勇幸丸・千葉県片貝港
待望の“全面解禁”、千葉県・片貝沖のヒラメ釣り!
10月1日から5時集合、5時30分出船!
22日は「秋分の日」、太陽が黄径180度の秋分点を通過する日であり、この日は太陽が真東から出て、真西に沈む。一般的には「昼と夜との時間が同じになる」と言われているが、実際は昼の方がやや長い。そんな事はどうでもいいが、随分と夜明けが遅くなった感はある。『勇幸丸』では現在(9月)、午前4時集合、4時30分出船だが、10月1日からは5時集合、5時30分出船となる。東京を始め地元以外から出掛ける人達には、この1時間の差は大きい。
この日は、北寄りの風が強く、海上には少し波があった。それでも5時30分の“竿入れ(10月1日から6時)“と同時に船中のあちらこちらで竿が大きく絞り込まれ、1尾、また1尾とヒラメが釣り上げられた。
「喰え~、喰え~、喰い込め!」と絶叫!
この日は小生を含め14人の乗船者があったが、特に好調だったのは、左舷大ドモ(船尾)に座った地元・山武市の鶴田勝利さん(67)。7時過ぎまでに3尾のヒラメを釣り上げた。
こちらは7時過ぎに左舷胴の間(中央)で竿を出したが、既に“お祭り”は終わった感じで竿先には音沙汰なし。しかし、暫くすると、右隣の人に明確な前触れのアタリがあり、「喰え~、喰え~、喰い込め!」と絶叫し始めた。ところが、願いはむなしく裏切られ、そのまま竿先は静かになってしまった。巻き上げられた仕掛けに餌のイワシの姿はなく、食い逃げされてしまった。こんな時、隣の仕掛けにアタリが来るのは、ヒラメ釣りの常道だ。それを期待して、竿を持つ手に力が入った。そして間もなく、プルプルプルッとイワシが暴れる手応えが竿先を通じて手元に伝わって来た。しかし、それ以上の発展はなく、いつしか竿先も微動だにしなくなってしまった。巻き上げてみると、イワシはピンピンしていた。我がイワシ君は、ヒラメに睨まれ逃げ惑っただけのようだ。
“青物ビック3”も次々と!
すると、今度は左隣の人の竿先に前触れがあり、見事に喰い込み、竿は満月に絞り込まれた。慎重なやり取りの末、海面に姿を見せたのは2㎏を優に超える良型ヒラメだった。「逃がした獲物は大きい」とは正にこの事。右隣の釣り人と思わず顔を見合わせてしまった。
その後はバッタリとヒラメの食いが止まってしまったが、代わりにヒラマサ、カンパチ、ワラサと“青物ビック3”が次々に竿を絞り込み、少々速い潮の流れも相まってオマツリが続出。こちらの竿にも明らかに“青物”の走りが伝わって来たが、ハリが掛かっていた仕掛けは右舷側の人だった。
しかし、釣り上げられた“青物”は、ほとんどが3~5㎏級のグッドサイズで手にした釣り人はニッコニコだった。
竿頭4尾も3尾が3人!
その後、10時を過ぎた頃になると、船中でポツリポツリながら再びヒラメのアタリが出始め、すでに3尾を釣っていた鶴田さんは4尾目を釣り上げた。また、既に1尾、2尾と釣っていた人が追加するケースが多く、11時過ぎに納竿した時には、4尾は鶴田さん一人だったものの、3尾が3人、2尾が3人、1尾が3人と14人中10人がヒラメを釣り上げ、船中22尾(0.5~2.7kg)とヒラメ釣りとしては、十分に満足のいく釣果だった。翌日の23日にも0.4~3.3kgが2~7尾の好成績が記録されており、日並みと潮具合にさえ恵まれれば、確実に釣れ続く感じを強く受けた。
シーズン本番まで期待十分!
「10月になれば、港からもっと近い釣り場も“解禁”になるので、今以上に期待出来ますよ」と、この日舵を握った『勇幸丸』の主人・市東吉雄さん。港から20~30分の近距離にも好ポイントがいくつも点在している片貝沖のヒラメ釣り、シーズン本番(晩秋から冬)まで大いに期待出来そうだ。
(野口 哲雄)
(カメラ・兵頭 誠司)
今回利用した釣り船 |
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千葉県片貝港『勇幸丸』 〒299-3201 千葉県山武郡大網白里町北今泉3404 TEL:0475-77-2594 詳細情報(釣りビジョン) 勇幸丸ホームページ |
出船データ |
ヒラメ船:11,550円 |