2022年12月04日公開
日に日に気温が下がっていくこれからの季節、ブラックバスを釣りに行っても、正直あまり釣れないことが多い。でも、水の中を覗き込むと、案外あいつらは活性良く泳いでいたりする。そう、ブルーギルだ。せめてブルーギルでも釣って、引きを味わいたい…と感じるのは人情だろう。ところが、ブルーギルだって簡単には釣れない。そこで必殺のハリを使った必殺のリグを伝授する。(執筆:横沢鉄平)
対ブルーギル、門外不出の必殺リグ
バス釣りに行くと、細かいアタリがあるのにフッキングしないという怪奇現象がたまに起こる。これは多くの場合、ブルーギルのアタリだ。ギルは口が小さいので、フックが口の中に入らないパターンもあるのだが、もともと、ワームではなくシンカーの方を喰ってるパターンも少なくない。いずれにせよ、フッキングはしない。
特にライトなツネキチリグを中層でヘコヘコさせているときなどは、かなり高い確率でシンカーを喰ってくる。それなら、シンカーにハリが付いていればと考えるのが通常の流れだ。というわけで、シンカーの代わりにジグヘッドを付けて釣る人もいる。これはなかなかの妙案。でも私は、フックのシャンクにガン玉をかませてみた。それをシンカー代わりに使うと、もう効果てきめん!ブルーギルが入れ喰いになったのだ。まあ、かなり昔の話だけどね。
ところが、問題点が一つあった。それはバス用のハリにガン玉をかませるのがなかなか難しいこと。せっかく固定させても、使っているうちにゆるくなって外れてしまう。これを克服したいがために、ハリというハリを探し、やっと見つけたのが「カニ専用チヌ」。これはシャンクの一部が平打ちになっていて、ガン玉を強力に固定できるスグレモノ。これを使ってツネキチリグを作れば、もうブルーギルとの戦いは勝ったも同然。たとえバスが釣れなくても愛すべきゲストフィッシュに癒されることだろう。
待てよ? じゃあ、ワームは要らないのでは? と考えたあなた、甘い。ワームは必要なのだ。実際このリグにすると、釣れてくるブルーギルの7割はシンカー側のフックにかかる。でも、ワームがないと、イマイチ釣れないのだ。実は上のハリに装着したワームは集魚アイテムとして欠かせない存在。いわば、スピナーベイトのブレードの役割を担っているわけ。例えば、ある場所でこのリグを使っていると、だんだん魚も利口になって喰わなくなる。でも、上のフックに刺したワームを別のタイプに取り換えると、またもやブルーギルが群がってくる…なんてことも珍しくない。それにワームが付いていた方がよく飛んでくれる。この必殺リグ、実は20年ほど前にも同じような記事を書いて紹介したが、今もその効果は衰えていない。と思う。
この記事を書いたライター
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