2022年12月07日公開
パンコイとはパンでコイを釣ること。コイ釣りといえば、伝統的な吸い込み釣りや、緊張感のある喰わせ釣り、西洋風のボイリーなど、釣り方は様々でどれもが奥深い。餌の配合ひとつで釣果が変わってくる世界だ。でも、パンコイはそんなに細かいことを考えなくていい。スーパーで売ってる食パンを千切って餌にするだけだ。それだけで、簡単に巨ゴイとのファイトを楽しめる!(執筆:横沢鉄平)
最もシンプルでありながら、強力に釣れる釣法
コイという魚は、雑食性だといわれている。水草やミミズ、貝や甲殻類まで食べる。そんな美食家のコイであるが、数ある食材の中でも食パンはトップクラスの大好物。だから、パンを餌にして釣るパンコイは、理にかなった釣法なのだ。用意するタックルはアバウトでいい。2~3mのルアーロッドに2500~4000番台のスピニングリール、ミチイトはPEなら1号前後で、リーダーはナイロンの8~12ポンド。もちろん、ナイロンのミチイトでも十分できる。
仕掛けは、ラインの先端にハリを結ぶだけ。そのハリに千切った食パンを刺せば、完成だ。ルアー釣りでいえばノーシンカーリグ。これ以上シンプルな仕掛けはないだろう。釣り方は更にシンプルだ。キャストして……待つ、それだけ。パンは浮いているので、それから目を離さずにひたすら待つ。パンは餌でありつつ、ウキの役目も果たすのだ。もし近くにコイがいれば、水面に波紋ができて、パンを吸い込む瞬間を目撃するだろう。パンが水面から消えたと確認したら、合わせをくれる。これだけで、とんでもないビッグファイトを楽しむことができるのだ。
唯一、コツがあるとするなら、コイを目で確認して、いる場所に投げること。あるいは、コイが回遊してくるところに浮かせておくこと。とにかく近くまでコイが来たら、いい確率で喰ってくる。ベストシーズンは春~秋。これからの冬の季節はなかなか水面のパンを喰わないかもしれないが、それでも浅い水域で、ポカポカ陽気の日ならチャンスあり。もし釣れなかったら、人間が余った食パンを食べればいいさ。
この記事を書いたライター
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