右に3回、左に7回
ロッドティップにたらしがクルクルと巻き付いちゃうことは、よくあることだ。そんなときは、巻き付いた向きの逆の方へとクルクル回せば簡単に直る。でも、回す方向を間違えちゃうと、直るどころか更なるぐるぐる巻きになってしまい、悲劇的な結末を迎えることになる。そんな経験、あるよね?
今からさかのぼること20年ほど前、
「これって、簡単に直す方法ないのかね?」
と、俺があるロケ中にぼやいたら、当時若かったワカという編集者が次のように答えた。
「知らないんですか? 右に3回転させて、左に7回転させるんですよ。これで大体の場合は直せます」
なんだそりゃ? と正直思った。でも、よく考えると、なるほどと納得。右に3回転した後に左に7回転ということは、最初の状態から考えると左に4回転したことになる。つまり、ティップに巻き付いた糸なんて、いいとこ3回転くらいだろうという話なのだ。だから最初から右に3回転、左に7回転と決めておけば、いちいち回転方向に悩まなくて済むということ。それ以来、この方法を使っているが、「素晴らしい!」の一語。最初から重症の場合は別として、単純な「ティップからみ」は、この方法だけで簡単に解決。どうでもいい小ネタだが、この方法を頭の片隅に残しておくと、いつかきっと役に立つ日が来るのでは?
この記事を書いたライター
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